名古屋番傘ネット句会・11月「ウケる」 2024-11-28 | ネット句会 「ウケる」(稲垣義舟選) 東西で微妙に違うウケるツボ(秀1) 私がいいなあと思ったのは、 大物になるほどウケるスキャンダル 小林祥司 ウケ狙うだけの公約見透かされ 山本英之 内輪だけウケる中身の無いテレビ 八木五十八 失敗の逸話がウケる披露宴 圦山 繁 若者にウケるネットで勝つ選挙 堀田友志 一本のもみじカメラのウケがいい 平尾定昭 です^^ にほんブログ村
鈴鹿ネット句会・11月「切る」 2024-11-28 | ネット句会 「切る」(平井美智子・西山竹里共選) 断ち切れぬ世のしがらみと体脂肪 (平井美智子選) 私が、特にいいなあ!と思った句は 切断をしないとわからない木目 徳重美恵子 味方にはつけたが少し切れ過ぎる よもやま話 寿命さえ解れば使い切る貯金 福多郎 ついでにと縁切寺を見て帰る てつろう 花形に切ってみたけど同じ味 橋倉久美子 美しく切ってしこりを残さない 青砥たかこ 切り札を抱えて妻はよく笑う あすか行人 切れ味を試す場面がまだ来ない 芦田敬子 です。 にほんブログ村
川柳すずか 371(6年11月)号掲載句 2024-11-18 | 川柳すずか <すずか路> 秋らしい秋がなかなかやって来ぬ 作物も人も不調を訴える おずおずと金木犀が香りだす 老犬の暮らしやすさを工夫する 不祝儀の続いた年もあとわずか <10月句会> 「横」(𠮷崎柳歩選) 横顔に浮かぶ憂いを見てしまう 「夢中」(中川知子、橋倉久美子共選) 走るのに夢中で見えぬ落とし穴 (中川知子選、橋倉久美子選) 飼い主を犬が夢中で追う瞳 (中川知子選) <誌上互選> 「幅」 あの頃の母の歩幅が今わかる(5点) 振幅の大きい恋に出る疲れ(1点) にほんブログ村
豊橋番傘 令和6年11月号掲載句 2024-11-15 | 豊橋番傘 <近詠> 十月になっても真夏日が続く いちねんの大半耐えている暑さ 季節はずれの猛暑があたりまえになる 老夫婦と老犬夏を生き延びる <10月句会・課題句> 「カーブ」(山口タカシ選) 複雑な曲線えがく恋もよう 「踊る」(波多野律子選) コスモスが踊りはじめた秋の風 「侍」(寺部水川選) 侍の苦悩墓まで持ってゆく にほんブログ村
川柳展望ネット句会・10月「強い」 2024-11-12 | ネット句会 <川柳展望ネット句会・10月> 「強い」 (互選) 酒ずきなだけで強いと誤解され(4票) 我慢強すぎて甘えるのが苦手(0票) 5票以上が入選で、2句とも選外でした。。。 私が選ばせていただいた句は すれ違うだけで強いと分かる武士 𠮷崎柳歩(15票) 数字には強いが金は貯まらない はぐれ雲(9票) 対局をしないと判らない強さ 𠮷崎柳歩(7票) 本当は強い男が斬られ役 金子鋭一(4票) 雑草に生きる強さを教えられ 休鶏(4票) 子を守る生き物全て持つ強さ 宮尾美明(2票) どの国もトップの座には強い風 芦田敬子(2票) でした^^ 入選句を一部ご紹介いたします。 履歴書に打たれ強いと書いておく 芦田敬子(19票) 年ごとに手強さが増すプルトップ 北田のりこ(13票) 実力はないけど運だけは強い 橋倉久美子(11票) 筆圧の強さ滲み出る闘志 橋倉久美子(10票) 人望はないが選挙に強い人 アカエタカ(10票) 切られてもまだ強がりを言う尻尾 木村行吉(10票) にほんブログ村
静岡たかね 2024年11月号掲載句 2024-11-06 | 静岡たかね <前月号推選句> 暑気払いなどと称してまたビール (高嶺抄・荒牧やむ茶選) ほろ酔いでうたたねなんという至福 (若芽抄・佐野由利子選) <せんりゅう広場 富岳抄> 「酷暑の夏」 暑すぎて蝉もひたすら北めざす 休憩もさせずエアコン酷使する 九月来て真夏の暑さまだ続く 生き延びてやっと名残りを惜しむ夏 <9月句会> 「残り」(外園ピアノ選) 旅さなか残り時間は考えぬ 「ガラス」(佐野由利子選) そのむかしガラスの靴を履いた足 すりガラス本音ぼかして映し出す 「自由吟」(互選) 来年の夏は着られぬワンピース(1票) にほんブログ村
豊橋番傘 令和6年10月号掲載句 2024-11-06 | 豊橋番傘 10月号の記事をうっかり失念しておりました;; 遅ればせながら。。。 <推せん句> 8月号近詠より・鈴木順子 今のうち会わねばならぬ人ばかり <近詠> 冷感グッズも日傘も追いつかぬ暑さ ひと山を越えた暑さに息をつく 老犬も酷暑の夏を乗り越える 台風に翻弄されて終わる夏 <9月句会・課題句> 「洗う」(池谷英子選) 丸洗いしたい見えない核汚染 ていねいに洗った皿に今日を盛る 「これから」(佐藤恭子選) これからの私に似合う紅さがす 「涙」(寺部水川選) 涙さえこぼせぬかなしみの深さ にほんブログ村
川柳マガジン 2024年11月号掲載句 2024-11-06 | 川柳マガジン 花のため手間ひまかける土づくり (川柳道「下地」佐藤美文選・佳作) 飽食の罪に問いたい食べ残し (印象吟 原 脩二選・佳作) 足し算をやめてあり合わせで生きる (全国誌上句会「雑詠」大竹 洋選・佳作 蔀 帆子選・佳作) 逝く日までいつもどおりの母でした (マガジンクラブ誌上句会「いつも」 黒崎和夫選・70秀、 吉村久仁雄選・70秀) 震災後いつもの朝が戻らない (マガジンクラブ誌上句会「いつも」 黒崎和夫選・70秀) いつもあと少しが足りぬ金と知恵 (川柳文月賞「金」 北川拓治選・佳句) 第22回川柳マガジン文学賞の発表号でした。 大賞の佐々木ええ一さん、 準賞の平井美智子さん、居谷真理子さん、石川和巳さん おめでとうございます。 にほんブログ村