アジア夢紀行

英語、中国語、韓国語を勉強してアジアをバックパックするための情報ステーション
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決別

2016-02-14 20:50:32 | ネットスクール

彼女は僕が一番気に入っていた先生だった。最初から意気投合し、この内気な僕がブロークンな中国語で延々としゃべるしゃべる。50分の授業の7割を僕がしゃべるという衝撃的な出会いでした。彼女も僕のことを気に入ってくれているようだった。1週間に一度会うのが楽しみでした。まるで恋人に会うかのように。

最初の2、3回は中国語のレッスンを受けていました。そのあとは朝鮮語に切り替えて勉強を続けました。彼女は中国東北の朝鮮族の女性でした。

不思議にケンカ別れする予感がありました。朝鮮族の女性は概して気が強く、対応を誤ると学生だからとかお年寄りだからとか外国人だからとかの理由で大目に見てくれるほど自尊心は低くありません。

原因は僕の朝鮮語と学習態度にありました。僕の礼を失した朝鮮語による発言、先生の説明に納得せず、自分で調べて確証を得る学習態度。これらは先生の神経を逆撫でしました。日本語と朝鮮語の場合は英語や中国語と違って、言葉使いに注意しないと礼を失することがあります。本人は意図していなくても、相手は『カチン』ときている場合があるのです。初級者で『言い間違えたのだろう』とは思ってくれないほど、学習が進んだときに起りがちです。

『ケンカ別れする予感がありました』と書きました。そのときに思ったのは『朝鮮語の学習が進んで、いつか朝鮮語で怒鳴りあってこの先生と仲たがいするだろう』というものでした。その当時は全くの五里霧中状態でしたので、それほど朝鮮語がしゃべれるということはこのプロジェクトの成功を意味しておりました。

分水嶺はおそらく僕のセクハラまがい発言にありました。40過ぎの既婚の彼女にしてみれば『3歳の子供に分かるように説明してください』という僕の心無い発言は彼女を深く傷つけたのです。彼女には子供がありませんでした。僕はそのことを彼女から聞いて知っていました。僕の不注意でした。習いたての外国語で不覚にもフワフワとしゃべってしまったのです。そこまで気が回りませんでした。慙愧の念に堪えません。

関係を修復する間もなく彼女はSkypeの僕の登録を抹消してしまいました。2年半の間に何度逢瀬を重ねたことでしょう。朝鮮語をネットで習った先生は6人いますが、彼女以外に二人ほど関係が怪しくなり、一人は無事関係を修復しましたが、もう一人はお互いに離れていきました。僕が予約を入れなくなったという意味です。中国語のネット先生は今までに15人はいましたが、このようになったことがなく、朝鮮族の気質の問題なのか朝鮮語が包含する初級学習者の人間関係に係る言葉使いの問題なのか悩ましいところです。

それによって僕の朝鮮語学習熱が冷めたかというと、幾分冷めたところはあるが、僕も60年以上人間をやってきているので、割と冷静で、『いつまでもあると思うな親と金』ではないですが、『いつまでも良好な人間関係が続く方が異常だ』と達観しております。

 

 

で、今日のエンディングは何にしようかと考えているのですが、、、、  『いつでも夢を』にしようかな『星影のワルツ』にしようか、それとも『明日がある』にしようかな。

彼女との出会いは甘く優しい『いつでも夢を』、彼女との別れは『星影のワルツ』、そして新たな出会いの応援歌『明日がある』でいってみましょう。

 

 

 

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