ろっくぶっくのいつものように

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寿初春大歌舞伎-待ってましたの勘三郎さん

2007-01-06 22:02:27 | 中村屋・歌舞伎
夏以来の歌舞伎座行ってきました。今回は着物です。
約一年ぶりの勘三郎さんの『喜撰』。玉三郎さんの美しさに対して、飄々と軽やかな踊り、よろしかったです。顔が少しほっそりしたように見えましたが、身体つきは相変わらずのようでした。
今回の演目で、感動したのは吉右衛門さんの『俊寛』。以前、幸四郎さんで同じ演目を見たことがあるのですが、そのときは、去っていく船に未練たっぷり、最後まで、「おーい」、「おーい」と声を振り絞る俊寛でした。今回の吉右衛門さんの俊寛は、去り行く船に「おーい」、「おーい」と言うものの、舞台が回って、崖に登ってからは、ただ潤んだ目で遠くを見つめるのみ。未練を超えた透徹した心情が透けて見えて、すごく余韻の残るものでした。去年5月に新橋演舞場で見た『松竹梅湯島掛額』のときのおどけた紅長役とは大変な違いで、役柄の広さにあらためて感動しました。
コメント
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