2021年度 第4回うとう塾 8/30開催
講師:長谷川 さとみさん
(相談支援事業所 藤 / 管理者兼相談支援専門員)
うとう塾4回目は、親が学校卒業後にどんな進路があるのかを考える時、将来の自立生活にむけての雇用状況・就労・福祉サービスについて学ぶことで、子どもの将来の生活設計を考える参考となるようにお話をしていただきました。
将来利用可能な福祉サービスとして
◎障害福祉サービス(就労移行支援、就労継続支援A型・B型)
◎障害年金◎成年後見制度◎日常生活自立支援事業があること。
就労については
◎ハローワーク◎障害者職業センター
◎就業・生活支援センター◎生活支援センター
◎若者サポートステーション
◎ジョブカフェ青森
障害福祉サービスと児童サービスの利用対象や小中高それぞれの支援体制についても説明し、将来の生活を考えるとき、なんでも一人で出来る事を目指すのではなく、難しい部分は福祉サービスの支援を受けながら、自立を目指しましょうと紹介してくださいました。
学校卒業後の進路については
◎専門学校・大学、会社へ進学す
◎障害者枠での雇用または、福祉就労(A型・B型)で働く ⇒その場合にクローズで働く(障がいをふせてはたらくこと)やオープンで働く
◎職業訓練へ⇒障害者職業センター・職業訓練校・就労移行支援を経て就職
といったことを表で分かりやすく説明してくださいました。
就業準備で今から出来ること=就職準備性のピラミッドは以下です。
①健康を管理する力⇒体調管理、感情コントロール、通院服薬管理など
②日常生活を管理する力⇒身だしなみ⇒挨拶、爪、ひげ、髪の毛、ふけ、汗のにおい、声のトーン、大きさ、人との距離の取り方などを含む。
③生活を続ける力:自己理解の力⇒自分の得手、不得手を理解して、どのような工夫や配慮で対応できるか身につけ、自分で相手に「こうしてもらえるとわかりやすい」と伝えられる。集中力・持続力・職場における対人技能・欠席時の連絡など
*長谷川さんは、障害のある場合「障害の受容」ができていることが大切で、自分を知ること、自分の苦手(障害)と向き合うことで成長が望めると話されました。
就職後の相談先には、公共職業安定所(ハローワーク)に、障がいのある方の専門援助部門(障害者専用求人)窓口や精神障害者雇用トータルサポーターが配置されていることについてお話くださいました。
様々なサービスを詳しく教えてくだいましたが、福祉は相談や支援でも、つながっていくことが大事であるということを感じた講座でした。
参加者アンケートからは、以下のような感想をいただきました。(一部抜粋)
中卒後のことがわかってよかった。賃金はやはり安いので生活面の心配が残ります。
相談先が色々あるんだなーと。どこかとつながっておくことが、一番大事な事だと思った。
不得意な部分を頑張ってどうにかするのではなく、どう対応するとうまくいくか見つけることが大切という事。
年代別に受けることができるサービスを知ることができました。将来子どもが就職、自立していくことも考えて、何が得意か苦手なのか見ていこうと思いました。
卒業後のサポートの事がいろいろ学ぶことができました。一人で考えず、いろいろなサポートを利用しながら、考えていきたいと思いました。
感染対策へのご協力と、ご参加ありがとうございました
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