明けましておめでとうございます
皆様にはいつも良くして頂き感謝の日々を送っています。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます
さて、新年一発目のブログのタイトル
「は?」
と思われたかと思います
少し長文になってしまいますが、その心をつらつらと書いていこうと思います
先日、ある方と話をしている時に
「作品作りにはコンセプトが必要」
という当たり前すぎる話をされていました
本当に当たり前
しかし、いざ自分の楽器作りにそのようなものがあるのか?
改めて考えた時
あれ?
コンセプトってなんだっけ?
う~ん・・・
まず最初に思いつくのは
「自分のイメージしている音の具現化」
うんうん
楽器作りを始めた当初からこれだよね~♪
しかしその先に何があるのか?
イメージしている音の具現化を達成できた時
私は本当に満足なのか?
満足なのであれば、作った楽器が人から評価されようがされまいが満足なはず
自己満足かもしれないけど
自分のイメージしていた音が具現化できたと感じる時もあった
その時、私は満足だった?
否!
なぜ満足しなかったのか?
やはりその先には人から認めてもらいたい
評価されたいという気持ちがあった事に気づきました
自信満々に完成した楽器が評価されない時
やっぱり悔しい、寂しい、むなしい等の感情がおそってきます
そして気づいた事
それは作った楽器の先に「弾いてくれる人がいる」っていう事
ただただ自分の楽器作りの研究に没頭していると思っていたけど
その先には「作った楽器を愛して欲しい」
そういう自分の気持ちに気づきました
では愛して欲しいとはどういう事か?
楽器の愛し方というのは人それぞれ
例えば
・ライブでガンガン使う
・レコーディングでストイックに使う
・ショーケースや壁に並べて愛でる
・コレクションの一部にする
いろいろな愛し方
どれも正解
答えはひとつじゃない
でも私がこういう愛し方をしてくれたら一番嬉しいなぁというのは
「いつもそばに置いてある」っていう感じ
リビングやベッドルーム
はたまたテラスや書斎
リラックスしている時にそこにある楽器
ギターやウクレレ好きは何本も持っているという方が多いはず
でもその数ある楽器の中でも
何となくいつもこの楽器に手が伸びるっていう1本、ありませんか?
それは服に通じるところがある
スーツやタキシード、ドレス、よそいきの服
いろいろありますがそれらはTPOによって選ぶはず
そこには明確な理由がある
結婚式であれば白や明るい色、新郎新婦より目立たない服
葬式は黒
よそいきはその場の雰囲気に合った服
等々
しかし普段着はクローゼットの中にあるどの服をチョイスしても構わない
だって誰に見せる訳でも無く、誰に会う予定も無い
でも何となくいつも選ぶ一着がある
「何となく選ぶ」
でもその気持ちの裏にはやっぱり理由がある
理屈ではないけど感覚的な何か
着心地がいい、楽、疲れない、気分が上がる
そんなお気に入りの普段着のような存在になってもらえたら嬉しい
そういう意味での「最高の普段着」
私が作る楽器の目指すところが
開業11年目にしてやっとはっきりわかった年の瀬でした
という訳で私にしては珍しくもの凄い長文でしたが
最後までお付き合いありがとうございました