カフェ流クールダウン法

新スタッフたちにいろいろルールができはじめました。

そのうちの一つが
「頭を冷やす」必要があるときは、
スクールの事務所がある「四階」に行くこと。

最近、なかなかすごいと思うのは、
「はい、４階に行きましょう」と私が言うと、
「はい」とすぐに行くようになったことです。
あっという間に、クールダウンの準備が整います。

そして、４階のいちばん奥のテーブルの前に座る。
事務所にいるオダさん、いつもお世話になります！

オダさんのおかげで、帰ってくると、
別人のように働くモードになっております。
ということで、かなり平和が保たれています。

この奥のテーブル席や奥の部屋にもいろんなドラマがあります。
ながっぽそいウナギの寝床のような一番奥のテーブルとその横の部屋。

ついたてがあったりして、隠れるのにもってこい！
学校で席に着けなくなった中学生の男の子が、
スクールに来てから落ち着くようになったことがあります。

病院の先生に「どうして気持ちが落ち着いたの？」と聞かれた彼は、
「ＹＭＣＡがいいから」
と答えたとお母さんが言いました。

そこで、私は、ちょっと感動的に答えを期待して、
「ＹＭＣＡのどこがいいの？」と聞いたら、
彼は、即座に、
「建物！」と言って、風のように私の前から走り去っていきました。

もっと、昔の生徒は、そのついたての陰に椅子を置いて、
誰にも見られないようにして、周りの様子を見ていたって子もいましたっけ。
そういえば、彼はしょっちゅう消えていました。

最初は椅子に座れなくて立っていたＴ君が、
生徒が何気なく「はい！」って持ってきた椅子に座ったのもここでした。
お母さんと私が話しているのを聞くというだけの３０分を
週１回という間隔で２年間過ごして
（医療機関の方に彼に直接話しかけないでくださいと言われていました）、
彼は、この４月から、夕方来て、カフェのテーブルをふくという仕事を始めましたよ！

カンドー的なドラマはないけど、不思議に面白いドラマがいっぱい詰まっていところです。
このスクールは！

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