野良のシロさんも暑いようー
1945年7月24日、父の故郷広島県の山村に疎開した頃の日記を読み返しました。
8月に終戦を迎え、9月24日に父は重要な会議に出るため上京するので
早く東京に帰り学校に行きたい私と妹は一緒に帰京が決まりました。
9月17日枕崎台風が来襲し、広島では死亡者と行方不明者2000名以上の犠牲者が出ました。
山陽本線の乗車駅の川内の駅までの道路は不通となり、本郷駅まで32キロの山坂の道を歩いたのです。
二人の青年に重い荷物を持ってもらいましたが、リュックを背負って必死の思いで歩いたのです。
台風で何本もの石の橋が流され、その川には板が渡されていました。
地より3メートルの下を流れている5メートルの幅の川の
鉄筋の橋が流されて一枚の板がかけてありました。
絶壁といってよいほどの3メートルの岩石の壁を伝って下り
川を渡ることができました。
本郷の駅前の宿に泊まり24日の始発の汽車に乗れたのです。