<前月号推選句>
ちょうどよい自分の衿の抜きかげん
(若芽抄・佐野由利子選)
<せんりゅう広場 富岳抄>
「綻び」
免疫の低下か綻びるカラダ
まだうまくできぬ自分をあやすこと
存在が支えであったひとが逝く
悔いの雨訃報の日から降り止まぬ
<7月句会>
「流れる」(石川柳寿選)
行く先を流れる雲は案じない
戦争へ流れないでという祈り
「プライド」(奥山 京選)
群れを去る背中にライオンの誇り
「輪」(佐野由利子選)
輪の中でひとりひとりが抱く孤独
まるい輪を描けぬままに生きている
「自由吟」(互選)
生きる意思あってごくりと飲んだ水(8票)
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