Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

3本目のナイフ完成!前半編

2010年06月19日 23時58分12秒 | Weblog

3本目のナイフはちょっと違うモノを作ろうとかねてから考えていた

2本目のまだヒルト(ツバ)を作っている頃、こんなの作っていた(笑)





型紙に飽き足らず、べニア板を切り抜いて、デザインを形にした~
これは、彫刻用のナイフにデザインした形
みんなからは『とうとう、タケミツをさすまでに落ちたか』って言われた。

新年に入ると年度末にもなって、なかなか包丁会に出席できない事は手帳を見て分かっていたので、2本目のナイフの完成の前に(平成22年1月頃)に、これを持っていって適当な板金を探してもらっていた

●平成22年3月24日(水)
年度末になって、やっと3本目に着手できた
タケミツと同じ大きさ形の鉄板を準備してもらえていた

この取っ手の幅の延長は軟鉄で、刃の部分には鋼を溶接してある。
つまり使い続けて研いで、取っ手と同じ幅の3cm位の刃に減るまで使えるという事。
板前さんみたいに毎日使わないと、おそらく一生使いきれない~



さて、久しぶりの鍛造作業。ほとんど、成形が出来ていそうにみえるが、鍛造して鍛える


特に、溶接でくっつけてあるので、良く馴染ませないといけない



大体の厚みを整えて、そのまま放置、冷えるのを待つ

  

冷えたら次は、『槌目』のハンマーを使って叩く
この様に、碁盤の目をしている金づちを使う。
先ずは師匠の叩く要領を見て、力加減を~片刃のナイフなので、表面の鎬(シノギ)の部分に均等に槌目を入れる。
慶長大判にも見られるアノ模様が、槌目だ

次は、取っ手のグリップを板から切り出す作業
この板は、僕をこの包丁会に誘い込んだ、N課長が使った板の余りの板を貰ったモノ
ただし、面積が狭く、虫食い穴
もあって、どのようにうまく取れるか、アチコチ向きを変えて、なんとか切り取り線を描いた





実はこの後、糸のこで切りだしている写真があるはずだが、見つけ出せないPCに保存する前に、携帯データを削除してしまったのか
ともかく、ちょっとひねっただけで折れやすい糸のこの刃を折る事も無く、無事に切り出せた

水砥石が空いたので、ここで研ぎに移った

 

この段階は、切れるまでの刃を付ける訳ではないが、結構力を入れて研がねばならない。しかも、砥石の面は平面ではなく、縁がやや下がっている曲面だから、左右に振りながら、刃の面は一定の幅で研ぎ、刃(切れる部分)も0.5mmくらいの一定の厚さに刃渡りをそろえなければならない。
なかなか時間がかかり、いつまでも戻ってこない事に心配した師匠は『ま~た、鎬(シノギ)を研いでしまいよっとじゃなかか?』と、2本目のナイフの時ような失敗をしでかしていないか見に来た
『同じヘマはしませんよ~だ!』と言い返したかったが、頭だけ横に振った

●平成22年4月7日(水)
 この日は、切り出していた取っ手のグリップ板を削ることから始まったベルトサンダーを使って、鉛筆の線まで削っていく。
しかし、ここの作業環境の照度はかなり低く暗い~まあ、生徒がとやかく環境改善を言う立場ではない~じっと目を凝らして、ギリギリ線までベルトを当てる
しかし、あまり目をひん剥いてみていると、削り屑が目に飛び込んでくるので、回転の方向の上手側からそれを読まなければならない
もちろん、ゴーグルを付けていたら良いことだが、忘れた

ベルトサンダーは、あくまでも平面しか磨けない。曲面や窪みの微妙な所は、やはりサンドペーパーの出番となる

 

焼き釜が空いたので、師匠が『よし、焼き入ればすっぞ!(するぞ)』ということで、土目を入れていたナイフは釜の中に入れられた

  

いつまで経ってもこの”焼き入れ””焼き戻し”だけは、やらせてくれない。技術のポイントとは良く分かるが~まあ、マスター出来たとしても自分の工房を持つわけでも無いし、ここは師匠に任せるしかない

口では説明がある~『釜から出すだろ、明るいこの色、もう少し置くと(やっとこで持ちながら)、1・2・3・4・5・6・7・~この色、この色「焼き入れ時」)、と言って水に浸ける。(たぶん、1000℃~1100℃と思われる)』

~ジュッと音を立てて、気泡が立ち、それが割れて水蒸気が舞い上がる

~師匠はまたカウントを始める『1・2・3・4・5~』と言って、水を棒ですくい、水滴を刃の鎬の平面に落とす
『ほら、水が玉になって走るだろこうならんといかん

科学的には、オーステナイト組織の状態から、急冷することによって、マルテンサイト組織の状態に変化した適温を、水玉の出来で確認していると思われる

酸化被膜の黒い錆が着いて、味が出てきた



10~12分後、師匠はまた、整形の叩きを始めた
金属は、焼いたり冷やしたりするたびに、変形するもので、焼入れ後のこの冷えた状態での整形の出来が、あとあと一生の形になるので、大事な工程
この作業は、必ず木の丸太の幹の上で行われる。
これが金属のカナ床でやったりすると、 割れや鋼の分離につながると言う
金属に比べると柔らかい木の上で、コンコン・コンコンと変形を直していく

歪み取りが終わると、いよいよ”刃付け”の研ぎ作業
水砥石の前で腰を入れて、回転する砥石に刃を当てる。横から師匠が、『切っ先と、根元の刃まで、1cmなら1cmで同じ角度になる様に凸凹あったらいかんばい鎬(シノギ)も残しとかんと、槌目はのうなるけん(無くなる)
『分かってます』と言い返したいが、実は油断大敵な研ぎの現実なかなか、師匠の言うとおりには難しいのだ

   

なんとか、及第点の”刃付け”の目途がついた
仕上げはサンドペーパーでの研ぎ作業。積み木みたいな角木にサンドペーパーを巻いて、効率的に平面を磨く
テーブルの上で、800番から始めて、さっきの水砥石の直線的な小さなキズが無くなるまで、ただ必死に磨く
 写真右の2枚は家に戻っての作業。特に裏面は鉋(カンナ)の刃の様に、若干窪みを作らなければいけない丸い凹面が必要~ということで、丸い餅を包んで磨いた
 表面は、鎬(シノギ)を削らないように、ガムテープでカバーして研いた

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