青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

「ママのリフレッシュタイム~思いを聞いてもらってスッキリ~」

2021-12-21 14:58:35 | きらきら塾

2021度 第2回きらきら塾 8/27開催

講師:沼田 久美さん  (NPO法人子育て応援隊 ココネットあおもり代表)

 講師にココネットあおもり代表の沼田久美さんを迎え、子育て中に感じるイライラや日頃感じている自分の思いを、相手に伝えるための伝え方や聞き方を体験しました。最初に、3つのグループ(幼児・小学生・中学生以上のお子さんをお持ちの方)に分かれ、「気持ちを聞くこと」のワークからグループトークが始まりました。

 自分が気になることや困っていることを付箋に書き、グループ内で参加者にわかるように発表しました。自分の思いを書き、聞いている人に伝わるように話すことで気持ちが整理できる体験をしました。たくさんの気になることを出し合い、グループ内で2つテーマを決めて話し合いました。

 悩みを自由に話すことで、他の参加者が経験してきた体験や励ましの言葉を聞くことでき、一人一人の感じ方や考え方があることを学び合いました。

 沼田さんは「自身の子育ては、知らず知らずのうちに自分が親から教えられたことや、されていたことをしています。その方法が、間違っていたことに気づいたら直せば良いですし、良かったことは伝えていくべきです。そのために親は学ぶ必要があります。」とお話になり、参加者は終始うなづいていました。人に伝えることで自分の気持ちを見つめることができることや、人への寄り添い方の大切さとその効果を学ぶことができた講座でした。

参加者アンケートからは、以下のような感想をいただきました。(一部抜粋)

気持ちをくむとは、その人の心を聞くこと。自分はしているつもりだったが、今回の話を聞いて、問い詰めたり、アドバイスせずに、心の声、話を聞く余裕をもっていきたい。

聞くことの大切さや効果を実際に学ぶことができてよかったです。話をすることでストレス発散になったり、話を聞くことで自分の学びになったり、人と話す機会をもつことがどれだけ有意義かを再確認できました。

皆さんとグループトークをすることによって、「聞く」のがとても勉強になり楽しかったです。

人に伝えるということの大切さがとても大事だということ。自分の気持ちを話すとスッキリするということ。

自分の悩みも話すことができて、みんなの悩みも聞くことができてよかったです。

 

感染対策へのご協力と、ご参加ありがとうございました

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「教育支援室ってなぁに?~この子にあった学びの場を~」

2021-12-21 10:38:48 | うとう塾

2021年度 第2回うとう塾 6/18開催

講師:久慈 木代奈さん

   (青森市教育委員会・教育支援室

ことばの教室:井上 美樹子さん

まなびの教室:田中 優子さん

   (青森市立浪打小学校通級指導教室教諭)

 

久慈 木代奈さん

 

井上 美樹子さん  田中 優子さん

 子どもが活き活きと楽しく学校生活を送れるように、子どもにふさわしい学びの場の紹介や決定するための手続きと、通級指導教室と特別支援学級についてお話をお聞きしました。

 最初に、青森市教育委員会・教育支援室の久慈木代奈さんから、障がいのある子ども又は疑われる子どもの就学について、教育支援委員会を設置し調査審議することや、保護者に就学相談の機会を提供することが紹介されました。就学相談は、その子にとって「望ましい教育の場を保護者と共に話し合い、考えていくこと」を目的に行われます。

 就学先として①特別支援学級②通級指導教室③特別支援学校があり、それぞれの支援内容について説明がありました。

 教育委員会が就学先を決定するまでに、A票を提出することから始まり結果案内までに約3ヶ月かかることや、特別支援学校への入学・転校希望は10月中旬までに申請するということでした。子どもの成長や環境の変化により、支援学級⇔通常学級の変更も可能とのことも知りました。

 次に、実際に子どもたちに指導を行っている青森市立浪打小学校・ことばの教室:井上美樹子さんと、まなびの教室:田中優子さんからお話をお聞きしました。

 通級指導教室とは、各教科等の指導は主として通常学級で行いつつ、学習や生活場面で生じる困難を改善・克服を目的に、個々の状態に応じた特別指導「自立活動」及び「各教科の補充指導」を行う特別な教育形態であり、将来の自立に向けてできることを増やし、より良く生きていく為の「おたすけ教室」と話されました。

■「ことばの教室」

 言語障害の指導⇒構音器官の運動の調整(舌の使い方、口の体操等)や話す意欲を高める等。

■「まなびの教室」

 ①LDの指導⇒話す・聞く・読むなどの指導やソーシャルスキルトレーニング、障がいの理解や自己理解等。

 ②ADHDの指導⇒不注意による間違いを少なくする指導、衝動性や多動性をコントロールする指導、ソーシャルスキルトレーニング、障がいの理解や自己理解等。

※言葉だけでなく、視覚化(タイマーや連続したカレンダー等)して伝えたり、ふり返りを行うことで頑張りの確認(頑張りシール)を共有したり、ソーシャルスキルカードを利用し社会ルールを伝えているそうです。

 最後に進学を見据えての紹介は、中学校(浦町中・浪打中)では、LD・ADHD通級指導教室(サポートルーム)のみ開設され、自立活動を中心に行っています。高等学校(北斗高校)でも、通級による指導を行っていることを紹介してくださいました。

 

 

参加者アンケートからは、以下のような感想をいただきました。(一部抜粋)

子ども達の自立に向けた支援を行っていることがわかりました。教育支援の申込みについて、詳しく説明があり分かりやすかったです。

子どもにとって大切なもの。自立に向けて手助けしていけたらと思いました。困っている事があった時は相談してみようと思いました。

就学についてイメージが全く分からなかったが、大まかな流れが理解できました。助かりました。

通級教室がどういうことをしているか、支援学級との違いや学校との違いが分かりました。

自分の子どもの度合いの判断がつかない場合の相談先がわかりやすかったです。特別支援教育コーディネーターが各学校にいらっしゃることを初めて知りました。

子どもにとって充実した学習の時間、おたすけ教室と子どもが言った事、学校はどんな子でも充実した学習ができる場であってほしい。

 

感染対策へのご協力と、ご参加ありがとうございました

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「発達障害ってなあに?~子どもとの関わり方~」

2021-12-21 09:48:33 | うとう塾

2021年度 第1回うとう塾 5/28開催

講師:増田 貴人さん

   (弘前大学教育学部付属

        特別支援教育センターセンター長)

 

 発達障害は”発達の大きなかたより”です。私たちも多少の得意や苦手がありますが、その程度があまりに大きすぎると、日常生活に支障が出てきます。その極端なアンバランスな状態が、発達障害です。学校などの集団生活の中で変わった行動がみられて、初めてわかる事が多いです。発達障害は見た目では認知されにくく、本人の努力不足や家族関係が原因だと勘違いされがちで、その勘違いこそが発達障害の理解を阻んでいるという指摘もあります。

発達障害の「障害がある-なし」ではなく、特性の濃淡(グラデーション)で濃いほどつまづくことが多く支援が必要です。そのために大人たちの役割は「援助」で、以下が大切な点とのお話でした。

◎「診断」を受けることで障害の特徴を知る事ができ、どんな支援が必要なのか、日常をどう過ごすかを知る。

◎高学年から中学生以降に、障害特性から副次的に生じる心理的問題(自尊心の低下やできるはずの事さえ取り組まなくなる)になりやすく、回復に時間がかかることを知る。

◎発達障害は「行為と認知のずれ」が大きく影響する。知覚に問題があり、見え方や聞こえ方が違うことを知り、子どもの視点に立って考え援助することが必要。

◎実行機能を育てること。

※実行機能とは、「ある目標を達成するために、それに応じた計画をたて、準備をし、実行し、ときに修正をすることができる(行動や気持ちをコントロール出来る)認知機能のこと。

◎発達障害のある子どもと関わる時に、根拠なく褒めず結果だけを見るのでもなく努力した過程や発想の着眼点を褒めることが大切。

 最後に「大人たちが関わる時のポイントは、子どもが活動そのものに集中できるように、また何度も挑戦できる環境を整えることが大事で、結果ではなく、ありのままを認め子どものベースや思考を見守りながら、困難にも辛抱強く関わる支援が大事」と話されました。

 

 

参加者アンケートからは、以下のような感想をいただきました。(一部抜粋)

「(発達障害の特性として)サポートされている、受け入れられているという実感を持ちにくい」ということを知れて良かった。今後はもっとわかりやすく行動してあげたいと思った。

子どもの得意なことをしっかり見つけてあげたい。

子どもの考え方との折り合いをつけることや、自分で決めたルールのことなど勉強になった。

頭ごなしに怒りをぶつけたり「やりなさい」と言うのではなく、子ども自身に決めさせることが大切だと改めて実感した。

わが子の言葉や行動を思い出し何度も泣いた。子どもが生まれた時から何度か発達障がいを疑い相談してきたが、いづれも違うという判断だった。増田先生のお話にはヒントがたくさん入っていた。自分の子どもへの接し方が正しかったと自信を持てた部分もあった。本当に感謝しています。

 

感染対策へのご協力と、ご参加ありがとうございました

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