つれづれ日記

心と目の記録

90年前からの記憶

2023-03-07 10:24:47 | Weblog

寒緋サクラに目白が止まって花の蜜を吸っているらしい様子で

 2月28日 娘の撮った写真です

 

長い人世を歩んできた私の

一番古い記憶は1933年5月に自宅で弟が生まれ、お産婆さんが取り上げ

るのを隣の部屋から覗いた時ですから3歳10か月頃です。

4歳の頃住んでいた家の門から玄関までのアプローチに柊(ヒイラギ)の木がありました。それは応接間の窓の下で泥棒よけだったのでしょう。

葉のふちが、のこぎりの刃のようにギザギザになっているので触ると痛い葉の感触は何十年経っても忘れないものです。

 

1941年12月8日第二次世界大戦が勃発、

1944年私が15歳の時、女学校の授業は中止、

昭和飛行機工場に勤労動員され、飛行機造りの一端を担いました。

都内の空襲が激しくなり、埼玉県の川越市に疎開し、川越高女では

北満の兵隊さんの軍服を縫いました。

川越から3月10日の東京大空襲の真っ赤な空が見え

今も目に焼き付いています。

 

1945年7月に父の郷里の広島県の山間部に疎開し、(まえにも書きましたが)

8月6日に広島市に原子爆弾が落とされ、40キロも離れているのに

ぐらっと揺れてピカッと光を受けました。

8月15日に終戦となり9月に帰郷,東京都下の吉祥寺の家に戻りました。

 

記憶は薄れていくけれど、日記帳など書いたものは残るので

年を重ねても貴重な記憶となり、過去を思い出しております。

 

 

 


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