H27年度4回目のうとう塾講座は
「中学校通級指導教室がスタート~中学校生活をサポートします~」
青森市立浪内中学校 教諭 西岡澄代先生をお招きし、「中学校通級指導教室」について学ぶ機会となりました。
平成26年4月から小学校の「通級指導教室(まなびの教室)」が始まり、平成27年4月からは中学校の「LD・ADHD通級指導教室(サポートルーム)」が浪内中学校と浦町中学校に設置されました。
通常の学級に在籍し比較的軽度の障がいがあり、青森市就学指導委員会の判断から”通級による指導”が必要とされた場合、市内の中学校から週に数時間「通級指導教室」に通います。
この教室には2つの役割があります。
①「自立活動」としてコミュニケーションのとり方や、身体の動きを指導すること。
②「各教科の補充学習」を通して、勉強は楽しいと感じられるように苦手なところを支援すること。
生徒にはそれぞれ、学び方・分かり方・覚え方・見え方などに違いがあります。
そのため、一人ひとりの特性に合ったスタイルで学習を行えるように、パソコンなども使用します。
また、指導の中では
・SST(ソーシャルスキルトレーニング)
・ストレスマネジメント(ストレスをうまくコントロールする力)
・セルフエスティーム(自尊心や自己肯定感を持つこと)なども取り入れています。
このようにして教室では、自分が抱える課題を直すのではなく、「こういう自分になりたい」という生徒本人の意思を確認しながら、自己肯定感を持たせることを大切にしているということでした。
通級指導教室を利用することを心配される親御さんもいると思います。
中学校は、集団活動を通して色々な経験ができる貴重な場。
中学校で経験する様々な場面について、お子さん一人ひとりが、自分に合った対処法を学ぶことが大切です。
そして、子どもの特性に適した学習環境や居場所を最優先に考えてあげることが、親として大事な役目ではないかと思いました。
**進路等でお悩みの際は**
青森市教育委員会就学指導室
(代表)743-4900
にご相談ください。