令和元年度第2回目きらきら塾は6/20(木)
『家庭教育とは?家族ってなぁに?
~子どもとの関わり方を学ぼう~』
をテーマに
青森明の星短期大学 講師 高橋 多恵子さん
を講師にお迎えし、現在の子育て事情を知り、
家族・家庭の意味を考え、また、家庭教育について
学ぶ機会となるようなお話を伺いました。
ご自身も現役子育て真っ最中でもある高橋さん。
家庭教育ということを考える前に
まずは現在の子育て社会における環境について、
子どもが「あたりまえ」に育たなくなっている
と感じているとのことでした。
昔は大家族の家族の中や、地域のいろいろな人が関わることで、
社会のルールや善悪、しつけと言われる事などが当たり前に身についていた。
しかし現代は、核家族化、少子化、都市化、情報化など、
子育てを取り巻く形の変化から
子どもがあたりまえに育つ環境ではなくなり
子育てしにくい社会になっていると感じているとのことです。
そこで文科省は
「家庭教育はすべての教育の出発点」と
家庭教育を推進していますが、
では、この「家庭教育」とはなんなのか?
どんな教育をしたらいいのか?
ということについて
◎基本的な生活習慣
◎自立心や自制心
◎社会的なマナー
◎他者に対する思いやりの心…など
生きていく上で身につけていくこと、
人と関わる中で大切にしていくことを
普段の生活の中で伝えていく。
ことなのだそうです。
子どもとの関わり方では
■子どもは学習能力が高い
子どもにとって親が一番身近なモデル。
親が基準であり、親の姿を通して子どもは学んでいくので、
親はそれを理解した上で気をつけて関わること。
教えていないことも子どもには伝わるとのこと。
■子どもの力は与えるもの?引き出すもの?
「早く大きくなってほしい」と親は望みがちですが
早ければ良いとは限らず、その子その子にとって
適正な時期(適時性)がある。
■子ども時代だからこそ「できること」「許されること」がある。
例えば、すぐに飽きてうるさくしたり、わからんちんだったり、
親やきょうだいとぐちゃぐちゃもめながらも、
コミュニケーションをとっていく。
そのぐちゃぐちゃが子どもの大事な基盤になり、
子どもの発達で大切なことで、
NOと言える、ON・OFFの切り替えを自分でできることが大事。
■子どもの育ちを支える
今はこうだけど、違った場面で子どもは変わる、など
子どもはいろんな姿を見せるが、
どの姿もそのまま受け入れる。
■子ども時代に大切にしたいもの
何があっても、自分っていいよねと思える、
子どもが愛されていると自分で思う事が自己肯定感を育てる。
■子どもにとって「家庭」という場が持つ意味
◎安心できる場
◎自己実現(自分を出せる場)
◎親も子も家族みんながお互いに話せる場、過ごしやすい場所。
とお話くださいました。
また、
「“LIFE UNIT(ライフユニット)”
家族のカタチはひとつではない。
いろんなカタチがあることが前提で、よそと比べない。」
ということもお話し下さいました。
「家庭教育」というとなんだか難しいような
プレッシャーに感じてしまうようなこともありますが
ファミリーアニメに出てくる家族のモデルや
高橋さんの実体験のお話を聞くうちに
普段の生活や子どもとの関わりの中でしていることが
家庭教育に繋がっているのだと身近に感じることが
できたように思います。
高橋さん、どうもありがとうございました
参加者の皆さまからの感想(アンケートから抜粋)
家庭教育の内容、子どもと家庭教育、家族との関わり方、はじめは「?」でしたが、家族から自然に生まれてくるのだと思いました。
完璧な子どもはいないし、完璧な親もいない
子育てはある程度適当でもいいという言葉が印象的でした。なかなかそういう風に思えない時もあるので、とても分かりやすかった。
社会が変わってきた今だからこそ、強い気持ちで、“うちはうち”他と比較せず子育てしていきたい
揺れながらちょうどよいところを探していく。極端にならないように。
「揺れることを楽しむ」ことを私も楽しみたい
とても楽しく聞き、考えることができました。常に子供だけ優先でなく、家族みんなの気持ちを伝え合いながら暮らす、ということが我が家は足りないと感じたので、これからの変化に繋げたいと思いました
安心してゆったり過ごす親子のふれあいの時間を大切にする、という言葉が良かった
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