小川亮作の『ルバイヤート』の四行詩をアフガニスタンの伝統楽器ルバーブの音色に合わせ吟遊詩人のように謳う長谷川時夫さんから、コンサートへのお誘いがありました。
「ルバイヤート」と聞いては、行かない訳にはいきません。
拙著の版元書肆ひやね主人と連れ添って、千代田区一番町の会場へ馳せ参じました。5月8日(金)のことであります。
貴重なコンサート前の吉兆か、東京では近来見ることの少なくなった美しい虹が掛かっております。
大手町にて美しい東京の虹と出会う
長谷川時夫さんは、日本とインドの交流を盛り上げるNPO法人の代表をされ、新潟県十日町で、インドのフォークアートのミティラー美術館の館長をされている方です。
夜鴉亭の新潟日報の記事と当ブログ「四行詩集日乗」をご覧になって、わざわざお電話を下さいました。
お話を聞いてびっくりしました。長谷川さんは1970年前後に活躍した前衛ロックグループ「タージマハル旅行団」のメンバーだったというのです。実は私は、40年近く前の高校生時代に新潟で開催された「タージマハル旅行団」のコンサートに行き、生演奏を聴いたことがありました。それも、シタールや電子楽器が流れ怪しい煙が漂う中、ステージ中央で座禅を組みマイクに向かってお経のようなつぶやき、時折大きな石を舞台に投げ下ろす長髪な不可思議な人物のことを、今でもハッキリと覚えております。その長髪の人物が、長谷川時夫さんその人だったというのです。
ルバイヤートを通じて、時と場所を超え再会する意味を深く考えるコンサートとなりました。
東京千代田区一番町で行われた演奏会風景
演目は源氏物語の「須磨の段」を静かにルバーブを奏でながら謳うことから始まります。その後、シンセサイザーやインドの伝統的なバイオリンなど演者が複数加わりながら、即興の演奏が数曲行われました。この中には、インド人画家シャンタラーム・ゴルカナ氏による「タージマハル旅行団」の往時を彷彿とさせる石の投げ下ろしのパフォーマンスもありました。
最後の演目が、小川亮作の岩波版『ルバイヤート』。
長谷川時夫さんが四行詩を数編をピックアップ、語調を保つためオリジナルに若干手を加えて謳います。
まず、第92歌。
おれは天国の 住人なのか
それとも地獄に 落ちる身なのかわかねど
草の上の酒盃と 花の乙女と
たて琴さえあれば 天国はお前にくれてやるよ
続いて、第98歌。
一壺のあけの酒 一巻の歌さえあれば、
それに命をつなぐ 糧さえあれば
たとえ君と共に 荒屋(あばらや)に住まおうと
心は王侯(スルタン)の 栄華にまさるたのしさ
そして、第106歌。
ないものにも 手の中の風があり
あるものには 崩壊と不足しかない
ないかと思えば すべてのものがあり
あるかと見れば すべてのものがない
最後に、第32歌。
宇宙の真理は 不可知なのに なあー
そんなに心を労して なんの甲斐があるのか
身を天命にまかして 心の悩みをすてよ
ふりかかった筆のはこびは どうせ避けられないや
長谷川時夫さんのテナーな声、ルバーブの音色、ルバイヤートの四行詩の三位が絡み一体となった素晴らしい詠嘆詩が形創られました。
インド人初の演歌歌手チャダさんやインド関係者も多数来場した国際色豊かなコンサートとなりました。この長谷川時夫さんの「ルバイヤート」は、CDでも販売されています。四行詩12篇からなり、2000円です。
お問い合わせ先は、下記の通りです。
エスノコスモプラニング楽天市場店店長 蓮沼ミヨ子
ご購入をよろしくね!!
そして、鳥越神社近辺で二次会。
インド人や渋谷某美術館人、新聞人、四行詩集人達で歓談が進み、思わず午前2時まで飲んでしまいました。
「ルバイヤート」と聞いては、行かない訳にはいきません。
拙著の版元書肆ひやね主人と連れ添って、千代田区一番町の会場へ馳せ参じました。5月8日(金)のことであります。
貴重なコンサート前の吉兆か、東京では近来見ることの少なくなった美しい虹が掛かっております。
大手町にて美しい東京の虹と出会う
長谷川時夫さんは、日本とインドの交流を盛り上げるNPO法人の代表をされ、新潟県十日町で、インドのフォークアートのミティラー美術館の館長をされている方です。
夜鴉亭の新潟日報の記事と当ブログ「四行詩集日乗」をご覧になって、わざわざお電話を下さいました。
お話を聞いてびっくりしました。長谷川さんは1970年前後に活躍した前衛ロックグループ「タージマハル旅行団」のメンバーだったというのです。実は私は、40年近く前の高校生時代に新潟で開催された「タージマハル旅行団」のコンサートに行き、生演奏を聴いたことがありました。それも、シタールや電子楽器が流れ怪しい煙が漂う中、ステージ中央で座禅を組みマイクに向かってお経のようなつぶやき、時折大きな石を舞台に投げ下ろす長髪な不可思議な人物のことを、今でもハッキリと覚えております。その長髪の人物が、長谷川時夫さんその人だったというのです。
ルバイヤートを通じて、時と場所を超え再会する意味を深く考えるコンサートとなりました。
東京千代田区一番町で行われた演奏会風景
演目は源氏物語の「須磨の段」を静かにルバーブを奏でながら謳うことから始まります。その後、シンセサイザーやインドの伝統的なバイオリンなど演者が複数加わりながら、即興の演奏が数曲行われました。この中には、インド人画家シャンタラーム・ゴルカナ氏による「タージマハル旅行団」の往時を彷彿とさせる石の投げ下ろしのパフォーマンスもありました。
最後の演目が、小川亮作の岩波版『ルバイヤート』。
長谷川時夫さんが四行詩を数編をピックアップ、語調を保つためオリジナルに若干手を加えて謳います。
まず、第92歌。
おれは天国の 住人なのか
それとも地獄に 落ちる身なのかわかねど
草の上の酒盃と 花の乙女と
たて琴さえあれば 天国はお前にくれてやるよ
続いて、第98歌。
一壺のあけの酒 一巻の歌さえあれば、
それに命をつなぐ 糧さえあれば
たとえ君と共に 荒屋(あばらや)に住まおうと
心は王侯(スルタン)の 栄華にまさるたのしさ
そして、第106歌。
ないものにも 手の中の風があり
あるものには 崩壊と不足しかない
ないかと思えば すべてのものがあり
あるかと見れば すべてのものがない
最後に、第32歌。
宇宙の真理は 不可知なのに なあー
そんなに心を労して なんの甲斐があるのか
身を天命にまかして 心の悩みをすてよ
ふりかかった筆のはこびは どうせ避けられないや
長谷川時夫さんのテナーな声、ルバーブの音色、ルバイヤートの四行詩の三位が絡み一体となった素晴らしい詠嘆詩が形創られました。
インド人初の演歌歌手チャダさんやインド関係者も多数来場した国際色豊かなコンサートとなりました。この長谷川時夫さんの「ルバイヤート」は、CDでも販売されています。四行詩12篇からなり、2000円です。
お問い合わせ先は、下記の通りです。
エスノコスモプラニング楽天市場店店長 蓮沼ミヨ子
ご購入をよろしくね!!
そして、鳥越神社近辺で二次会。
インド人や渋谷某美術館人、新聞人、四行詩集人達で歓談が進み、思わず午前2時まで飲んでしまいました。
二次会の最後は、酔って、眠ってしまったようで、失礼しました。
さて、上記の素敵な記事の最後の方ですが、長谷川時夫が、長谷川時男となっておりますので、ご訂正いただければと思います。
ついでに宣伝ですが、
エスノコスモプラニング楽天市場店
店長 蓮沼ミヨ子
でございます。よろしくお願い申し上げます。
お名前、早速訂正いたしました。
その節は、お世話になりました。
チャーミングな蓮沼さんとお会いできて、パワーをもらったような一日でしたね。
ひやね主人も楽しい集いだったと喜んでおりました。
「ルバイヤート」に対する深い理解からのブログには、あの詩がいいなという程度の者には書くことのできない含蓄があると思いました。
恐れ入りますが、ルバイヤートのCDを紹介するときに、出典を明らかにして引用しますので、ブログを引用させていただくことは可能でしょうか。
また、ミティラー美術館およびエスノ・コスモ・プラニングのHPでリンクをはらせていただいてもよいでしょうか。
ご検討下されば幸いです。よろしくお願い申し上げます。
別件ですが、NHKアナウンサーの木佐さんと対談された経験をお持ちのようですが、10年以上前に木佐さんとは、、浮世絵似ついて何回かお話させて頂いたことがあります。いい人ですよね。