山本一力氏の作品は、この時代の作品が多い。
寛政元年(1789年)、松平定信が棄捐令をだす。
「損料屋喜八郎始末控え」も、「かんじき飛脚」もそうだ。
共通的なのは、江戸っ子の心意気!町に働く人々の人情物語!
この小説は、棄捐令による不景気をまともに受け、窮地に陥った大店の次男坊が、
店を出て、新たな商売を思いつく。
人が、人の為になる金を使う事によって景気を下支えするという、商人の高い志。
後半、町奉行が出てきて、問題解決してしまうところがなんだか面白みをなくす・・・
でも、読者を捉えて、一気に読ませるところはさすが、山本一力!
私のお気に入り度:★★★★☆
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