青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

令和2年度 第4回きらきら塾 「先輩ママが語るマイライフ~自分スタイルで子育て~」

2021-01-23 11:42:19 | きらきら塾

令和2年度「第4回きらきら塾」が12月4日に中央市民センターで開講されました。

テーマは『先輩ママが語るマイライフ~自分スタイルで子育て~』

講師は男女共同参画プラザ「カダール」副館長篠崎 有香さんをお迎えして開講しました。

今回の講座は、講師の体験を聞き、一人の人間として子どもに伝えられる生き方を共に考え、伝え合う機会となればと思い、お話をしていただきました。

篠崎さんの自己紹介から始まった講話では、結婚→共働き→妊娠・退職後専業主婦→夫の出身地である青森市に引っ越し、夫の両親と同居しながら3人の子育てのなかで、家事や育児での不満や怒り、満たされない気持ちになることもあったが、「食事・育児は妻の役割」「夫は家庭を守る」=「そういうものだから(自分の役割)」という無意識に刷り込まれてきたものを、「自分で決めたことだから」と思い抑えこんでいたが、どうして一生懸命やっているのに、満たされないのだろう?と考えた時「自分が働いてお金を稼ぎたい!」と言うことに気が付いたそうです。

そして、「そういうものだから」の正体は<男は仕事、女は家庭><男らしさ、女らしさ><女だから、男だから、~すべき>といった「ジェンダー」という、社会的文化的に形成された性差によるものだったと続きました。

また、大学生に『子どもが出来たら仕事はどうする?という質問に対して、男子は『仕事を辞める選択肢は考えていない』でしたが、女子は『色々、悩む』や『仕事が続けられるか悩ましい』との答えが多かったそうです。そして大学生からの話で、中学校の先生が「育休を取る」のが男性教師だったことに驚いた経験談など、知らず知らずにジェンダーが刷り込まれいる現状もあるということでした。生まれてから、生きていく中で知らず知らずのうちに刷り込まれている・浴びせかけられている『ジェンダーのミストシャワー」の影響についても話されました。

子どもたちに伝えたい「自分らしく活き活きと生きる」とは、「そういうものだから」を理由に決めていくのではなく、『自分はこうしたい、こう思うから』という事を考えて、人生・生き方を決めて実現していくことです。『子どもが自分らしく活き活きと生きる』とは、性別に関係なく一人ひとりの個性と能力を発揮して、その子らしさが尊重され輝いて生きることである!と、話され「その上で、親も子どもも自分らしく活き活きと毎日を過ごすためのヒントを3つ⇒意識を変えるを伝えてくださいました。

①無意識の偏見・ジェンダーに気づき「それってどうなの」と違和感をそのままにせず、いったん立ち止まって考えること。

②差別や偏見にこだわらない考え方や言い方を心掛ける。例えば、父兄→保護者・主人→夫・家内→妻など、言葉の表現を変える。

③相手を尊重しながら自己表現し言葉を交わすために、アイメッセージ(私を主語に、自分の思いを伝える)を使うなどの行動を変えること。

大阪出身である篠崎さんの大阪弁でのユーモラスな講話に、参加者も和やかな雰囲気の中熱心に聞いてくださり、意識や行動を変える気づきとなるような時間となりました。

 

参加者からの声

ジェンダーの問題については以前からとても興味があったので、詳しくわかりやすくお話が聞けて大変勉強になりました。アンコンシャスバイアス※、それってどうなの主義、早速やっていこうと思います。⇒※無意識の偏見

知らないうちに浴びていたジェンダーの「ミストシャワー」に驚きでした。パートナーの呼称を「夫」としたり、父兄でなく「保護者」というなど。知らず知らずに男だから女だからと意識が刷り込まれてたんだなぁと感じました。「アイ・メッセージ」で話すことを意識したいと思いました。

「自分らしく」を気づかせてもらえた時間でした。毎日何気に使っている言葉、行動によって子どもにも影響する、本当にそうですね。自分で考え思うだけでなく、外にも出て人の話を聞いてみるものだと感じました。

1歳の子(娘)を育てています。実際、病院に連れて行くと全ての説明は私にされるし、夫は医師らから第一責任者として見られていないと感じます。一方でEテレおかあさんといっしょなどは、無意識的に男女の役割をなくそうとしているように見えます(女性が青い服を着ている等)。篠崎さんがお話してくださったことは全てそうそう!と思うことばかりでした。もし次チャンスがあったら、お子さんの性別やそれにともなうジェンダーの違和感など含めたお話もききたいです。(娘がおままごとをしていると、女の子だもんね~とみんなに言われてイヤなので・・・)

とてもよかったです。具体的なところまで提案していただき、今日から早速「それってどうなの?」をつぶやいて、自分の意識を変えていきたいと思います。これからの子ども達にも知ってほしい。自分らしく生きられるために。

思い込みにギモンを持つことが大事。自分で考えること!!

自分らしく過ごすことで、子どもも親と同じく過ごしていける意識になるのだと感じた。

 

 

 

 

 

 

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