2019年度のうとう塾が始まりました
第1回目は「発達障がいってなあに?~子どもとの関わり方~」をテーマに青森県発達障害者支援センター「ステップ」センター長 町田 徳子(まちだ さとこ)さんを講師にお迎えしてお話を聞きました。
発達に心配のある子ども達の様々な課題解決のために発達障がいの特性を理解し、それぞれの時期に必要な子どもへの関わり方や考え方を知り、次のステップに踏み出すきっかけとなっていただけたらという思いでお話していただきました。
発達障害は、脳の構造、機能の障害で「発達のアンバランスさがある」「発達凸凹」と表現されることもある。
脳の働き方が異なることによって何らかの生活のしづらさが生じている場合が多く本人もどうして出来ないんだろう、なんで出来ないんだろうと思い、困っています。
得意な事と苦手な事の差が非常に大きいので、凹の部分(苦手な事)に注目しがちですが、出来るように工夫し手順や方法を教えて練習し、ゆっくりとサポートすることが大切で、凸の部分(得意な事)はどんどん伸ばし、発揮できる機会を与えると良く、本人にとって分かる伝え方をすることが合理的配慮です。とのこと。
発達障害の種類については
自閉スペクトラム症
注意欠如多動障害 ADHD
学習障害 LD
発達性協調運動障害
チック
トゥレット症候群
吃音
とあり、それぞれの症状についての特徴や良い面などもお話してくださいましたが「どうしたら?」の前に「なぜ?」を探ることが重要で、周囲の気づきが大切!問題の背景や原因を明らかにすることで、本人が抱える「難しさ」が分かり、対応が見えてくるそうです。
子どもとの関わり方やサポートの仕方・コツについても教えていただきました。
子どもの時期によって
幼児期…「叱責しない」感情的にならず淡々と一緒にやってあげましょう。
小学生…「具体的なサポートを」苦手を補えるような工夫をし、身につけられるように教えてあげる。
中学生…「急に手を離さない」中学生になったからと言って、急に子ども任せにしない。
関わり方のポイントとしては
「ほめる」「励ます」「感謝する」
「気づく」「認める」「興味を示す」「近寄る」
など肯定的な部分に注目をして、ほめる際には「ありがとう」より「お皿を下げてくれてありがとう」と何に対してほめられたか分かるように具体的な行動をほめる。⇒簡潔明瞭に年齢や性別に合わせて行うのがポイントとのことでした。
今年度最初ということもあり、はじめて参加される方が多い講座でしたが、先生の分かりやすいお話と優しい雰囲気がスタッフや参加者さんの心に届き、涙の場面もありました。 町田さん、本当にどうもありがとうございました
参加者の皆さまからの感想(アンケートから抜粋)
発達障害はどのような特徴があるのか、詳しく知る事ができました。
発達障害は生まれながらの特性だったとふと気づかされた。
発達段階に応じたアプローチの仕方を分かりやすく話して下さって良かったです。
最近子ども達に「怒る」事が多かったので私自身の意識を変えられる機会になりました。
子どもの幸せを思って注意したり怒ったりなんとかしてあげようとしていた事が子どもを傷つけ、
良くない影響を与えていた事が分かりすごく反省しています。
町田さんの笑顔。〇〇してくれてありがとう等、具体的にほめる。
余暇を充実させるのが、お手伝いでも良い事に気がつきました。
アンケートへのご協力、ありがとうございました
全5回シリーズのうとう塾。
今後の講座内容・申込みなどはコチラをご覧ください
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