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OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕山の郵便配達

2025-03-02 15:39:55 | 映画

 

 1999年に制作された中国映画です。

 長年、中国山間部で郵便配達人をしている父とその仕事を引き継ぐ息子が主人公で、父の最後の配達の道程を辿るロードムービーです。

 目にする風景も人々も “山岳村落” の典型的なステレオタイプで、いくつものエピソードを織り込みながら物語も極めて穏やかに進んでいきます。

 中国映画も最近は “ハリウッド的?” なCGやVFX技術満載のド派手な演出のものが目立つ中、本作は、近年ではなかなかお目にかかれない “超優等生的”作品です。
 それはそれで素朴な趣があって悪くはないのですが、正直なところ、やはり物足りなさは強く感じますね。

 

 

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〔映画〕川っぺりムコリッタ

2025-03-01 11:35:03 | 映画

 

 2022年に公開された日本映画です。

 監督・脚本を手掛けた荻上直子さんの小説が原作の作品ですが、なかでも「脚本」が秀逸でした。
 1シーン、1シーンごとに味があって、荻上さんが描く独特の世界観が、芸達者な面々を揃えた絶妙のキャスティングで見事に表現されていたように思います。

 そのキャスティングですが、松山ケンイチさんとムロツヨシさんの絡みを軸に、満島ひかりさん、吉岡秀隆さん、緒形直人さんと続き、さらに江口のりこさん、柄本佑さん、笹野高史さん。
 極めつけは、薬師丸ひろ子さんが「声」だけで出演しているという何とも豪華で贅沢なラインナップでした

 

 

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〔映画〕砕け散るところを見せてあげる

2025-02-27 20:27:55 | 映画

 

 2021年に公開された日本映画です。

 同名の小説が原作の実写版ですが、物語の前半と後半とではテイストが激変します。いきなりシーン自体の描き方がどぎつくなったので、ちょっと違和感の方が先に立ってしまいました。

 こういった木に竹を接いだような稚拙なストーリー展開は、正直、観る楽しみを減退させます。

 キャスティング面では、主人公を演じた石井杏奈さんがなかなかの好演で、あと、脇役に回っていた清原果耶さんが流石の存在感を放っていましたね。逆に、原田知世さんは “宝の持ち腐れ” 的でもったいない登場でした。

 

 

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〔映画〕ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー

2025-02-26 10:03:25 | 映画

 

 2008年に公開されたアメリカ映画です。

 アメリカンコミックが原作のいわゆる “スーパーヒーロー” ものですが、ストーリーの骨格は “魔界の悪者退治” なのでいたって普通です。

 そうなると、キャラクタの魅力が差別化ポイントになるわけですが、これば全くいただけません。どうしてこうまでアメリカ産のこの手の造型はグロテスクで酷いのでしょうか。

 ただ、本作品の専門家の評価は揃って高いらしく、そうなると私の審美眼の方が信用ならないレベルということになりますね。

 

 

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〔ドラマ〕黒の斜面

2025-02-24 11:35:10 | 映画

 2016年に放映された日本のテレビドラマです。

 本作品は「テレビ朝日」版ですが、その前に同じ原作で日本テレビ、TBS、フジテレビでもドラマ化されているようですし、さらに1971年には加藤剛さん、岩下志麻さんが出演した映画も作られているんですね。

 ストーリー自体、かなりご都合主義的な設定が目立ちますが、これだけ主要テレビ局各社でドラマ化されたということは、お茶の間のライト・サスペンスとしては程よく楽しめると判断されたのでしょう。

 本作の主要キャストは、檀れいさん、内山理名さん、原田泰造さんですが、TBS版では梶芽衣子さん、片平なぎささん、近藤正臣さんだったとのこと、こちらも観てみたかったですね。

 

 

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〔映画〕仕掛人・藤枝梅安

2025-02-23 11:51:48 | 映画

 

 2023年に公開された日本映画です。

 「藤枝梅安」というキャラクタは今までもテレビや映画で何度も映像化され、萬屋錦之介さん、田宮二郎さん、小林桂樹さん、緒形拳さん、渡辺謙さんと幾人もの役者の方々が演じていますが、本作の梅安は豊川悦司さんです。

 その主人公の「仕掛人梅安」、誰が演じてもそれなりに恰好がつくのは、キャラクタ設定が骨太なのと、“和製ハードボイルド作品” としての原作の秀逸さによるのでしょう。もちろん原作は池波正太郎さんです。

 本作の場合は、途中で明らかになる “主人公の人間関係” のサプライズがすべてですが、それを必要以上にドラマティックに扱わないところがこのシリーズらしい見事な仕上げ方だと思います。

 

 

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〔映画〕ヒットマン エージェント:ジュン

2025-02-21 08:55:11 | 映画

 

 2020年に公開された韓国映画です。

 このところ、今ひとつ単純に楽しめる映画に出会えない時には “韓国映画” にトライしてみています。

 この作品も、大作の気配はまるで感じさせないありきたりの “アクション・コメディ” ですが、そのつもりでみると十分満足できました。

 設定もオリジナリティがありましたし、登場人物も、これでもかというくらいの暗愚なキャラクタが想定どおりの役回りを演じていて、観る者の期待を裏切りません。

 そのあたりの想定内の演出がかえって “安心感” や “安定感” を醸し出していて、単純にエンターテインメントとして楽しむことができます。

 そのベースにはアクションとコメディとのバランスが秀逸だという点がありますし、さらにはアクションシーンは結構本格的だというところも効いていますね。

 

 

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〔映画〕ハケンアニメ!

2025-02-20 14:42:33 | 映画

 

 2022年に公開された日本映画です。

 アニメ制作現場を舞台にした “青春映画” で、原作は辻村深月さんの同名小説なんですね。

 ということで、この作品は、“ストーリーを観る” 作品だったと思います。アニメ制作の舞台裏は興味を惹くところですし、新作アニメ対決という設定もワクワク感を感じさせます。

 あと秀逸だったのはキャスティング。
 吉岡里帆さん、尾野真千子さんという主役級はもちろん、前野朋哉さん、徳井優さん、六角精児さんといった脇役陣が活きていましたね。

 さらに特筆すべきは、中村倫也さんと柄本佑さんのお二人、なかでもキャラがドはまりだった中村倫也さんは “余人をもって代えがたし” でした。

 本作、興行的には今ひとつだったようですが、観ていて気持ちのいい素晴らしい作品、よかったです。

 

 

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〔映画〕大奥〈男女逆転〉

2025-02-18 09:28:49 | 映画

 

 2010年に公開された日本映画です。

 「大奥」というタイトルのコミックが原作の “時代劇コメディ” 作品なのですが、さて、これはどう評したらいいのでしょう。

 まあ、ともかくコメディですから、奇天烈な設定や無理筋のストーリーをもってしてあれこれ批判じみたことをいうべきではありませんし、また、表すべき “形容詞” も浮かびません。

 ただ、それらを度外視した “単純エンターテインメント” だとしても、何とも稚拙で中途半端な出来栄えです。
 強いてどこかに見どころを探すとしたら、芸達者な阿部サダヲさんの存在感ぐらいですね。これは見事でした。

 

 

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〔映画〕コリーニ事件

2025-02-17 10:49:52 | 映画

 

 2019年に製作されたドイツ映画です。

 いわゆる “法廷モノ” ですが、ドイツならではの “戦争犯罪” が重要なモチーフになっています。

 事案関係者間の特別な関わりも効果的な設定でしたし、ストーリー展開での二段構えのエンディングはなかなか秀逸だったと思います。

 また、ドイツ映画なので出演した役者さんに馴染みはありませんでしたが、みなさん、抑制された物語のトーンにマッチしたしっかりした演技を見せてくれました。

 ラストシーンも印象的で、いい作品でしたね。

 

 

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〔映画〕八犬伝

2025-02-15 16:43:41 | 映画

 

 2024年に公開された日本映画です。

 「八犬伝」とのタイトルですが、原作は曲亭馬琴の「南総里見八犬伝」ではなく、山田風太郎さんの「八犬傳」です。

 曲亭馬琴と葛飾北斎、そして馬琴の家族が織りなす南総里見八犬伝執筆の姿を辿った「実の世界」と八犬士と玉梓怨霊との闘いを描く「虚の世界」とを交錯させて全体のストーリーが進んでいく構成です。
 ただ、この形式的なスタイルに拘泥し過ぎたようで、かえってひとつの映像作品として観ると冗長で平板な印象を受けました。

 もう少し言えば、八犬士が登場する「虚の世界」の方は、フィクションなのである程度大雑把な作りでもいいと思いますが、馬琴を描いた「実の世界」の方は、もう少し丁寧に作り込んで欲しかった気がします。
 役所広司さん、内野聖陽さん、寺島しのぶさん、黒木華さんといった芸達者の方々がもったいなかったですね。

 

 

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〔映画〕東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命- -決戦-

2025-02-14 09:44:38 | 映画

 

 2023年に公開された日本映画です。

 人気コミックの実写映画版です。2021年に第1作目が公開されましたが、第2作目は前後編2部作での登場です。

 キャスティングは、 北村匠海さん、山田裕貴さん、杉野遥亮さん、眞栄田郷敦さん、磯村勇斗さん、村上虹郎さん、そして、間宮祥太朗さんに吉沢亮さんと当代の若手人気俳優のみなさんがズラッと並び、それはそれは壮観ですね。

 ただ、映像作品としてはどうでしょう。観る人によって大きく好悪や評価は分かれるでしょうね。

 私の印象は、×××でした。ともかく設定自体が稚拙。アクションシーンも冗長。加えて、細切れのシーンごとにインパクトを残そうとしているのかもしれませんが、伝えようとしているメッセージが表層的なのでどうにもシラケてしまいます。

 

 

 

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〔映画〕パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女

2025-02-12 10:12:03 | 映画

 

 2022年に製作された韓国映画です。

 “トランスポーター(運び屋)” をモチーフにしたアクション作品ですが、主人公が女性ドライバーというのが目新しいところでしょうか。

 設定やストーリー展開は月並みというか少々貧相ですが、アクションシーンは予想以上にリアリティがあって、ラスト近くの映像になると正直ちょっとヘビーでしたね。
 エンターテインメントとしては、“韓国映画” のクォリティを十分キープしているレベルだと思います。

 あと、キャスティング面では、主人公を演じたパク・ソダムさんが出色でしたね。インパクト十分でした。

 

 

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〔映画〕ボーダーランズ

2025-02-11 11:22:41 | 映画

 

 2024年に製作されたアメリカ映画です。

 コメディテイストの “SFアドベンチャー” 作品ですが、主演はケイト・ブランシェット。彼女としては珍しい役どころですね。

 そもそもビデオゲームシリーズの映画化ということで、ストーリー展開や登場キャラクタもそれっぽい感じです。

 正直、観終わっても「まあこんなものか」といった印象でした。
 その点では、制作に関わった方々には失礼ではありますが、ケイト・ブランシェットやジェイミー・リー・カーティスの “無駄遣い” と言っては言い過ぎでしょうか。

 

 

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〔映画〕ウィ、シェフ!

2025-02-09 15:30:58 | 映画

 

 2022年に製作されたフランス映画です。

 フランスらしい軽いタッチのコメディですが、“移民問題” をモチーフにしている点はとても意欲的なチャレンジですし、結果的にもエンターテインメントとしての映像作品の中にうまく溶け込ませていますね。
 こういうちょっとスパイスを利かせたようなアレンジは、ハリウッド映画では難しそうです。

 キャスティング面では、主役のオドレイ・ラミーはもちろんのこと、脇役のシャルタル・ヌーヴィルの天然キャラがとてもよく効いていました。
 あとは移民の少年役の面々、みなさんオーディションで選ばれたとのことですが、彼らなくしてはこの作品は成功し得なかったでしょう。見事でした。

 

 

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