先の2つのコメントでこの本に書かれているメッセージに触れましたが、それ以外で私が気になったフレーズをご紹介します。
まずは、誰でも心当たりのあることです。
(p95より引用) 「皆が同じような考え方をするときは、誰一人として深く考えているものはいない」(ディー・ディキンソン)
つぎのフレーズは前向きで分かりやすく個人的には好みです。
まさに誰でもその気になればできる極めて簡単なアクションで「Win-Winの相乗効果」が得られるわけです。
(p122より引用) 「私が1ドル持っていて、あなたも1ドル持っています。お互いにそれを交換してもどちらも前と同じです。」
「でも、私がアイデアを持っていて、あなたもアイデアを持っていると、お互いにそれを交換すれば2人とも前より豊かになります。」
また、この例示も具体的なイメージが湧いて分かりやすいものです。
目標(らしきもの)を定めたつもりでも、それが「目標はこれだ」「目指すところはここだ」とキチンと明示されないと具体的アクションプランは作れませんし、望ましい方向に動き出すこともできません。
(p201より引用) 本当の問題が何かを定義することが重要なように、目標が何かをはっきりと定義することも大事です。
あなたは、見えない標的を射抜くことはできません。一方、標的の周囲に円を描けば、的を射やすくなります。目標を正確に表現すると、本当の問題に焦点が絞られます。
以下のフレーズは、失敗を活かす具体的なアドバイスです。
失敗はその「数」を数えても意味がありません。失敗の「内容・原因」を掴んでこそ解決のヒントになるのです。そして、失敗を次のアクションの種にすることが、私たちを「改善のスパイラル」のスタートラインに導くのです。
(p154より引用) 誤りは、もっと注意を向ける必要があるものを見る機会にほかなりません。ですから、いくつ誤りがあったかではなく、それがどんな種類の誤りであるかに集中しましょう。
(p173より引用) 「次回はもっとうまくやるために、このことから何を学ぶことができるだろう?」と問いかけることによって、足元の障害物を、踏み石に変えることができます。
最後は、書き出してしまうと至極当り前のことです。が、この3点を正真正銘実践できている人は少ないのでしょう。
(p173より引用) 著述家のスティーヴン・コヴィーは、大きな成功を収める人々には、いくつかの共通した特徴があると言います。
1.彼らは、成功したらどうなるかという明確なビジョンを持っています。→最初に目標を心に描いてから始めること
2.彼らは、自分のすべての行動に責任を持ちます。→自分の行動に責任を持つ
3.彼らは、絶えず自分の行動を振り返っています。→自分の失敗から学ぶこと