ろっくぶっくのいつものように

身のまわりの出来事、思うこと、などなど。
絵手紙を始めました。見てください。

わらう隅鬼(すみおに)

2005-02-20 23:28:16 | 展覧会
唐招提寺展見てきました。
鑑真和上坐像の深く静かなたたずまいや、
波の音、柳を揺らす風の音が聞こえてきそうな障壁画など、
すばらしかったです。
中でなぜか心に残ったのが金堂隅鬼。
金堂の大屋根の四隅の軒下に配された鬼の形状のもの。
三体は力量感あるれる力強い木彫、一体だけなんだか脱力系。
顔もなんだかマンガチックだし、腕の筋肉の表情がまるで違う。
これだけ江戸期の修復時のものらしい。
これを彫った人はどんな人だったんだろうと思いを馳せてしまいます。
明らかに創建時の他の三体より技量が落ちるのを承知で、
やむなく彫ったんでしょうけど、他に人が居なければ仕方の無い選択なわけで。
それを後世の私たちがとやかく言えるものではもちろんない。
それにしても、なぜ一体だけ江戸期に置き換えなくてはいけなかったのでしょう。
それこそ、創建期に一体だけ手を抜いていたんでしょうか。
1200年前のなぞではあります。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする