ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

子どものようなおちゃめなタイ人

2011年01月29日 20時34分04秒 | コンケン 第9特別教育センター
タイ人は、
大人でも、まるで子どものように
おどけて見せたり、いたずらしてみせたり、
そんな行動をする人が多いと思う。


会議のあった、ある日。
長い長い会議の中で、
タイ語を聞こうとする集中力も切れ
眠気と戦いながらも、
ひたすら終わるのを待ち椅子にただただ座っていたとき。
私が片手にもつ辞書をみて、かしてくれと
ある男の職員が言う。
間にいる女性職員づてに伝えてくる。

   




この男性職員、日本でいうなら技術吏員のような役割で
センターの中の修繕や、もの作りを仕事としている。
会話には、手話を使うのだが、その身振り手振りが
とてもかわいらしくて、時折わざとおどけてみせる姿に
よく笑わせてもらう。
子どものような大人で、私のとても好きな人だ。

どうぞと辞書を手渡すと、老眼鏡をかけてじっと見つめる。
そして、何やら探している。
日本語とタイ語と英語が載っている辞書。
へえ
熱心に見てる、こういう辞書をこんなに熱心に見る人は珍しい。
タイ人で本を読んでいるのもあまり見かけない。
「キーギア」(=めんどくさい)という。


辞書をたぐるその人の姿を感心しながら見ていると
今度は辞書の何かを紙に書き写している。
   

ほおー
勉強熱心な人だ。
すると、その紙を私に渡してくる。

どれどれ
何が書いてあるのか、と見ると。

「サハーイ」 「サバーイ」のことだな、きっと。
  楽、気楽、きもちいい  という意味で、タイ人気質をよく表してる言葉。


「フェーン」
  恋人。   恋人はいるの? とタイ人は日常的にしょっちゅう聞く。


タイ人気質をよく表す この2つを、辞書から選び、
探すだけでも大変だったと思うのに、
それを タイ語だけでなく、日本語を書き写しているのに驚いた。
なかなかしない、こんなこと。
こういうところに、歩み寄ろうという気持ちや、私(日本)への関心を感じて
うれしくなった。

    


しかし、 おかしい、笑う、笑っちゃう。


「サバーイ」と「フェーン」の二文字だけを、
意味ありげに書いてよこし、
思わず プーッと吹き出した私に
肩をすくめて見せて、にんまり笑い、ぺろりと舌を出す、
お茶目な、子どものような行動。


会議中の眠気も吹っ飛び、
かなり、かなり 笑わせてもらった。

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