読みました

本を読むのが好きです。
忘れないように感想等を書いています。
その他、ねこのひとり言…。

タイムスリップ!

2006-07-16 12:58:35 | 読書
 ときどき歴史、時代小説が読みたくなります
  
平岩弓枝「御宿かわせみ~」の人情捕物のシリーズもいいですが、この冬読んだ山本一力「損料屋喜八郎控え」も今まで知らなかった、札差の仕事が詳しく書かれ、悪を懲らしめるというところもあってとても面白かったです。

 あまり小説の世界にのめり込みすぎて、読んだ後も頭の中が江戸時代が残る位、着物でも着ようかしら、と思うくらい面白いのがいいです。そのうち、さっきまで江戸に行ってきました、なんていう時代が来たら面白いですね、宇宙旅行みたいに

 そんなとき隣町の図書館に寄ったら思わず手が伸びてしまいました
澤田ふじ子「比丘尼(びくに)茶碗」ー公事宿事件書留帳
   
 今は隠居の身の二人、元奉行所同心田村次右衛門とその庵に向かう右腕だった宗琳。
無類の茶碗好きの次右衛門のために、宗琳が土産に持っていった黒塗りの茶碗は名器といわれる楽茶碗にうり二つ。
  
 実は宗琳の隣に最近越してきた尼さんが焼いた物だった。そして尼さんの住まいの近辺をうろつくあやしい武士達・・・。

 表題作を含む六篇。殺伐とした今の時代に疲れた人、寝る前に少し本を読みたい人にお勧めです、