ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

歴史認識ってなに?

2014-01-07 22:42:51 | 報道/ニュース
「大統領その辺にしておいた方が・・」これは昨年10月15日韓国大手新聞が社説で述べたものです。パク・クネ大統領の執拗な日本批判に対して少しやり過ぎではというものでした。当時韓国では第二次世界大戦で行われたとされる旧日本軍による強制的慰安婦がクローズアップされアメリカロサンゼルス郊外のグレンデールには被害を象徴する少女の像が置かれたのも7月でした。パク・クネ大統領はアメリカ国会でも慰安婦問題を取り上げ日本批判を繰り返していました。これに対して日本はネトウヨを巻き込んで軍が強制的に行った資料はなく言いがかりだと大反発。挙句は戦争には慰安婦が必要だなどと論点をそらす市長まで現れ論争は収まらずついにはヘイトスピーチにまで発展。日本と韓国の関係は竹島問題も呼び起こし戦後最悪になりました。
今年の年頭にはパク・クネ大統領のアグレッシブな日本批判はややトーンを下げたかに見えますがまだまだ安心できません。なぜなら「日本は歴史認識が足りない。」という最大の弱点を握られているからです。昨年11月グレーデルに慰安婦像が置かれその維持管理を姉妹都市である東大阪市も負担するという内容のホームページが掲載され、それに抗議訂正を求め東大阪市議がグレーテルの市長を訪ねたとき市長に代わって応対したグレーデルのクィンテロ市議はこう言いました。「あなたは南京大虐殺を勉強したことがありますか?」口ごもる東大阪市議に対し「もっと勉強しなさい。」南京と言えば当然中国の話です。いまは韓国の話のはずなのに勉強したかと言われ「教科書では・・」程度の答えしかできない日本人では太刀打ちできません。しかもこのアメリカ人は中国と韓国の区別がついていません。「勉強しろとはこちらのセリフだ。」ぐらい言えないのかと少しさびしくなりましたね。
韓国のみならず今は中国とも最悪の状態が続いています。尖閣問題は解決の糸口さえ見つからずすでに2年以上政治的には国交断絶状態です。中国の口ぐせも同じく「日本は歴史認識が足りない。」12月の安倍総理の靖国参拝にいたってはついにアメリカからも「失望した。」と言われるありさまです。さらに今年になるとロシア・EUからも「日本はヒットラーに参拝するのか。」となり、中国・韓国・ロシア・EU・ベトナム・アメリカを巻き込んで日本に対して「歴史認識が足りない。」コールが吹き荒れています。
では「歴史認識が足りない。」ってなんのことでしょう。日本の歴代総理大臣や閣僚が靖国参拝のあとの言葉は決まっています。「お国のために命をささげた精霊に心を込めて手を合わせ参拝しました。」これは間違ってはいません。「内政干渉だ。」これも間違っていませんね。でもこれでは「歴史認識が足りない。」の答えになっていません。外国が言う歴史認識とは靖国にA級戦犯が入っていることです。「A級戦犯に手を合わせるのか、それでは戦争を肯定することになるぞ。」これを「歴史認識」と言っているのです。日本は戦中後の歴史をほとんど勉強していません。このことが従軍慰安婦問題をぶり返されたり南京大虐殺の数が倍々ゲームで増えたり、尖閣を盗んだなどと言われ放題の原因なのです。彼らは日本以上に何倍も戦後の歴史を学んでいます。日本はA級戦犯とされた人の扱いをあいまいのままアンタッチャブル扱いしてきました。この日本式のあいまいさが外国には「歴史認識が足りない。」と攻撃の材料にされてしまうのです。そろそろみんなで考える時期かもしれませんね。アメリカの田舎の市議に「勉強しなさい。」なんて言われるようでは。そして反論できないようでは。学校で習ってない、と言っているようでは。ちょっといけませんね。

2014/01/07