青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

「困った子ではなく、困っている子? ~親の悩みによりそって~」

2021-10-20 12:48:53 | うとう塾

2021年度 第3回うとう塾 7/16開催

講師:小笠原 美知子さん

  (スクールカウンセラー)

 学校生活で困難さを感じた時、親は困っている子の思いをキャッチし、どう対応したら良いのかについて、日頃子どもたちや保護者にスクールカウンセラーとして関わっていて感じていることをお話してくださいました。

 ネットなどで多くの情報を得て戸惑っている人がいるが、振り回されずに周囲の意見というものも時には曲者なので、参考までに聞く程度にすると良いと思います。

 幼稚園児や小学生は「見て見て」と声をかけてきますが、中学生になると子どもからの声掛けは少なくなり、自分の領域に入ってほしくない!また近寄りすぎないで!と思っているようですが親が無視をすると怒るなど、子どもも変わってきます。しかし、どの年代の子どもも自分に感心をもってもらいたいと思っているので「見てほしい時に、見てあげる」保護者が言葉でもアイコンタクトでも答えることで、親子関係において信頼できる人という心の土台が築かれます。 0点をとっても、嘘をついても自分を受け入れてくれる人(味方)は嬉しいもので、子どもにとって自信のもとになる「絶対的な味方」は必要です。

 子どもにとって「問題」として捉えるとマイナス思考になりますが、「課題なんだ」と考えると次のステップにいく為に必要なこととしてプラス思考になります。「問題に見えていること」はその子の「課題」と考えることで、結果的に解決が早いようです。

 親は正論で話をして伝えても、子どもは母親の表情や声色を感じて怖いということしか伝わらず、親の熱意が空回りしてしまうことがあります。「伝えたいこと」と「伝わっていること」は違うこともあるので、分かってもらえているかな?と時々考えると良いようです。

 そして、親子が楽しく過ごすためのメッセージとして 診断名はその子を理解してもらうために大事であり、理解者が増えるとその子は楽になるが、診断のあるなしにかかわらず「その子は何が困っているのか?何を願っているのか?」その困り事に対応したり、工夫したりすることは今すぐできます。

 また、リフレーミングという見方を変える方法で「私はゆっくりペースが持ち味よ、いいね」など、自分の持ち味を大切にすることなどをお話くださり、最後に、「省エネでいきましょう。母も楽をして良いんです。子育ては楽しみましょう。無理をしない。完璧を目指すのではなく半分できたら良いかな~の気持ちでホドホドの子育てをしましょう」と伝えてくださいました。

 

参加者アンケートからは、以下のような感想をいただきました。(一部抜粋)

決めつけない!十分な配慮対応をするという事。娘の事をかなり決めつけていたので、リフレーミングしながら楽に子育てしていきたいと思います。

問題を課題としてとらえる。マイナスをプラスとして考える。本人の悪い所を変える、ではなく、見方を変えたり環境を変えると、悪い所もよく見えたり改善できたりする。私も母親だからがんばらなくちゃ、とがんばっていますが、時々息抜きしたり、手を抜いたりほどほどにがんばっていこうと思いました。

「伸びようとする力」をじゃましない。とても難しいけれど、常に気を付けておこう、心にとめておこうと思います。

30分でも楽しい時間をつくる。そういう楽しんだときも罪悪感を感じてしまうときがあるけど、心から楽しむようにします。

診断はつかなくても、周囲の理解や工夫で成長していった子の事例を聞き、そういうこともあるんだと驚きました。

 

感染対策へのご協力と、ご参加ありがとうございました

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