H30年度のうとう塾が始まりました!!
第1回のうとう塾は「発達障がいってなぁに?~子どもとの関わり方~」というテーマで通信Q&Aでおなじみの鳴海明敏さんを講師としてお迎えしお話していただきました。
講座内容から少し紹介いたします
発達障がいとは、
生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさや凸凹具合と、
(凸凹とは、発達の早い遅いところ、得意苦手なところの差が大きいこと。凸凹はなくなるわけではなくその人がずっと持って生きていくもの)
その人が暮らす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、
社会生活に困難が発生する障がいのこと。
「リタリコ発達ナビ」(井上正彦先生監修)
「しかし、環境や周囲との関わり方を工夫・調整していくことで、困難は改善していくことができる。」
また、味覚、臭覚、触覚、視覚、聴覚が過敏だったり鈍感だったりする感覚の特異性のお話でも、感覚過敏のある人は「人に触られるのは、痛いしとても怖い」「嫌な音は、掃除機とミキサー、それとたくさんのしゃべり声」「雨は当たると痛い。一つの毛穴に針が何本も刺さるように痛い」など、本人でなければ分からない感覚を持っていて自分でも何が嫌、不快なのかわからない、周りに伝えられないことが多いとのことです。
問題行動の背後に感覚の特異性が隠れていることがあるので、できるだけ早く気づいて、それに基づく環境を調整することが必要です!
感覚過敏のお話には、講師自身の体験や具体例に参加者も「うんうん」とうなづきながら聞いていました。感覚過敏をテーマとした絵本の紹介をしてくださり感覚過敏の子の困難さや親の関わり方も、わかりすく伝わったと感じました
続いて、グループトークを行いました
各グループからの質問を鳴海先生が答えてくださいました。その中から紹介いたします。
未就学グループQ:夫や祖父母への障害の伝え方・理解の違いの溝をどう埋めるか?
鳴海先生A:特効薬はない。地道な努力は必要でしょう。だが、「自分と同じように」ではなく、「考え方は違っていいけど、理解して!」というスタンスで。
高学年グループQ:男子ですが、学校で女子に触ってしまい大問題になりました。どう子どもに注意したらいいですか?
鳴海先生A:(例を挙げて)女子のお尻を触った男子がいた。男子の親は交番へ行き、署長に訳を話して息子を叱ってくれと頼んだ。署長にその男子は叱られた。その後、彼は同じ間違いをしなくなった。時には他人から注意してもらうことも有効です。
してはいけないことをした時は、①ダメなことは駄目!ときちんと伝える②周りに協力してもらう(理解者を増やす)ことも方法の一つですね(^^)/
グループトークでは時間が足りないほど予想以上に自分の思いや悩みを話していただき、スタッフ一同嬉しかったです
第1回目ということもあり、はじめて参加される方が多かったこと、講座終了後に参加者同士が情報交換をしている姿があったことなど、講座の目的でもある「次のステップに踏み出すきっかけ」づくりのお手伝いができたかなぁ~と思っています。
第2回うとう塾も、またお待ちしております