かなり以前に読んでいた内田康夫さんの “浅見光彦シリーズ” ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら “シリーズ全作品制覇” にトライしてみようと思い始めました。
この作品は「第42作目」です。今回の舞台は “奈良”。
奈良は、仕事関係で出張に行ったことはなかったと思いますが、遥か昔の修学旅行やプライベートでの旅行では、大仏、興福寺、春日大社、唐招提寺や斑鳩あたりにも訪れています。またゆっくり散策してみたい町ですね。
ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品、いつもの浅見光彦シリーズの展開や幕引きとは一味違っているように感じました。ひとつの事件を取り巻く絡まった糸がかなり後半に至るまで引っ張られ、その後、急転直下で謎解きに向かうのですが、エンディングは今ひとつすっきりしない・・・。
もちろん、好みの問題でもありますし、そういった作り自体を否定するものではありません。これだけの作品を重ねているシリーズなので、いろいろなパターンがあるのは当然ですし、マンネリよりはむしろ多様な姿は望ましいことなのでしょう。
さて、取り掛かってみている “浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら” です。
次は、43作目の「「紅藍の女」殺人事件」ですね。