青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

発達障がいってなぁに?~子どもとの関わり方~

2022-09-16 17:46:20 | うとう塾

2022年度 第1回うとう塾 5/26(木)

講師:青森県発達障害者支援センター「ステップ」所長 町田 徳子さん

 

 発達に心配のある子ども達の様々な課題を解決するために発達障がいの特性を理解する。また、それぞれの時期に必要な子どもへの関わり方や考え方を知り、次のステップに踏み出すきっかけとなるよう開催しました。

「発達障がい」は、脳機能の発達に関連する生まれつきの障がいで、脳の働き方に違いがあります。原因は、はっきりしていません。障がいの特性は、十人十色で非常に多様です。「自閉スペクトラム症」「注意欠如多動症」「発達性協調運動障害」「チック」「吃音」等があります。一見して「違い」が分かりにくい障がいです。例えば、学び方や物事の捉え方が難しい特性の子の場合、「ちゃんとやりなさい」と言われても、「ちゃんとって、何?」と理解することが難しいのです。「オモチャを箱にいれてね」と具体的に伝えると理解できます。子どもが困っている障がいの特性を知ると、その子に必要な支援(関わり方、教え方)が分かり、早期から適した関わり方をする事で、適応行動(社会性)が改善することが期待できます。

 自閉スペクトラム症の小学4年の男児が「障がいの特性を知ってほしい」との思いで作成した資料から当事者だから言える「何をやれば良いか具体的に説明してほしい、感じ方がみんなと違うことを知ってほしい、言葉だけでなく見て分かるものを使ってほしい」という内容が紹介されました。

 「障がい」があるから何でもOKではありません。何も知らなくても良い、何もしなくても良いわけではありません。社会のマナーや様々なスキルを学び経験する権利が子ども達にはあります。

 発達障がいのある子のことを理解するうえで以下のことがあります。

1 言葉だけでなく、見てわかるものを使ってほしい。

2 「はじめ」と「おわり」をはっきりしてほしい。

3 指示や質問は、具体的に短くゆっくりしてほしい。

4 何をやればいいのか具体的に説明してほしい。

5 感じ方がみんな違うことを知ってほしい。

6 他の人の気持ちがわからないと知ってほしい。

 この他に、「本人の気持ちを受け止め自尊心を大切にすること。そして、叱らないで禁止の理由や社会のルールを教えることや、一貫した態度で接することなど」の視点をお話していただきました。

 

 

 

参加者アンケート(一部抜粋)

自閉症の症状が具体的でわかりやすかったです。

子どもの関わり方の振り返りができて良かったです。

子どもがどう思っているか、どう困っているか聞いてみたいと思いました。

DCD(発達性協調運動障害)、吃音等初めて知りました。

自分の心の持ち方でどうなるのかやってみたいと思います。

チックという言葉は初めて知りました。

 

講座へのご参加、アンケートのご記入ありがとうございました

 

 

 

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教育支援室って知ってますか?~学びの場を楽しいものに~

2022-09-16 13:13:41 | うとう塾

2022年度 第2回うとう塾 6/3(金)

講師:青森市教育委員会事務局指導課 

   教育支援室副参事兼教育支援室長 工藤 将大さん

 

 子どもが活き活きと楽しく学校生活を送れるように、子どもにふさわしい学びの場を決定するための手続きや通級指導教室等の具体的な様子を伺いました。 

 就学先を決めるに当たって、友達とケンカが多い気がする。落ち着きがない。勉強についていけるかなぁ。何か支援をしてもらった方がいいかも。と思ったらまずは担任へ相談し、支援方法を検討・工夫して子どもに合った適切な就学の場を考えていきます。青森市教育委員会も子どもの障がいの程度、状況などを総合的に検査・判断し、子ども一人一人にあった指導や支援の在り方、望ましい教育の場を保護者と共に話し合い、考えていきます。 

 支援の場には、①特別支援学級②通級指導教室③特別支援学校がそれぞれあります。

特別支援学級は小・中学校に設置された学級。通級指導教室は「ことばの教室」「まなびの教室」が小学校に2校。「サポートルーム」が中学校に2校設置。③.特別支援学校は県立学校で8校設置されています。その他、交流及び共同学習(交流籍制度)なども行い、地域の学校で共生社会を目指しています。 

 子どもに合った就学先決定に向けた手続きの流れについても詳しく説明がありました。

通級希望の場合も同じで、①A票(申込票)を提出後、②専門検査、③医師的検査、④教育支援委員会の判断会議を受けて、⑤総合判断の結果が通知される。また、幼児の場合は、教育委員会(教育支援室)と就学決定に向けた話し合いをして、保護者と合意形成をする。小・中学生の場合は、校長などと就学先決定に向けた話し合いをして保護者と合意形成をしてから、就学先確認票を教育委員会へ提出、教育委員会が就学先を決定する流れとなります。 

 教育委員会が就学先を決定するまでには、A票の提出から結果案内まで約3ヶ月かかること。特別支援学校へ入学して転校を希望する場合は10月中旬までに提出すること。子どもの成長や環境の変化により就学の場の変更はA票を再提出することで申請できる。A票は一年中受付しているが、11月末日までに提出しなければ、次年度の就学に間に合わない可能性があるので注意が必要になる。 

  最後に、子どもの得意苦手を知りどのように困っているのか、その子にとって何が必要かを考えることや、子ども達がのびのび と学校生活を送れるよう願っていますとお話いただきました。 

 

参加者アンケート

グループでお話できたのが良かったです。

 

講座へのご参加、アンケートのご記入ありがとうございました

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親の思いは子どもに伝わっていますか?~親子のコミュニケーション~

2022-09-16 10:23:38 | きらきら塾

2022年度 第1回きらきら塾 5/27(金)

講師:ゴードンメソッド インストラクター 沼宮内 享美さん

 

 子どもの気持ちを尊重しながら受け止め、親の思いを伝えるためのコミュニケーションの方法を学ぶきっかけとなるよう開催しました。

 ゴードン・メソッドとは、1962年に米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士により考案されたコミュニケーションの体験学習プログラムです。すべての人間関係に共通する概念に基づき、ビジネス現場、家庭、医療介護現場、中高生の社会、それぞれの場面での効果的なコミュニケーションを学ぶことができ、臨床心理学、発達心理学、教育学など行動科学の研究成果を基礎として作られています。 

 ゴードン・メソッドの三つの基本的な方法は

① 聞く・・・相手が言ったこと、その気持ちを正しく理解する聞き方 

②  話す・・・自分について相手が受け取りやすいように伝える話し方 

③  対立を解く・・・双方のどちらかが勝ったり負けたりしない解決の方法 

①聞く、ではコミュニケーションを阻む可能性のある『12のお決まりの型』のワークを行いました。

⇒「子どもから発せられた言葉に、1指示・命令、2警告・脅迫、3説教・訓戒、4忠告・提案、5論理・講義、6批判・避難、7賞賛・同意、8馬鹿にする・侮辱、9解釈・分析、10激励・同情、11探る・尋問、12ごまかす・逃避、

⇒それぞれのパターンで返事をしたら子どもはどのように感じるのかを体感しました。そして、好ましい聞き方とは、子どもが話すうちに自分で気づき、考えが深まり、問題解決の糸口を見いだし、考え行動することを支援することとして、『能動的な聞き方』『受動的な聞き方』のロールプレイをしました。 

 ②  話す、では相手の行動+自分が受ける影響+自分の感情の三部構成で『わたしメッセージ』を伝えることについて実践例の紹介を交えながらワークを行いました。

⇒子どもは何を言っているのか、どんな気持ちかを理解しようと努力し、親が理解したことを子どもに確認する聞き方をして、私を主語にしたわたしメッセージで伝えることで子どもに理解されやすいことを体感しました。 

③ 対立を解く、では1.子どもの行動が自分に具体的な影響をもらたす場合の欲求の対立には『勝負なし法(第三法)』という、対立している双方が納得のいく解決策を求める話し合う方法。また、2.相手の行動が自分に及ぼす影響がないか、少ない場合の対立には『価値観の対立を解く方法』が有り、自分が模範になったり、コンサルタントをする2つの方法がある。

⇒大事なことは、子どもと一緒に考えること、親の権力で子どもを変えようとしないことが、双方の主体的かつ民主的社会性と信頼ある親子関係を育てることになる。ということをお話いただきました。 

 

 

 

 

参加者アンケート(一部抜粋)

学校内で話されていた内容が、全部自分の事のようで泣きそうでした。主体的メッセージを使って子どもとの関係改善をしていきたいです。参加して良かったです。

子どもが問題を抱えたとき、それは子どもの問題なのだから子どもの力を信じて関わることで、自分で考えて、自分の力で方向性を見出すことができる。子どもの行動で自分に影響のないことは価値観の違いである。など、すばらしい講座でした。

「私メッセージで話すと相手は聞いてくれる」怒るのではなく、自分の感情を伝えることで解決していけたら良いと思いました。実践してみます。

聞くことの大切さを知りました。自分を振り返ることができました。

12のお決まりの型がおもしろかったです。

「価値観はその人そのもの」今までの自分は、どんなに話を聞くことができていたかと思いました。今から実践したいと思います。

 

講座へのご参加、アンケートのご記入ありがとうございました

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