アジア夢紀行

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多言語学習のプロを目指す。

2015-04-07 07:25:23 | 語学

僕が勤めていた会社はブラックっぽい会社で、有給が二十日あってもまず誰も取りません。取りにくい会社ってあるよね。それと、その会社、回転率がメチャクチャいいんです。喫茶店じゃないんだから、そんなモンは良くなくていいんだけれど。まず3年続きません。半数はやめます。5年もいると古株です。15年もいると超古参の神兵でした。入社した社員が約900人。現在150人が働いています。僕のように定年退職した人が、約20人。ということは900-150-20=730人が何らかの理由でやめていったということです。消耗率は730/900=81%。実に81%の人が途中でやめていったんです。田舎の中小企業の実態はこんなものだと思います。ボーナスが出るだけマシだと思っていました。新入社員が2日目から来ないというのはよくあることで、ヒドイのは作業服を朝渡して作業してもらうと、昼からはもう出てきません。『アイツどうしたん?』『もうやめた。』『今度の新人、チョー早いな。』などという会話は日常茶飯事でした。途中入社した人が多い会社で、僕のような途中入社組も、引け目は感じずに厳しいサバイバルゲームを楽しんでいました。

何の話かというと、ルモンガさんのブログに『NHK外国語講座の入門編と応用編はそれぞれ客層の多い所を狙っていると思われるからだ(元々レベルを連続できていない)。前者が狙うのはゼロレベルの入門者で、外国語学習に慣れていないだけでなく、そんなに本気でやる気がない人も含まれるが、これは一番人数の多い客層だ。4月にうまく波に乗れた人でも、下手をすると2か月くらいで学習停止するだろう。ゴールデンウィーク明けの5月ぐらいが最もあぶない。』という話が出てきていて、それで連想の輪が拡がってしまったのです。

すなわち社会人になってNHKの講座で語学の勉強を始める人は多いが初歩を突破できずにやめる人も多いということです。僕の認識としては中国語の場合、入門(中検準4級)、初歩(4級)、初級(3級)、中級(2級)、上級(準1級)のように考えていますが、入門は誰でも突破できる。でも初級から中級になれずにやめる人が多いんだと思う。中検でいえば2級(合格率25%)、ハン検でいえば準2級(35%)。時間数は人によるけど、僕の場合はおそらく3年ぐらいかかるんだと思う。1日に2時間勉強して3年間で約2000時間。これぐらいは必要だと思う。優秀な人は800時間から1300時間ぐらいで中検2級に合格していて、1年ちょっとで到達できるみたいです。

中国語も韓国語もやり始めて、しばらくして、『本当に、しゃべれるようになるんだろうか』と思いました。チョットしたことで躓き、途方にくれたことがありました。でも僕はやめなかった。今はこのままコツコツとやり続ければ自由にしゃべれる日が来ると思っています。人の倍ぐらいは時間がかかっても、やれるんだと思っています。とにかくやり続けることだと思う。

仕事でも同じ仕事を3年やれば、その仕事に関しては一人前になり、5年やればその職場でその業務の第一人者になり、10年もすれば、おそらく日本で指折りのプロになることが出来ると思う。僕もひょっとしたら、多言語学習のプロになれるかもしれない。英語だけを勉強してきたのとはまるで違う。英語だけではなく、多言語を目指したのは間違ってなかったと思う。言葉そのものに対する考え方がまるで違う。

多言語のプロとか、ポリグロットを目指すのではなく、『多言語学習のプロ』を目指したいと思う。多言語のプロというと多言語の通訳とか翻訳者で、ポリグロットといえば何の不自由もなく何ヶ国語も話せる人という意味です。じゃ『多言語学習のプロ』とは何を意味するのか。

それは到達するレベルではなく、多言語を学習し続けることが目的の学習者です。完成が目的じゃない。学習すること自体が目的だから永遠に学び続け、終わりがないのです。それは巡礼に似ている。メッカにたどり着こうとする。しかしメッカに着いたからと言って何かを得られるのではなく、メッカを目指す苦しい巡礼の中で彼はおそらく神の啓示を受ける。僕は『言葉とは何か』という啓示をこの巡礼の中で受けたい。

 

 

 

 

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