2011年、TBS開局60周年記念番組として放映されました。
先に、第1期に相当する「JIN-仁-」を観ていますが、こちらはその続編です。
第1期でも村上もとかさんの原作との相違点はそこそこありましたが、完結編はさらに大きく展開を変化させています。
もちろん、コミックの映像化にあたっては普通にありうることですし、原作者も了解のうえでしょうから、それぞれに楽しむことになりますね。
こういうタイムトラベル系の物語はどこかで構成上の矛盾を招くので、それを含め印象的なラストを描けるかが腕の見せ所になりますが、この作品の場合、最後の辻褄合わせが少々性急だったように感じました。
あとは、最後の最後に加えられたシーンの意味。単なる “次の出会い” の暗示でしょうか・・・。
村上もとかさんの人気コミックを原作にして、2009年10月からTBS系「日曜劇場」枠で放映されたテレビドラマです。
ドラマ化するにあたってオリジナルヒロインを追加していますが、これが(珍しく)大成功でしたね。
その成功要因の多くは、ヒロインを演じた中谷美紀さんによるところでしょう。彼女の凛とした花魁姿は、そのキャラクターの潔さともに、とても印象的でした。
かなり前に原作コミックも読んでいて、そちらもよくできた作品だと感じ入りましたが、連続ドラマという形式で映像化しても、それぞれに見事な出来栄えだったと思います。
2020年(日本では2021年)に公開されたアメリカ映画です。
ジョニー・デップの制作・主演の作品で、とてもメッセージ性の高い内容です。
実在した人物や実際に甚大な被害をもたらした公害事件をモチーフにしたものだけに、純粋ドキュメンタリーではない形で映画化するのは、大きなチャレンジだったでしょう。
もちろん、シナリオに起こすにあたっては史実とはことなる演出も加えられていますから、そのあたりの適否の評価は分かれるところだと思いますが、私の率直な感想をいえば、過度なセンセーショナルな見せ場を際立たせるのではなく、しっかりと抑制の効いた作りに徹していてよかったですね。
キャスティング面では、特にビル・ナイさん、國村隼さんの円熟の演技は印象的でした。
2013年に公開された日本映画です。
小説が原作とのこと、映画化された際に手を入れたのかもしれませんが、正直、かなり雑な作りだと思います。
奇抜な発想は面白いチャレンジですが、それを活かし切れなかったようです。
“万人向けエンターテーメント” に向かうのであれば、平凡で意味不明な襲撃方法ではなく、もっと意表を突いた工夫を加えるべきですし、“社会派サスペンス” 的に仕上げるのであれば、殺人教唆とラストの想定内のセリフで幕を引いてはまずいでしょう。
ともかく、いずれを目指すにしても、安易に意味のない犠牲者を織り込むのは、かえって興覚めしてしまいます。
2016年に制作されたイギリス映画です。
ジョン・ル・カレの小説が原作ということで観てみました。
派手なアクションシーンや奇抜な展開はありません。落ち着いた流れで物語は進んでいきます。
サスペンスタッチのストーリーや映像でみせるのというよりは、登場人物の枠割に応じた行動や心理描写に重きをおいた作品ですね。
その点では、キャスティングが肝になりますが、 ユアン・マクレガーとナオミ・ハリスの主人公夫妻はそれぞれのキャラクタの違いをうまく醸し出していましたし、どこかで見た顔のステラン・スカルスガルドもその渋い役回りにマッチしていました。
2024年に全8話で放映されたテレビアニメ作品です。
一時期大人気を博した「鬼滅の刃」シリーズですが、このあと「劇場版」が予定されているということで、この作品は完全に “つなぎ” ですね。
なので、内容について特に書き留めておくことはありません。
一点、私は素人なので感覚的な感想になりますが、このところいくつかアニメ作品も観ている中でも、やはりこの作品の「背景の作画水準」は際立って高いように思います。画面を観ていても“質感の違い”は明らかです。
2022年(日本では2023年)に公開されたのアメリカ映画です。
ウォーターゲート事件を扱った「大統領の陰謀」をはじめとして、メディアが巨悪を暴くモチーフの作品は数多くありますが、本作もそういった類の作品です。
ただ、その描き方は、メディア vs 権力 ではなく、「権力を告発する被害者 with メディア」にスポットを当てているのが特徴的ですね。
その点では、主人公である二人の女性ジャーナリストと被害者の女性たちとの絡みやそれを支える上司の姿がが見どころになっています。
キャスティング面では、派手な役者さんは出ていませんが、主役のキャリー・マリガン、ゾーイ・カザンのコンビはとても魅力的でしたし、本人役で登場しているアシュレイ・ジャッド、上司役のパトリシア・クラークソンあたりは流石の存在感でした。
2013年に公開されたアメリカ映画です。
ハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマンという超重量級のビッグネームが相対峙する作品の割には、どうにも浅薄な出来ばえでした。
サスペンスとしての設定に斬新さがなく安易なので、ストーリー展開に躍動感や緊迫感を感じないところも大きな要因ですが、主人公のキャラクタが今ひとつ表層的で、どうにも魅力を感じないのです。
ラストに向かっても、ミエミエの伏線回収から急転直下の展開で正直かなりガッカリしました。
エンディングも “サスペンス” のものではありません・・・。
2003年に公開されたアメリカ映画です。
エンターテインメント作品としては、よくある「詐欺」をモチーフにしたストーリーなので、大体ラストのサプライズは予想の範囲内。この手の作品としての出来栄えは “並” ですね。
ダスティン・ホフマンとアンディ・ガルシアが出演しているとのことで観てみたのですが、これといった絡みもなく少々拍子抜けでしたし、紅一点のレイチェル・ワイズも華やかさが今ひとつで・・・、ちょっと残念でした。
1992年に公開された日本映画です。
原作は永井荷風の有名な小説ですが、恥ずかしながら私は読んだことがありません。
3回映画化されたとのことで、本作は2作目、小説と異なり主人公が「荷風本人」に変えられています。もっとも、小説の主人公が “永井の分身” と言われていたようなので違和感はありません。
当時の時代感だから許されるようなモチーフですが、評判どおり墨田ユキさんは見事に演じ切っていました。
あとのキャスティングも良かったですね
杉村春子さん、乙羽信子さんはもちろんですが、やはり主役の津川雅彦さん。こういったキャラクタを演じさせると絶品ですね。まさに、“余人をもって代えがたし” の典型です。
2022年に公開された日本のアニメ映画です。
よくある人気ライトノベルが原作の作品ですが、どうでしょう、最近のこういったアニメ作品にしては、ちょっと物足りない印象ですね。物語りの広がりが今ひとつだったようです。
ともかく、日本のこのスタイルの作品のレベルは、モチーフもストーリーも映像も際立って高い水準にあるので、少々の出来ではなかなかインパクトは残せません。
そういった中では、one of them という感じですね。
2006年に公開されたアメリカのミュージカル映画です。
ブロードウェイ・ミュージカルが原作とのことですが、映画でも十分楽しめますね。(とはいえ、ミュージカルは観たことがないので、完全に無責任発言ですが・・・)ミュージカルといっても、台詞に代わる「歌」のパートはそれほど多くはありません。
キャスティング面では、ビッグネームのビヨンセとエディ・マーフィは期待どおり、この作品が映画初出演だというジェニファー・ハドソンが見事な存在感を示していました。
反面、個人的には、ジェイミー・フォックスは最後まで馴染めませんでした・・・。
2016年に公開された日本のアニメ映画です。
同名のコミックを原作とする京都アニメーション制作作品です。
なかなか扱うには厳しいモチーフですが、大仰な演出もなく、登場人物の個々の心情や人間関係が自然体で描かれていました。実写版になると、そのあたりに“ワザとらしい演技” が入り込みがちなので、その点 “アニメ作品” として作られたのは正解だったように思います。
公開時の評価も高かったようですが、確かに、いい作品でしたね。