ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

目で制する日本人

2011年11月19日 22時36分18秒 | 日記
朝日があんまり美しいので、早朝カメラを持って外に出た。
そこに雑草がアスファルトからにょっきりと生えていた。

その生命力に小さな感動を覚えて、写真を撮る。
雑草の目線に下がって写真を撮るので、当然、アスファルトに這いつくばることになる。

    


アスファルトに這いつくばって、何枚も写真を撮っていると
早朝散歩をする人たちが、怪訝な顔で見ていく。
通り過ぎても、また振り返り振り返り、怪訝な顔で私を見る。

何をしているのか?と問いたいのが分かる。
だけど、決して聞いてこない。
ただ、目で「何をやっているんだ。」と制する。

見て分かるとおり、写真を撮っているのだけど、
だけど、その自分の常識から外れた私の撮り方が、私の格好が
許容できないのだろうと思う。


タイだったらどうだろう、とふと思う。
たぶん、ちらりと見るだろう、けれどそれ以上は見ない。
何をしているんだ?と思えば、「何してるの?」と聞くだろう。


ある時、コンケンのセンタン(デパート)で、焼きサバのお総菜を買った。
お腹がすいていたので、パックを手に握ったまま、帰りながら
歩きつつ焼き魚を手でむしゃむしゃとつかんで食べた。
女の人が焼きサバを手づかみで食べながら町をウロウロする。

日本でなら、じろじろと見られ、目で制されるだろう。
だけど、コンケンでは、目があったおばちゃんが言ったのは
「アロイマイ?」(おいしい?)
だった。


日本では電車内でも人は目で人を制す。
電車マナーは、「人が見ているから恥ずかしいよ。」と教える。
だけど、タイでは疑問に思えば聞くし、そもそもの許容範囲のとんでもない広さがある。
その何でも許してもらえる感じに安心する。
タイ人の懐の広さが恋しくなる時がある。

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