2022年度 第3回うとう塾 6/3(金)
講師:一般社団法人 青森県作業療法士会
青森県立あすなろ療育福祉センター 作業療法士 秋元 真樹子さん
作業療法士の秋元真樹子さんに、発達に心配のある子ども達の悩み(集中出来ないや指先や体の不器用さ)の原因を理解し、ちょっとした工夫や道具を使うことで、出来ることを増やし、生活しやすくなる方法や情報を知る機会となるようなお話をしていただきました。
作業療法士とは、医療・福祉・介護・教育現場などで日常生活に関わる活動(作業)に支援が必要な全ての人の“暮らしやすさ”を作るお手伝いをしているリハビリテーションの専門職です。作業療法は、医療・保健・福祉・教育・職業などの領域で行われる、作業(食べたり書いたり日常生活に関わるすべての活動のこと)に焦点を当てた治療・指導・支援を行います。
子どもたちへの作業療法は、教育現場で教師や療育機関と協力しながら、医療・福祉・教育の知識を活用して、運動や知的に発達の障害のある子どもの成長を支援する事を目的にしています。
具体的には、必要に応じ、学校や保育園などに訪問し、一人ひとりの日常の困りごとの原因の不器用さや感覚機能と操作機能などを専門的な視点で分析し、支援方法の工夫や苦手部分の訓練、またサポートする道具を作成し試しながらその子に合ったものを提案していくとのことでした。
苦手部分の訓練では、指先の不器用な子には紐を通す道具(写真①)を使用しての訓練や、板に色分けしたシールを貼り指で指した所を目で追う道具でのトレーニング方法などの紹介がありました。サポートする道具の紹介では、鉛筆に洗濯ばさみをはさみ書きやすくすること(写真②)やスプーンに補助の道具を付けて握りやすくする(写真④)などの工夫を実際に説明しながら話されました。
この他にも、消しゴムの練習にはペンシルタイプの消しゴムの使用、消したい所が見えるように透明な消しゴムの使用。線を上手く引けない時にはものさしに滑り止めをつけるなど、使いやすい道具の紹介がありました。
作業療法の内容と方法についてのお話をお聞きした後、実際に使っている道具について説明がありました。
(写真①) 👆 ちょっとした工夫で、練習・訓練に使える道具を紹介してくださいました。
写真④ 👆 ホースを使って作った補助の道具です
写真② 👆 鉛筆を上手に使えるようになるために、洗濯ばさみを使っています ^-^v
参加者アンケート(一部抜粋)
気づきがたくさんあった。
道具の紹介や先生の具体的なご説明が、わかりやすかったです。
様々な道具の紹介があって、良かったです。
作業療法を受けさせて頂いていますが、詳しくお話頂いたことでより、理解が深まりました。
眼球運動が大切なことを改めて感じました。
講座へのご参加、アンケートのご記入ありがとうございました (^_-)-☆
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