やさしい時間

「写真でブログ」タイトルを変更しました
何気ない日常を写真とともに綴ります

私的事情

2008年02月03日 | 家族
今日は日曜日。
昨日の夜は霙になって、心まで冷めたくなった。
病院への道すがら、
「風邪はひかないように言われた」
と旦那さんは言った。

旦那さんは先日から入院している。
健診で引っかかって、検査した所、
胸部に腫瘍があることが分った。
検査が終わったので、一旦外泊していた。

今日はその旦那さんの手術について
主治医に説明を受ける日だった。

端的に言って、手術はたいしたことはなさそうだった。
胸に出来た腫瘍の摘出術だけど、
悪性だとしても、ステージⅠとのことで、
極めて単純な手術のようだ。

それよりも本人としては、いびきを気にして
よく眠れないと訴えていて、
なんだか、和やかに話は終わった。


それでも実際の所、心配していないことなんてないはずで、
私はその所は気づかないふりをしてやり過ごす。

癌を宣告されてその年に亡くなった舅の姿が目に浮かんだ。
あの時は、「なすすべがない」と本人の目の前で言われたのだった。
真実はどこまで知らせるべきなのか。。。
あの時は本当に疑問に思った。

その息子が今また種類は違うが癌だと宣告されたのだ。
比較的良性が多い癌ではあるが、
父親の姿を思ったに違いない。

そして思う。
もう少し前だったら、もっと親身になってあげられたのに、、、と。
どんなに、困難な状況であっても、
平静な自分がいる。
甘えてもらっては困ると
一歩引いている自分がいる。


今から私は、彼の専属の介護人になろう。
妻では出来ないことでも、ナースなら出来る。




窓の外に、以前訪問看護をしていた医師会の建物が見えた。
今出来る事をやればいい。

彼に対する申し訳なさを言い訳する自分がいた。