錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

大いなる疲労

2015-09-27 07:46:33 | 本歌取り
昨日は疲労困憊でありながら眠れない状況が続いた。
こういう状況はこれまで数回経験していたが
やっぱり大いに疲れ果てるとなかなか眠れなくなるなぁ・・・
と考えたら
大いなる疲労は 大いなる睡眠不足に一致するを
と浮かんできた。
という事で、眠れない間は本歌取りを考えて過ごした。

    田頭(でんとう)之感

  泥々たる哉水田、遼々たる哉稲穂
  五尺の小躯を以て此全てをからむとす。
  コンバインのキャタピラー竟(つい)に何等のオーソリチィーを價するものぞ。
  萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「大変」。
  我この恨を懐いて煩悶、終に刈取を決するに至る。
  既に田頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。
  始めて知る、大なる疲労は大なる不眠に一致するを。

      錆村 操


本歌は藤村操の巌頭之感(がんとうのかん)
明治36年、若干18歳の旧一高生 藤村操が
華厳の滝から投身自殺する前に
滝の上の巨木の樹皮を削って書き残したもので、
社会に大きな衝撃を与えたといわれています。
名門の子息かなにかで生活に何等の不安もない境遇だったはずですが
その死体は発見されませんでした。

という事で本歌の紹介

   巌  頭  之  感

 悠々たる哉天壤、遼々たる哉古今、
 五尺の小躯を以て此大をはからむとす。
 ホレーショの哲學竟に何等のオーソリチィーを價するものぞ。
 萬有の眞相は唯だ一言にして悉す、曰く、「不可解」。
 我この恨を懐いて煩悶、終に死を決するに至る。
 既に巌頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。
 始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを。



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