ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

政治資金規正法

2009-03-10 21:25:45 | 報道/ニュース
民主党代表小沢一郎くんの公設第一秘書が東京地検特捜部というところに逮捕されました。自民党があまりにもお粗末なので次の衆議院総選挙は民主党が有利でこのままでは民主党単独または連立で過半数を獲得するのではと言われていたその時です。なんで逮捕されちゃったのかと言うと、西松建設というところから10年間で3億円も献金を受けていた、それを西松建設から直接ではまずいのでダミーの政治団体を作ってそこからの献金のように見せかけていた、これが政治資金規正法に違反するという容疑だそうです。う~ん、この政治資金規正法ってなんですか?と思って調べてみたら、なんと1948年(昭和23年)に制定されている法律でした。目的は政治資金による政治腐敗を防止し民主政治の健全な発展に寄与するためとあります。なんだこりゃと思いませんか。さらに読むと選挙活動の公明と選挙の公正を確保するため会社や団体からの政治活動に関する寄付を制限する必要がある。またまたなんだこりゃですね。
戦後の混乱期にみんなお金をばらまいて選挙をしたんですね。そしてそのばらまくお金を会社や団体から献金という形で集めていたんです。そうして当選して議員になったら献金してくれた会社や団体に仕事がまわるように画策し国のお金(税金)を使ってしこたま返していたんですね。もちろん自分の懐にもたっぷり入れて・・議員がこんなことばっかりやっていたのでたまりかねて作られた法律のようです。「お代官様、例のお菓子でございます。」「いつもすまんのう・・」「このたびはお菓子の下を少し厚くしておきました。」「そうか、そうか、前より重いのう」「例の仕事を手前どもに・・」「分かっておるわ、越後屋、おぬしも悪よのう・・」「あ・は・は・は・・」ここで桃太郎侍現れて悪いやつらをばったバッタと切り殺すのですが、今はそうはいきません。そこで法律で懲らしめるのですが、この政治資金規正法というのは何回改正されても抜け道がある法律なのです。不思議ですね。今は企業から政治家へ直接献金されたら違法で個人の団体からの献金はOKだそうです。これも不思議ですね。
そもそも「政治家へ献金」と言うことを進んでやっている個人や企業がどれだけあるのでしょう。企業は見返りがあるから献金しているのであり、個人はそんな団体になんらかで関係しているから献金しているのです。本当にお金をもらってくださいと言って差し上げているのではありませんよ。できれば出したくないのが本音なのです。献金と募金は違います。一郎くんは「嫌疑は晴れる。」と言い、警察庁出身の漆間巌と言う官房副長官にいたっては「自民党議員は金額が少ないから捜査は及ばない。」などと言っていましたが、ちょっと先生方それは考えが違うのではないでしょうか。金額の多い少ないとか規正法に違法だとか適法だとかそういう問題ではないのです。西松建設から民主党や自民党の多くの議員に多額の献金がずっとされてきたことは事実です。公共事業を主な仕事とする建設会社が政治家に献金をすれば国民はみんな「あ~、なるほど・・」なのです。国民は多いか少ないか適法か違法かではなく、お金が流れている事実を知らされたと思うだけなのです。気持ちの良いものではありません。政治資金規正法が改正されるたびに政治にお金がかかるなどと言われ政党助成金を増やしてきたではありませんか。それでも何んにも変わっていない、相変わらずの癒着ぶりに国民はまたしても「あ~あ・・」なのです。