青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

教えて!岩田先生!! サポセン通信29号より

2023-08-22 12:31:47 | 子育て相談(Q&A)

臨床心理士、公認心理士。スクールカウンセラー歴16年。 小・中・高校に出向いています。

ただ今子育て真っ最中。子育ての悩み事についてお答えいただきます

Q 小学6年の男の子を持つ母親です。何度もスマホ使用時間の約束を守らず、子どもからスマホを取り上げました。しかし、今度は布団の中で学校から支給されたタブレットで動画を見ていました。どのように対応していけば良いのか困っています。

 

A ご存知のとおり、スマホはゲームにSNS、動画など、魅力的なアプリが満載な道具です。そしてスマホで見られる情報は24時間365日増え続けるために一通り見たら終了ができません。例えば、隙間時間に動画を1つ見るつもりでスマホを手にしても、画面にどんどん入り込んでくる他の動画タイトルに目を奪われ、気づくと1時間を超えていることも珍しくないと思います。自分で区切りをつけない限り、終わることはできないのです。それだけスマホは依存を高めやすい道具です。だからといって、親がスマホを取り上げても、それは一時的な対応です。スマホでなくてもアプリにアクセスできる他の端末を手にできれば、同じことを繰り返すからです。今の世の中は、ネット環境に触れずに生活することは現実的ではないからこそ、スマホを含めた端末の使い方を見直してみましょう。

 一方で、スマホの使い過ぎの背景には楽しいからだけではなく、本人がスマホにのめり込まざるをえない事情もあります。同級生の話題に乗り遅れないように見ているのかもしれませんし、ひとり時間を持て余しているうちに、やめられなくなっているのかもしれません。その点を話し合うことも必要です。

 さて、見直しの第一歩は一日にどのくらいの時間をスマホに費やしているのかを視覚化することです。それを踏まえて使用時間や使用場所、充電場所についてのルールを決めます。それらは親子で話し合って確認をし、お互いに納得することが大事です。そして時間を破ってしまったときのペナルティだけでなく、時間を守れたときの報酬も必要です(翌日の使用時間を5分増加など)。そうして、時間になったらスパッとスマホを切り上げられることが目標です。ルールは本人が前向きに、継続的に取り組めるようなものが理想です。だらだらと使い過ぎになりがちなスマホを上手に使えるようになるために、毎日の本人のがんばりを応援し続けていきましょう。

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