さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 346(4年10月)号掲載句

2022-10-12 | 川柳すずか

<すずか路>

 スッピンで歯だけ磨いて行く歯医者

 歯科受診カバのつもりで開ける口
 
 雑談はしにくい歯科の処置さなか
      
 手入れしてずっとおいしく食べたい歯

 ピカピカの歯にも沁み入るひやおろし


<課題句>

「閉じる」(橋倉久美子選)

 旅ひとつ終えてゆっくり閉じる本


「刺激」(青砥たかこ、小川はつこ 共選)

 刺激物ゼロではものたりぬ食事(青砥たかこ選)

 刺激臭なくて認識できぬ毒(青砥たかこ選)

 優しさに慣れて刺激が欲しくなる(小川はつこ選)


<自由吟> (吉崎柳歩選) 

 古書店で旅をしてきた小半日

 お月見の舞台をつくる芒の穂


<誌上互選> 

「悲鳴」

 もうずっと悲鳴をあげている地球(9点)

 虐待の悲鳴がまたも届かない(4点)


  

   
   にほんブログ村



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 静岡たかね 2022年10月号掲載句 | トップ | 川柳マガジン 2022年11月号... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

川柳すずか」カテゴリの最新記事