知り合いにお招きいただき、
激務の中、無理に早起きをして(笑)、
『丹下左膳』を新橋演舞場で見てきました。
いや、悪くなかったです。
演者はみんな達者で、不安な要素はどこにもなかったし。
拾いモノは、梶原善と山口馬木也(でもふたりとも可哀想に見せ場ナシ)、
そして元ジョビジョバの長谷川朝晴。
最後まで、そこそこ楽しめました。
ただ、感想を聞かれたら「凡庸」って応えるしかないですねぇ。
『おはつ』の出来を見てしまった後なので、
「演舞場だからこの程度でいい」というような優しい気持ちになれないので。
きっと、脚本の水谷龍二と、演出の小野鉄二郎がイケナイんだと思われます。
捻りナシ、当て書きナシで、もう、平坦なまま終わってます。
あと、特筆すべきは、芝居は凡庸なものの、役者陣が「こなれて」たこと。
千秋楽を翌日に控え、どこで遊びどこで押さえるか、完全に分かってきてるみたいでした。
ただ、1日2回公演は凄まじくハードなので、
中村獅童と辺見えみりの声が、もう、ダメダメになっちゃってました。
役者の調子がMAXで、しかもこなれてるタイミングって、いつなんでしょ?
芝居って、そういうベストのときに、見たいなぁ。