ご機嫌公論

フリーランスのライター兼編集者・ロイ渡辺のBLOG。
締め切り間際に更新されていても、それはあくまでも「息抜き」。

五十嵐貴久氏来訪記念(笑)

2006-10-22 19:49:54 | Books
いやぁ、恐ろしいですね、インターネット(笑)。

あくまでも自分のための記事である「読書するサルの備忘メモ」なのですが
(なにせ、感想メモではなく、備忘メモですから)
一部、奇特にも購入の参考にしてくださっている方がいらっしゃったりします。
まぁ、そこまでは「友人レベル」の、オレのことを知ってる人がキャラ込みで
参考にするんだから、あの程度の情報量でいいや、と高をくくっていました。

そしたらね、お客さん。
来ちゃったんですよ。ご本人。
今年の7月のサル備忘メモで取り上げた『1985年の奇跡』の作者の方が。
五十嵐さんが。
ご丁寧にコメントを下さって……。

6月末から7月頭にかけて、何の拍子か
「学生野球モノ」を立て続けに読んだんです。
で、6月の記事には、ちょっと詳しく
『イレギュラー』の感想なんか書いちゃってるんですね。

で、7月。さらに五十嵐氏の作品やら、あさの氏の作品やらを読んで
我ながらちょっと気恥ずかしくて……。
なにせ、高校野球嫌い、って言い張ってる人なのに、
作品は文句なく面白かったんだもん。
だから、もう、感想なんてちょびっとで、ヘルメットの話とかしてるんです。
ええ、照れ隠しです。

なのに!
ご本人が読んじゃって、しかも、お礼なんぞ言われちゃって……。

実は、オレもこういうこと、したことがありますのですよ。
教科書シリーズ書いたときに、感想を書いてくれているブログとかを巡って
嬉しいひと言があったりしたら、書き込んでみたり。
でもねえ。
オレのサル備忘メモのような、ある意味爽やかなほどに見当違いの記事には
やっぱり書き込まないわけで……。



五十嵐貴久様
ようこそ、おいでくださいました。
同系統のテーマのものを読んだ直後にも拘わらず、
貴兄の作品は、とても楽しかったです。
文章を読むと、どこかオレ自身に通じる「飽きっぽさ」を持ってる人のようにも思え、
でも、伏線をずーーーっと伏せておく気の長さもあって
お陰でニヤニヤしながら拝読することができました。
益々のご活躍、陰ながらお祈り申し上げております。



ということで、本人来訪記念言い訳記事、でございました。


読書するサルの備忘メモ 06’ 09

2006-10-01 17:17:19 | Books
9月
今野敏「曙光の街」文春文庫
柴田よしき「シーセッド・ヒーセッド」実業之日本社
F・ポール・ウィルソン「マンハッタンの戦慄(上、下)」扶桑社ミステリー
F・ポール・ウィルソン「神と悪魔の遺産(上、下)」扶桑社ミステリー
F・ポール・ウィルソン「異界への扉」扶桑社ミステリー
F・ポール・ウィルソン「悪夢の秘薬(上、下)」扶桑社ミステリー
F・ポール・ウィルソン「見えない敵(上、下)」扶桑社ミステリー
F・ポール・ウィルソン「幽霊屋敷の秘密(上、下)」扶桑社ミステリー
F・ポール・ウィルソン「深淵からの脅威(上、下)」扶桑社ミステリー


今月のひと言:

えーと。
ごくごく少数ながら、このサルメモを
本購入の一助にしてくださってる方がいるようなのですが……
今月、まったく役に立ちません!(笑)
ウィルソンの「始末屋ジャックシリーズ」祭、です。
朋友jojoくんが愛読しているシリーズなので、読んでみるか、と。

これ、ジャンル分けをするとすれば「ハードボイルド・ホラー」でしょうか。
ホラーと言っても、恐がりなオレのこと、本格派を読むわけがございません。
クトゥルー神話の世界観をちびっと借りてるところが、
カテゴライズとしてホラーなだけで、怖さはほぼ無いのです。

一切の公的記録に残らない、アウトローなジャックが、
何故か「異界」の意志と戦うハメになる、そんな話です。
つまり、敵がギャングだったりシリアルキラーである代わりに、
バケモンなんですよ(笑)。

物語的にもう一ひねりあれば、アンドリュー・ヴァクスに肉薄するんだけどなあ。
ディテールも悪くないし。
……ともあれ、楽しんでます。