ぱにぽん

徒然なる言いたい放題

生物と無生物のあいだ

2008年04月29日 04時10分20秒 | 本・マンガ・絵画・映画
生物と無生物のあいだ

昨年買って読んだ本ですが、もう一度読もうと思いました。何度読んでもおもしろいというか、一回で理解した気になっても「わかっていない」ので、毎回発見があるというのが真相か...。

とにかく、よくわかっている人の話というのはおもしろいのだ、この点につきるのかなと思います。もちろん語り口がよくなければおもしろく読めないのではありますが、本質的に理解している人は、わかりやすく語ることができるのでありますなぁ。


シュレディンガーは「猫」の話しか知らなかった私ですが、あれは彼の本当に語りたかった話ではなく、ついでにでてきた話だったんだな、とか、まぁいろいろおもしろいんです。





やっぱり興味をもったら自分でなんでも理解してやろうという気概を持ちつづけたいものだ、と、本書の内容とは直接関係なく、改めて思ったのでした。


本日のCD (クリヤ・マコト・トリオ)

2008年04月29日 00時00分03秒 | 本日のCD
クリヤ・マコトの、1年半ぐらい前のアルバム。

MAKOTO KURIYA TRIO "My music is Your music"


ヨーロッパ的とか透明感のある音というような事をことさらに言われますが、確かにそういう面や魅力もあるもののそれはどちらかというと表面的で、この人の本当の魅力は「日本刀のような切れ味」というか、「攻撃的・挑発的リズム」というか、熱くノせるライブ感というか、そういうものでして、どうやら日本のレコード会社は最近の息の長めのピアノ・トリオブームというような雰囲気にのせてコマーシャルしたいような意図を持っているように見えますが、「バカにすんな」と言いたくなってしまう1ファンがここにいるのでした、と。

そういう本質的なところで、大坂昌彦と実に相性のいいミュージシャンであると、勝手に思っている次第。

このCDジャケットの裏面には、本人のこんなメッセージが載っている。

「もしこの世にたった一人なら、
ぼくは音楽をやっていなかっただろう。
なぜなら、音楽は想いであり、
メッセージだから。
自分が楽しまなければ
「音楽」じゃない。
だけど、自分以外の人も楽しまなければ
「音楽」とは言えない。
なぜなら、音楽を生み出し育むのは、
ぼくを取り巻く世界であり、
そしてぼくの音楽を受け止めてくれる
人々だからだ。

ぼくの音楽は、同時にあなたの音楽でもある。


             クリヤ・マコト」



album personel

Piano:クリヤ・マコト
Bass:早川哲也
Drums:大坂昌彦