ご機嫌公論

フリーランスのライター兼編集者・ロイ渡辺のBLOG。
締め切り間際に更新されていても、それはあくまでも「息抜き」。

読書するサルの備忘メモ 07’ 06

2007-07-07 21:56:39 | Books
6月
上橋菜穂子「狐笛のかなた」理論社
野火迅「隠し剣 奥義抄」ヴィレッジブックス(再)
野火迅「隠し剣 弐の巻」ヴィレッジブックス
新野剛志「月の見える窓」双葉文庫
ジョン・スコルジー「老人と宇宙(そら)」ハヤカワ文庫
本多孝好「正義のミカタ」双葉社
五十嵐貴久「2005年のロケットボーイズ」双葉社
ジム・ブッチャー「ドレスデン・ファイル―魔を呼ぶ嵐」ハヤカワ文庫
篠田真由美「龍の黙示録」祥伝社ノンノベル
篠田真由美「東日流妖異変」祥伝社ノンノベル
篠田真由美「唯一の神の御名」祥伝社ノンノベル
畠中恵「ちんぷんかん」新潮社
ローレンス・ブロック「快盗タナーは眠らない」創元推理文庫
上橋菜穂子「闇の守り人」新潮文庫
北方謙三「水滸伝(九)」集英社文庫
坂木司「ワーキング・ホリデー」文藝春秋社

今月のひと言:

原稿書きの仕事がメインだった6月。
頭の中を日本語にするために……はたまた単なる逃避として、バカみたいに読んでます。
それでもまるまる1冊分原稿書いたもんなぁ。
食う、寝る、読む、書く。
だけの6月だった、ってことでしょうか。
あ、あと、歩いてた(笑)。


「守り人」の続刊やっと出た。その前に、ベツモノを一冊読んでますね。
この人の作品はとても面白いのだけど、あとがき等々を読むと、
何だか面倒くさそうなおばさんみたい(笑)。
あ、そいうえば先日仕事でお付き合いのある作家さんにとあるパーティーで会ったときに
「渡辺さんって、堅い本の編集なのに、なんていうか、えーと、ねえ?(笑)」みたいなことを言われました。
キャラを隠すのも大事かも(笑)。

元SF少年で、ちょっと軽いのがいい、って人には「老人と宇宙」が拾いもの。

「ドレスデン・ファイル」は、オレ的ツボ。こういう設定のひねり、大好き。
でも、あんまり他の人には勧められないかなぁ。

「正義のミカタ」と「ワーキング・ホリデー」は、語ることが多すぎて
でも未読の人には情報を漏らしたくない大当たりな2冊。
本多孝好のイジワルサと、坂木司のユメミガチなところが、それぞれ「炸裂」してて、面白いんですよ。
1人の作家を追いかけていくと、こういう面白い受け取り方ができる、という好例かな。
通して読むと分かる「共通項」と、それを裏切られる快感。
他人のレコメンテッドだけが購入動機になっている人は、今からでも遅くないので
お気に入りの作家を見つける努力をするべきだ、うん。

ブロックの幻の初期作品は、絶対に一般ウケしないようなシリーズ。
でも、売り上げが上がらないと3冊目以降出そうもないし……。複雑。



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