南会津生活記

南会津での日々の〝ひとコマ〟をご紹介しています。
by s-k-y (presented by taito)

水引集落 その1

2008年05月28日 05時53分26秒 | 集落探訪:舘岩
またまたアップのタイミングを逃していた集落フォトをご紹介します!

ここは水引集落。
尾瀬国立公園の田代山へ登る際にこの集落を通っていきます。
ここも前沢集落と並んで茅葺の〝曲家集落群〟として有名です。
ですが、以前テレビで紹介されたせいもあって〝限界集落〟としての方が有名になってしまったのかもしれません。

水沢集落について、詳しくはこちら→地元記者の口コミ情報

場所はここ→Mapfanの地図





この地で〝限界集落〟〝高齢社会〟といった社会派の写真を撮る事は可能でしょうし、むしろた易い事でしょう。ドキュメンタリーに徹しただけでも、マスコミでありがちな悲壮感漂う〝お涙ちょうだいフォト〟を撮れるかもしれません。
でも、ボクはそうは表現したくないな~と。。。



初めて訪れた時、ここを舞台に〝地方の惨状〟を撮ろうと一瞬思いましたが、それではこの集落を語り尽くせないと感じるようになりました。
自分の中での整理がつかずアップを躊躇っていましたが、とりあえず今回アップ!
何回かここを訪れて、お爺ちゃんお婆ちゃんと語り合いながら、どう捉えていくかを考えていきたいと思っています。




さてさて、ここでの見所の一つはこの〝清水〟



ここで野菜を洗ったり、釣ってきた鮎や岩魚を入れておいたり、地域の生活には欠くことの出来ない清水だそうです。
夏に行った時にはここでトマトやきゅうりなどの夏野菜を冷やして、ほお張りながら一服しようかな




水沢集落 その1 その2

前沢集落 その2

2008年05月26日 06時44分56秒 | 集落探訪:舘岩
茅葺屋根は定期的にお手入れが必要です。
まず〝カヤ〟を確保しなければダメですし、茅を葺く技術も必要です。
かつては集落内の人々が助け合いながら順番に各家を葺き替えていたそうですが、茅不足に加えて高齢化で地域の方々だけの力では維持するのが難しくなってきているのが現状です。
必然的に専門の職人さんに依頼することとなりますが、経済的には折り合いが付きにくいそうです。





おじいさんがお一人で、黙々と作業を続けていました。



おじいさんが作業をしている下を、更に年上のおばあちゃんが通り過ぎていきます。



前沢集落、ここは観光地としても一級品ですが、地方集落の生活と雰囲気を味わう上でも秀逸の集落です。
今後とも、〝いなかテーマパーク〟とならず、このままあり続けて欲しいものです。次回は秋、稲穂の頭垂れる季節に訪れてみたいと思います


前沢集落 その1 その2


前沢集落 その1

2008年05月26日 06時44分28秒 | 集落探訪:舘岩
アップするタイミングを逃してしまっていましたが、4月に訪れた前沢集落をご紹介します。南会津地方で〝大内宿〟と並び、昔ながらの街並を保存しているのが〝前沢曲家集落〟です。

前沢曲家集落について、詳しくはこちら→南会津町舘岩観光協会

ここはお土産物屋さんを集落外に置き、集落内は生活空間として保持しているところが大内宿とは違うところです。一枚目の写真のように、お婆ちゃんが休み休みのんびりと野良仕事をしています。
ですから、一見地味で観光地としては面白味に欠けるかもしれませんが、昔ながらの〝ニホンの集落〟を味わうのであれば断然こちらがおススメです

場所はここ→Mapfanの地図


集落内にはトタン屋根に替えてしまった家もありますが、大半が茅葺屋根の民家で未だ現役!



村の入り口には案内柱が!
観光客の車はこの手前の駐車場まで。ここからは歩いて村内を回ります。



この集落。
ホントにイインデス
訪れる者を静かに迎えてくれます




前沢集落 その1 その2

イザベラ・バードが歩んだ道 その10

2008年05月23日 06時19分39秒 | いにしえへの思い
日本奥地紀行『私は大内村の農家に泊った。この家は蚕部屋と郵便局、運送所と大名の宿所を一緒にした屋敷であった。村は山にかこまれた美しい谷間の中にあった。』

イザベラの大内宿に関する記述はとてもあっけなく、それでいて簡潔明瞭にこの地を褒め称えています。
今や年間100万人を越える観光客が訪れる場所となりました。現代社会の中で、望郷の念をかき立てる数少ない場所であり、望郷の念を抱きたい人たちが集う場所とも言えるかもしれません。
若干〝テーマパーク〟的になっている事は否めません。時間に余裕のある方は、ぜひ、朝方か夕方の静かな宿場町を堪能していただきたいと思います。
きっと、〝ニホン〟を求めて旅したイザベラと想いを共有する事が出来ると思います

場所はここ→Mapfanの地図





山道ばかり歩いてきたので、大内宿で久々に〝人〟の中に埋もれるのはとっても新鮮でした
イザベラはここから現在の会津美里町へ抜け、そこから新潟を目指します。




今回のボクの旅はここまで!といっても帰りは会津鉄道の〝湯野上温泉駅〟まで歩いて行かなければなりません。その距離6km
大内宿へ向かう長い渋滞を横目に、駅を目指して小野川沿いの県道を下っていきます。



この小野川はとっても綺麗
このせせらぎで撮影を楽しみたいところでしたが、既にフィルムとメモリーカードと体力を使い切ってしまい、数枚撮るのが限界



見上げれば西に傾きだした太陽の光を浴びて、新緑がキラキラ輝いて。この川沿いだけでも撮影を楽しむモチーフがいっぱい。ここにはまた来ましょう そう思いながら先を急ぎます。何せ電車の時間も迫っている事ですし



何とか電車の時間に間に合いました。一時間に1本程度しか電車が無いので、乗り遅れたら大変です
さて、この建物、これが駅です!
会津鉄道と言ったらこの駅の写真が使われるほど代表的な駅舎です。なにせ本物の茅葺屋根を使ってますから
場所はここ→Mapfanの地図


ここが正真正銘、今回のボクの旅の終着点。歩いた距離は1日目(その1~その4)と2日目(その5~その10)それぞれ約20kmで計40km!
よくもここまで歩いたものです
ここから南会津田島へ帰ったのでした。


さて、長らく〝イザベラ・バードが歩んだ道〟にお付き合いいただきありがとうございました。その道を歩いているうち、そしてアップしているうちに、この南会津地方での撮影スタイルとblogでアップするトーンが固まってきたように思います。
次はどんな南会津が現れることか、お楽しみに



イザベラ・バードが歩んだ道
一日目 旅のはじまり その1 その2 その3 その4 番外編(鴫山城)
二日目 その5 その6 その7 その8 その9 その10