青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

H29.9.12 二学期をむかえ環境が変わった ~子ども達との関わり方~

2017-10-18 18:30:02 | きらきら塾

  平成29年度きらきら塾第5回は、アドラーカウンセラーの野々口浩幸さんを講師としてお招きし、『二学期をむかえ環境が変わった〜子ども達との関わり方〜』をテーマにお話していただきました。

 

  まずは、子ども達にとっての2学期は、夏休みが終わり新学期が始まる時期に思い悩む子供が多く、18歳までの日別自殺者数は、長期休みが終わる日に集中しているというお話から始まりました。 

 このような結果からも 逆境に負けない心・困難から立ち直る力・折れない心=レジリエンスを身につけること が、子どもにとって必要であるということです。

子どものレジリエンス強化のための10のコツは

絆を強める  人を助ける経験をさせる 日々の日課を守る  時には休む  セルフケアを教える 目標を定めさせる  自分への信頼を高める  ポジティブな見方を教える  困難をチャンスにする 変化を受け入れる。

 レジリエンスや幸福度が高いと、他者と良い関係を保て、ストレスに対応する力がつき、生涯にわたり、社会に貢献できる人材になれます。

  逆境に弱い人は、被害妄想的になって周りを責めたり、自分を正当化して自分が納得できるような考え方しかしません。自分のために周りを動かそうとするだけで、逆境を自らの成長の機会とすることができないのです。自分を変えるには大きなエネルギーや勇気を必要とします。それを持たないから、逆境力が育たないのです。

  逆境に強い人は、自分の未熟さを理解し、受容できます。勇気を持って実行力、行動力で逆境に有効に対処します。自分のエネルギーを有効に活用することで、悩んでいるエネルギーを逆境を乗り越えるエネルギーに変えるのです。

次に、親としての自分を知る『エゴグラム』を体験しました

 質問に、はい(2点)、どちらでもない(1点)、いいえ(0点)のチェックを入れ、合計点で自分がどのパターンにあてはまるのかを知る『エゴグラム』を体験しました。明朗パターン、献身パターン、依存パターン、頑固パターンなど様々なタイプに類別されて、自分は少し我慢しすぎ?周りに流されすぎ?柔軟さが足りない?など、自分自身の内面を見直すいい機会となりました。

幼少期における親の役割は、ふれあい、スキンシップすることが大切とのことでした。

 スキンシップは、心身に好ましい影響を与え オキシトシン と言うホルモンが分泌されます。オキシトシンは、脳の疲れが癒え、気分が安定し、人に対する信頼感が増し、心地よい幸福感がもたらされます。小さいうちは抱っこや手をつなぐ。思春期以降はワンポイント型のスキンシップ(肩をポンと叩く、握手)に切り替え、愛情を伝えることが大切です。

親が過保護過干渉は、子どもの自立の妨げになります。

 子どもが困っているときに『誰の課題か? (課題の分離)』を知り、何ができるか話し合う(倫理的結末)ことで、子どもが自分の力で課題を達成したり、問題を解決したりするのをサポートするかかわり(勇気づけ)が親にできることです

  子どもの自尊感情自己有用感(人の役に立った、認められたという気持ち)を育てるためには、親が褒めるより認めること信用(条件つきで信じる)より信頼(無条件に信じる)することが重要です。

お話をお聞きして『心の器が大きいこと、心の柔らかさと自由こそが、こころを守る』という言葉が印象に残りました。 また、自分自身を知ることで、親子関係のあり方を改めて考える機会になりました。


加者の皆さまの感想

親の勇気づけが、子どもの力になるということ。

「ありがとう」「うれしい」「助かった」を意識して、たくさん言いたい。スキンシップ(ポンポンでも)も。できることからやってみたい。

親の対応は、子供に大きな影響をあたえる事学びました。今日は、帰った子供を抱きしめようと思います。

エゴグラムとてもあてはまってて役にたちました。小さい時が大事なんだと改めて分かり、これからの生活に取り入れていきたいです。

下の子も小学校になり、最近厳しさが強くなってしまっていたかなと思いました。学校でがんばっている分、一緒にリラックスする時間をとったり、話を聞いたりしてあげようと思います。
 

自分の事も大切にしながら周りの人も大切に考える。そうするとちゃんと周りからも支えてもらえるということ。

 

 アンケートへのご協力、ありがとうございました。

 



野々口先生、ありがとうございました。
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こんな時、どうしよう?~子どもとの関わり方を考える~

2017-10-02 06:47:42 | うとう塾

 第1回のうとう塾に引き続き栗林先生を講師にお迎えして開催しました。1回目同様、定員オーバーの参加者になり、発達障がいへの関心の高さや悩んでいる方が沢山いらっしゃることを実感した講座になりました。

講座では、

・診断よりも個々の特性を理解することが重要!診断名ではなく、もっとベースにある特性や課題を知り、どのように関わればいいのか?どのようなトレーニングが必要かを理解してあげることが大切ということです。

子どもたちの成長を促すために重要なことは

 ①養育環境⇒安全で保護された時間と空間

 ②精神性発達⇒『居場所』『子どもと大人が向き合う』『選択させる⇒自己責任』

 ③基地としての母親のイメージ:よりどころ

『見守ってくれる大人』の存在が重要!ということです。

療育とは⇒適切な関わり方や経験を積んでいくことで、生きづらさを和らげていくことができる!

地域や社会ができること⇒障害のある子どもとその家族を援助し、子育てを支えることが大事!

養育によって、特性そのものが治ることはありません。しかし、その子の成長のペースにあった適切な関わり方や経験を積んでいくことで、生きづらさを和らげて行くことができます。

先生のご家族のエピソードを交えながら、様々な事例も紹介してくださり、なぜ困った行動をするのか理由を考えながら、本人の好きなこと・興味のあることを理解した治療法を教えて頂きました。

 

参加者の沢山のアンケートから、一部をご紹介します。

遊びながらルールを身につけていけると聞いて、少し気持ちが楽になった。最近本人が、オセロをやりたいと言いだしたので、ゲームを楽しみながら実践していきたい。

診断ではなく、その子の特性を見る。約束は破られてもまた作り、破られてもまた作る。その過程がトレーニング。

関わり方について、親が勉強しておけば、子どもの成長を優しく見守ってあげられると思う。

子どもだけではなく、親も見守ってくれる雰囲気、話し方でとても良かった。

 ご協力いただいた参加者の皆さま ありがとうございました。 ^-^v

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