青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

令和元年度 第2回 きらきら塾 家庭教育とは?家族ってなぁに?~子どもとの関わり方を学ぼう~

2019-08-22 14:13:40 | きらきら塾

令和元年度第2回目きらきら塾は6/20(木)

家庭教育とは?家族ってなぁに? 

      ~子どもとの関わり方を学ぼう~

をテーマに

青森明の星短期大学 講師 高橋 多恵子さん

を講師にお迎えし、現在の子育て事情を知り、

家族・家庭の意味を考え、また、家庭教育について

学ぶ機会となるようなお話を伺いました。

 

ご自身も現役子育て真っ最中でもある高橋さん。

家庭教育ということを考える前に

まずは現在の子育て社会における環境について、

子どもが「あたりまえ」に育たなくなっている

と感じているとのことでした。

 

昔は大家族の家族の中や、地域のいろいろな人が関わることで、

社会のルールや善悪、しつけと言われる事などが当たり前に身についていた。

しかし現代は、核家族化、少子化、都市化、情報化など、

子育てを取り巻く形の変化から

子どもがあたりまえに育つ環境ではなくなり

子育てしにくい社会になっていると感じているとのことです。

 

そこで文科省は

「家庭教育はすべての教育の出発点」と

家庭教育を推進していますが、

では、この「家庭教育」とはなんなのか?

どんな教育をしたらいいのか?

ということについて

◎基本的な生活習慣

◎自立心や自制心 

◎社会的なマナー

◎他者に対する思いやりの心…など

生きていく上で身につけていくこと、

人と関わる中で大切にしていくことを

普段の生活の中で伝えていく。

ことなのだそうです。

 

子どもとの関わり方では

■子どもは学習能力が高い

子どもにとって親が一番身近なモデル。

親が基準であり、親の姿を通して子どもは学んでいくので、

親はそれを理解した上で気をつけて関わること。

教えていないことも子どもには伝わるとのこと。

 

■子どもの力は与えるもの?引き出すもの?

「早く大きくなってほしい」と親は望みがちですが

早ければ良いとは限らず、その子その子にとって

適正な時期(適時性)がある。

 

■子ども時代だからこそ「できること」「許されること」がある。

例えば、すぐに飽きてうるさくしたり、わからんちんだったり、

親やきょうだいとぐちゃぐちゃもめながらも、

コミュニケーションをとっていく。

そのぐちゃぐちゃが子どもの大事な基盤になり、

子どもの発達で大切なことで、

NOと言える、ON・OFFの切り替えを自分でできることが大事。

 

■子どもの育ちを支える

今はこうだけど、違った場面で子どもは変わる、など

子どもはいろんな姿を見せるが、

どの姿もそのまま受け入れる。

 

■子ども時代に大切にしたいもの

何があっても、自分っていいよねと思える、

子どもが愛されていると自分で思う事が自己肯定感を育てる。

 

■子どもにとって「家庭」という場が持つ意味

◎安心できる場

◎自己実現(自分を出せる場)

◎親も子も家族みんながお互いに話せる場、過ごしやすい場所。

 

とお話くださいました。

また、

「“LIFE UNIT(ライフユニット)”

家族のカタチはひとつではない。

いろんなカタチがあることが前提で、よそと比べない。」

ということもお話し下さいました。

「家庭教育」というとなんだか難しいような

プレッシャーに感じてしまうようなこともありますが

ファミリーアニメに出てくる家族のモデルや

高橋さんの実体験のお話を聞くうちに

普段の生活や子どもとの関わりの中でしていることが

家庭教育に繋がっているのだと身近に感じることが

できたように思います。

高橋さん、どうもありがとうございました

 

参加者の皆さまからの感想(アンケートから抜粋)

家庭教育の内容、子どもと家庭教育、家族との関わり方、はじめは「?」でしたが、家族から自然に生まれてくるのだと思いました。

 完璧な子どもはいないし、完璧な親もいない

子育てはある程度適当でもいいという言葉が印象的でした。なかなかそういう風に思えない時もあるので、とても分かりやすかった。

  社会が変わってきた今だからこそ、強い気持ちで、“うちはうち”他と比較せず子育てしていきたい

揺れながらちょうどよいところを探していく。極端にならないように。

 「揺れることを楽しむ」ことを私も楽しみたい

とても楽しく聞き、考えることができました。常に子供だけ優先でなく、家族みんなの気持ちを伝え合いながら暮らす、ということが我が家は足りないと感じたので、これからの変化に繋げたいと思いました

安心してゆったり過ごす親子のふれあいの時間を大切にする、という言葉が良かった

 

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令和元年度 第2回 うとう塾 相談するのは、どこ?~最新情報をキャッチ~

2019-08-10 15:34:34 | うとう塾

令和元年度第2回目うとう塾は6/13(木)

『相談するのは、どこ?

    ~最新情報をキャッチ!~』

をテーマに

青森市障がい者支援課 竹内一貴さん・大澤ゆいさん

青森市保健所健康づくり推進課 平井 泉さん

児童デイサービスケヤキ 相談支援専門員 髙橋 功世さん

4名の講師をお迎えして 悩んだ時に青森市内で相談する機関を知り、制度や福祉サービスの種類や利用方法等を学び、親も子も一歩踏み出す機会となれるようお話を伺いました。

 

最初に青森市保健所健康づくり推進課 平井さん より

「母子保健における保健師の視点から」と題して、乳幼児健康診査から乳幼児の発育と発達の流れのお話から保健師の視点や関わりについて、以下のお話をしてくださいました。

4ケ月健診時→動くものを目で追うか(追視)、首の座り、股関節の開き具合、音の聞こえ等をチェックします。

7ケ月健診時→「ハンカチテスト」とは⇒ハンカチを顔の上に置いた時、自分で払いのけられるかで、行えないような時は「1ケ月後に再検査をしませんか」と声掛けをしているそうです。

16ケ月健診時→「ゴミをポイしてきて」の指示に従えているか等を確認し、「多動」などの行動も観察するとの事でした。この時期には歯科検診、栄養指導(食事量など)もいます

3歳頃→アイコンタクト、視線が合うか?強いこだわり行動(思い通りにならないとパニックになる等)が観察ポイントで、弱視は、この時期までに発見する事が大切(脳の成長への影響)との事でした。

問診表のチェックシート内で、発達障害の特性が感じられる箇所の説明も丁寧にして下さいました。 

また、支援センターの講座(発達に心配のある子どもと保護者、医師相談)の紹介もありました。

相談の連絡先は

 元気プラザ(017-743-6111)  浪岡総合福祉センター(0172-62-1114)

 

最近は、インターネットで調べると障害など不安をあおられる情報が多いですが、発達は人それぞれなので正しい情報を得てほしいとのことでした

 

 

続いて、青森市障がい者支援課 竹内さん(左)・大澤さん(右)より

 

「障害者手帳・障害児通所支援の利用について」と、題してお話を受け聞きました。

・知的障がいを伴わない発達障害(高機能など)は「精神障害者保健福祉手帳」となります

・手帳を申請するタイミングは、人それぞれですが本人にとって必要かなと感じたら相談します

 例えば学校で勉強についていくのが難しい、特別支援学校に入ろうか、社会人になってつまずいた時など手帳があることで本人の生活がしやすくなることが大切ということです。

・障害者手帳で利用できる支援は以下です。

 ■経済時支援(特別児童扶養手当・障害基礎年金)

 ■税金の減免(所得税・市民税などの障害者控除、自動車税等の減免など)

 ■交通(運賃の割引・タクシーや給油券の交付・有料道路通行料金の割引)に関すること

 ■その他(NHK放送受信料の減免など)

・平成24年度から障がい児に対する福祉制度は大きく変更し、障がい児支援の強化がされました。⇒①障がいのある方の福祉に関する様々な問題について、必要な情報や支援を行う(相談支援)と、②障がいの種別に関係なく、障害児通所支援のサービスを利用できることや、③学齢期における支援の充実(放課後等ディサービス)、④保育所などを訪問し集団生活への適応の為の専門的な支援を行う(保育所等訪問)などの紹介がありました

ことばの教室は、長島小学校・浪打小学校に開設しています

就学相談は

教育委員会指導課教育支援室(017-765-1507)

教育相談室(017-743-3600)

 

[年齢に応じた重層的な支援体制]として、

未就学児の相談機関の一覧、

就学児(7歳~18)の相談機関の一覧が示されて

次に繋がる切れ目のない相談機関を知る事が出来ました

 

児童デイサービスケヤキ 相談支援専門員 高橋功世さんからは 

「相談支援事業所って?相談支援専門員って?何をしてくれる所?

と題してお話を受けました。

 

相談支援事業所の主な仕事は、

障がいを持つ方やそのご家族の困り事に対して

相談窓口となり、本人や家族の悩み事を聞きながら

必要な情報を提供したり、相談者のニーズにあった

福祉サービスを組み入れるお手伝いをしたり、

サービスを導入した際は、本人の状況等を確認しながら、

皆が安心できる生活を送れるようにサボートする、

地域の応援団です。

障がいの診断を受けた方も受けていない方も

そのご家族の相談にも乗ります。

 

事例をあげながら具体的にどんな時に

相談支援事業所を利用するか紹介されました。

 

学校を卒業した後の人生設計について、

子どもが「働きたい」という意思がある時は

働きたい気持ちを応援してあげてほしい。

働きたい気持ちを応援する支援の場もあるので

相談支援専門員として相談にのります。

将来のビジョンを考えながら、

現在の姿も考えていく事が大切です。

 

相談支援専門員は支援していきますが、主役は親です。

子どもの為にどんどんたくさんの施設を見学してみてください。

 

ワークでは、

子どもの良い所を10ケあげられますか?

考えてみてください。

子どもの強みがたくさんみつかれば、

弱い所が見えなくなります。

とのことでした

 

 講師の皆さんからの統一したメッセージは

「一人で悩まずに気軽に相談してほしい」

という事がはっきりと伝えられました

参加者さんもお話を聞いた事で

相談してみようという気持ちが芽生え、

講座中や講座後にも講師の方々へ質問や相談をするなど

次へ踏み出すきっかけとなったように感じられました

 

 

参加者の皆さまからの感想(アンケートから抜粋)

相談支援事業所には、何でも相談していいと聞いて、勇気がもてた。

一人で悩まない、という事が大事だなと感じました

「障害も個性なんだ」という高橋先生の言葉にとても共感できました。

 「面の皮厚くして」にも勇気がわきました。

子どもの良い所を10コ言えますか?で、考えさせられました。

子どもそれぞれの個性を大切にしていこうと思いました。

 わが子のよい所10コ見つけてがとても良かった。

 帰ったら必ずやってみます。本当に大事なことだと思いました。

手帳について知らないこともあったため、いろいろ知れて良かったです。

特に将来の就職に関する部分での支援について、心強く感じた

将来のビジョンが少々みえてきた感じがする。 

 (就労移行支援にTELしてみようと思う)

アンケートへのご協力、ありがとうございました

 

全5回シリーズのうとう塾。

今後の講座内容・申込みなどはコチラをご覧ください

 

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