satineko日記

猫が好き、花が好き、2015年カワセミを見てから野鳥も好きになりました。

認知症の兄(最終回)

2018年05月26日 | 認知症の兄
 まだ大丈夫と思っていた兄でしたが、夜中の電話で飛び起きたのは前回面会に行ってから1週間しか経っていませんでした。
夜が明けるのを待っていましたが目がさえて眠れませんでした。

夜明けを待って東名を走りましたが途中で事故通行止め区間があり途中から新東名に合流して工事区間50k規制、結局5時間半かかってしまいました。
着いた時には県内に住んでいる姉夫婦が先についていて、電話でホームにお話して手配して頂いた葬儀社の方で待っていてくれました。

昨年3月、骨折で入院した病院で退院するときに医師から認知症の発症を聞いた当時は話も支離滅裂でしたが、昨夏に熱中症で衰弱して入院して白内障の手術をして視力が
回復してから少し落ち着いて話が出来るようになり発症を指摘されてから1年3か月、1週間前には話したことはすぐに忘れてしまいますが昔話は出来る状態で
認知症が悪化しているより少しですが良くなっているような気がしていました。

2日前には出張の理容師さんにいつもなら「今日はいい。」と断るのに整髪と髭剃りをお願いしたそうです。
看取りは間に合いませんでしたが、介護士さんと主治医の先生について頂き安らかな最期だったと聞きました。
いつかはと準備していたより駆け足で逝ってしまいましたがまさに永眠だったと聞いて納得のお別れが出来ました。

夜中にも関わらず往診して下さった主治医の先生、ホームの介護士さん職員さん本当にお世話になりました。
感謝いたします。

ホームに入居する時に生前整理が出来たのでお部屋の明け渡しはホームで手配して頂ける事になり、片付けもしないで済みました。
役所の届け出などまだ残っていることはありますが、全てが不思議に思えるほど順調に終わりました。
無骨でシャイな兄は遺影の写真も用意してありましたが「妹には迷惑を掛けたくない。」との思いが感じられます。
今は先に逝った妻子と再会している事でしょう。




  合掌