青森市子育てサポートセンター

「子育てをしている保護者のみなさんのお役にたちたい!」という熱い思いで、活動に取り組んでいます。

鳴海先生の子育てQ&A(サポセン通信15号より)

2018-02-13 12:37:43 | 子育て相談(Q&A)

児童心理治療施設「青森おおぞら学園」施設長 鳴海明敏さんが答えて下さいます。

鳴海さんは、子育て講座の講師など、私たちにもわかりやすく優しくお話してくださる信頼できる方です。


Q 小2、小4の母ですが、年度が変わる時期は忙しくイライラします。子どもも困らせる言動が増え、怒ることが多くなり自己嫌悪に陥ります。どうしたらうまくいくでしょうか?(どう対処したらいいでしょうか?)

 

A  年度末は何かと大変ですよね。わが家も青森市に落ち着くまでは公舎暮らしでした。私が転勤となると、引っ越しの荷造りやら業者の予約、子どもたちの転校の手続きまで何から何まで奥さん任せでした。仕事の整理や連日連夜の男の付き合いを口実に、わが家を顧みることが無かったからでした。本当に申し訳なかったと思っています。

さてご質問の件ですが、どうしてこの時期に困らせる言動が増えるのか、少し考えてみましょう。そもそも子どもは、保護者から「見てもらって、言葉をかけてもらって、手をかけてもらって」、それで心の安定と生きるエネルギーを得ています。だから、お母さんが年度末の忙しさでいつものような子どもへの関わりが出来なくなると、途端に変調をきたします。いままで、優しくてお利口さんで聞き分けが良かったのに、一転して、怒られるようなことばかりをするようになってしまうのです。

「年度末で、一時的にお母さんが忙しくなっているだけだ」ということを理解出来ないので、自分の努力でお母さんの関心を取り戻そうとします。手っ取り早いのは、お母さんが怒らざるを得ないようなことをしでかすことですよネ。つまり、「怒ってもいいから、ボクに注意を向けてちょうだい!」ということです。

このように子どもの気持ちを理解すれば、子どもを怒ったからといってお母さんが自己嫌悪に陥る必要はないんじゃないかなァと私は思います。子どもが望んでいることをしてあげているのですから、忙しさの合間を縫ってどんどん怒ってあげればいいと思います。

それでもやっぱり怒りたくないという方には、「なにが起きていて、それはいつ頃まで続いて、その間はどうして欲しいのかなど」を、きちんと説明することをお勧めします。

 


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