古書展でまたまた、ルバイヤートを発見しました。
堀井梁歩の『ルバイヤット 異本留盃耶土』です。
古書価格は1000円でした。
今まで、3000円とか5000円、1万円といった値段は見たことがありますが、この1000円はいかにも安い。
保存も悪くないし、どうして誰にも見向きされないのでしょうか。
1冊所有しておりますが、哀れになってつい買ってしまいました。
『ルバイヤット 異本留盃耶土』は、フィッツジェラルドの『ルバイヤート』第4版を堀井梁歩独自の自由な作風で意訳した四行詩集です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/70/38c3f2bbcf4cbb98cda526038c0fe023.jpg)
『ルバイヤット 異本留盃耶土』 堀井梁歩 1947年(昭和22年)5月25日
南北書園 208×154ミリ 和紙刷 100円
一歌紹介しましょう。
あまりにな信じそ聖徒の力
徒らに流されし紫の血潮の痕
水をもて洗ひ流されんと
はた かぐはしき花にしもあれ
美しいではありませんか。
なかなかの訳です。
ただこの詩が、フィッツジェラルドの英詩とあまりにもかけ離れているため、どれにあたるのかを探り当てるのは、一苦労です。
そこで、「放逸すぎる」と岩波版『ルバイヤート』の小川亮作が述べていますが、その通りですよね。
堀井梁歩は、戦前に朝鮮京城の図書館に勤務するかたわら、2冊のルバイヤートを私家版として出しました。
最初が『留盃邪土』と題し、1936年(昭和11年)2月20日に200部(B6取判、和綴、120ページ)。
次が、『異本留盃邪土』と題し、1938年(昭和13年)1月31日、100部(190×128ミリ、102ページ、和綴)。
発行地が朝鮮の京城であるということと、100部程度の小部数であったため私家版のルバイヤートは稀本です。
彼は2冊目を発行後、胃癌を発病し同年9月急逝してしまいます。
戦後になって南北書園から出された今回入手の『ルバイヤット 異本留盃耶土』は、稀本で入手困難となった戦前朝鮮版を元に、友人達が再発行の労を取ったものです。
発行部数は不明ですが、古書価格を見ての通り、結構な数流布されたようで今でも入手は容易です。
堀井梁歩の『ルバイヤット 異本留盃耶土』です。
古書価格は1000円でした。
今まで、3000円とか5000円、1万円といった値段は見たことがありますが、この1000円はいかにも安い。
保存も悪くないし、どうして誰にも見向きされないのでしょうか。
1冊所有しておりますが、哀れになってつい買ってしまいました。
『ルバイヤット 異本留盃耶土』は、フィッツジェラルドの『ルバイヤート』第4版を堀井梁歩独自の自由な作風で意訳した四行詩集です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/70/38c3f2bbcf4cbb98cda526038c0fe023.jpg)
『ルバイヤット 異本留盃耶土』 堀井梁歩 1947年(昭和22年)5月25日
南北書園 208×154ミリ 和紙刷 100円
一歌紹介しましょう。
あまりにな信じそ聖徒の力
徒らに流されし紫の血潮の痕
水をもて洗ひ流されんと
はた かぐはしき花にしもあれ
美しいではありませんか。
なかなかの訳です。
ただこの詩が、フィッツジェラルドの英詩とあまりにもかけ離れているため、どれにあたるのかを探り当てるのは、一苦労です。
そこで、「放逸すぎる」と岩波版『ルバイヤート』の小川亮作が述べていますが、その通りですよね。
堀井梁歩は、戦前に朝鮮京城の図書館に勤務するかたわら、2冊のルバイヤートを私家版として出しました。
最初が『留盃邪土』と題し、1936年(昭和11年)2月20日に200部(B6取判、和綴、120ページ)。
次が、『異本留盃邪土』と題し、1938年(昭和13年)1月31日、100部(190×128ミリ、102ページ、和綴)。
発行地が朝鮮の京城であるということと、100部程度の小部数であったため私家版のルバイヤートは稀本です。
彼は2冊目を発行後、胃癌を発病し同年9月急逝してしまいます。
戦後になって南北書園から出された今回入手の『ルバイヤット 異本留盃耶土』は、稀本で入手困難となった戦前朝鮮版を元に、友人達が再発行の労を取ったものです。
発行部数は不明ですが、古書価格を見ての通り、結構な数流布されたようで今でも入手は容易です。
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