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実数と比率

2005-07-15 23:57:20 | ブログ

 数値で現象を分析する際の注意です。

 分析する際には、よく販売シェアとか構成比とか増減率とかという「比率(割合)」で傾向を分析することがあります。比率は一見傾向を分かりやすく表しているように感じますが、「一見分かりやすい」というものには、必ず落とし穴があります。

(「価値組」未来企業へのシナリオ(監修:島田 精一)p84より引用) 消費地として急成長を遂げる中国市場では、決して平均値で市場を測ってはいけない・・・。中国市場では10%でも日本市場と同じ顧客規模になる。・・・携帯電話の加入数を見ても・・・普及率に換算すると大きな差があるが、絶対数ではすでに中国市場のほうが大きいという現実がある。

 「率」は割り算の結果でしかないので、実態として些細なことが大きな変動の値(率)として表されたり、逆に、実数としては大きな動きであっても率にすると大したことに見えなくなったりすることがあります。

 分析の用途によりますが、「率」は常に「実数」とセットで考えないとミスリードする恐れがあるのです。

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