久し振りに新宿の天麩羅屋で一杯やって、少し気が大きくなったのです。
今まで乗ったことのない「副都心線」とやらに乗って、渋谷まで行くことにしました。
蛤の天麩羅が旨かったのが、ふらつく理由でしょうか。
それとも、蛤のあまりの美味に、殻までガリガリと丈夫な歯で齧る、天麩羅の何たるかを知らないお金持ちの東洋人を目の当たりにしたり。
箸が不自由なくせに料理の薀蓄を語るタレント類以上に、きちっと二本箸をこなすスウェーデン人がいたせいか。
京都伏見の銘酒、純米大吟醸の「桃の雫」の酒旨にあたったのかも、しれやせん。
昔なら、「歩いて渋谷まで」となるはずですが、寄る年波には勝てず安易な新線乗車の挙に出たわけです。
三越の地下から入り最寄の「新宿三丁目駅」は、不慣れな私達でもすぐに解かりました。
ここで、少しビックリ。
「新宿三丁目駅」、白く塗られたパネルに区切られた近未来的な仕様なんですね。
そして、駅改札口にこんな美しいステンドグラスらしきものが飾ってあります。
新宿三丁目駅の不思議の国のアリスに出てくる
ホワイトラビット風ステンドグラス
不思議の国のアリスの「遅れちまった」の台詞で有名な、白兎のようなステンドグラスを見上げました。
こちらも、全体が白のイメージ。
この兎の作者は誰でしょう。
石原都知事の息子で何かといわくのある石原延啓氏かとも思いましたが、違いました。
作者は山本容子さんでした。
いいですね。
2008年(平成20年)6月14日開通の「副都心線」、案外デザイン的に優れているのにやや感心。
「桃の雫」の影響で、いい気分です。
そして、地下鉄は渋谷へ。
行くには、それなりの理由がありました。
岡本太郎に会いに行くのです。
彼の壁画に会いに行くのです。
昔、青山のアトリエでお話をお伺いしたときの優しいお人柄は、一生忘れません。
その時、お茶を出してくださった敏子様も忘れません。
カメラマンの手配がつかず、お顔写真も私が撮影しようとすると、それまでにこやかだったお顔が、「芸術は爆発だ」の画伯の力が入ったお姿に変身されるのには参りました。
普通にお話をして良い顔だと思い、カメラを構えると、「爆発」。
お茶を飲む時を狙って、カメラを構えると、「爆発」。
結局、お顔写真は、お借りした6×6のリーバーサルの宣伝素材を使用しました。
って、感傷に浸っていたらもう渋谷。
画伯の壁画「明日の神話」は、長いこと行方不明でしたが、メキシコで発見されました。
そして、復元に手間隙をかけ壁画設置が完了したのは、2009年(平成21年)8月23日のことでした。
確か7月くらいに、酔っ払って見に行ったけど、まだ設置途中の工事中で拝見できませんでした。
その仇を討ちに来たのです。
渋谷駅に燦然と輝く
岡本太郎「明日の神話」
どうです、素晴らしいではありませんか。
「明日の神話」は渋谷駅に永久設置ですって。
しかし、「明日の神話」に注意を向ける通行人は、私ら以外誰一人いませんでした。
みんな、「明日の神話」より「今日の生活」に汲々としているせいでしょう。
私は「昨日の譚」に生きておるのですが……。
今まで乗ったことのない「副都心線」とやらに乗って、渋谷まで行くことにしました。
蛤の天麩羅が旨かったのが、ふらつく理由でしょうか。
それとも、蛤のあまりの美味に、殻までガリガリと丈夫な歯で齧る、天麩羅の何たるかを知らないお金持ちの東洋人を目の当たりにしたり。
箸が不自由なくせに料理の薀蓄を語るタレント類以上に、きちっと二本箸をこなすスウェーデン人がいたせいか。
京都伏見の銘酒、純米大吟醸の「桃の雫」の酒旨にあたったのかも、しれやせん。
昔なら、「歩いて渋谷まで」となるはずですが、寄る年波には勝てず安易な新線乗車の挙に出たわけです。
三越の地下から入り最寄の「新宿三丁目駅」は、不慣れな私達でもすぐに解かりました。
ここで、少しビックリ。
「新宿三丁目駅」、白く塗られたパネルに区切られた近未来的な仕様なんですね。
そして、駅改札口にこんな美しいステンドグラスらしきものが飾ってあります。
新宿三丁目駅の不思議の国のアリスに出てくる
ホワイトラビット風ステンドグラス
不思議の国のアリスの「遅れちまった」の台詞で有名な、白兎のようなステンドグラスを見上げました。
こちらも、全体が白のイメージ。
この兎の作者は誰でしょう。
石原都知事の息子で何かといわくのある石原延啓氏かとも思いましたが、違いました。
作者は山本容子さんでした。
いいですね。
2008年(平成20年)6月14日開通の「副都心線」、案外デザイン的に優れているのにやや感心。
「桃の雫」の影響で、いい気分です。
そして、地下鉄は渋谷へ。
行くには、それなりの理由がありました。
岡本太郎に会いに行くのです。
彼の壁画に会いに行くのです。
昔、青山のアトリエでお話をお伺いしたときの優しいお人柄は、一生忘れません。
その時、お茶を出してくださった敏子様も忘れません。
カメラマンの手配がつかず、お顔写真も私が撮影しようとすると、それまでにこやかだったお顔が、「芸術は爆発だ」の画伯の力が入ったお姿に変身されるのには参りました。
普通にお話をして良い顔だと思い、カメラを構えると、「爆発」。
お茶を飲む時を狙って、カメラを構えると、「爆発」。
結局、お顔写真は、お借りした6×6のリーバーサルの宣伝素材を使用しました。
って、感傷に浸っていたらもう渋谷。
画伯の壁画「明日の神話」は、長いこと行方不明でしたが、メキシコで発見されました。
そして、復元に手間隙をかけ壁画設置が完了したのは、2009年(平成21年)8月23日のことでした。
確か7月くらいに、酔っ払って見に行ったけど、まだ設置途中の工事中で拝見できませんでした。
その仇を討ちに来たのです。
渋谷駅に燦然と輝く
岡本太郎「明日の神話」
どうです、素晴らしいではありませんか。
「明日の神話」は渋谷駅に永久設置ですって。
しかし、「明日の神話」に注意を向ける通行人は、私ら以外誰一人いませんでした。
みんな、「明日の神話」より「今日の生活」に汲々としているせいでしょう。
私は「昨日の譚」に生きておるのですが……。
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