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ご機嫌公論

フリーランスのライター兼編集者・ロイ渡辺のBLOG。
締め切り間際に更新されていても、それはあくまでも「息抜き」。

お詫び

2006-07-21 17:04:03 | Weblog
えーとですね。
昔から、計画性、なんて言葉と無縁なところで生きてきたわけです。
そのツケは、警官から「ようするに無職ですね?」と言い切られちゃうような
フリーの編集者兼ライター、なんて仕事に就いちゃったことで
ある意味「プラマイゼロ!」な気分でいたんです。

しかし。
ツケは払い切れていませんでした。

溜めに溜めたブログのコメントへのレスを
今日諦めました。

ごめんなさいごめんなさい。
「もうちょっとしたら、気の利いたコメント返そうっと」
とか思いながら、無理でした。
「もうちょっとしたら」とか、そんな微妙でソフィストケイトされた時間感覚
あるわけ無かったんです。

っつーことで。
次の記事からはちゃんとレスするぜ!
多分な!
(開き直りつつ……)




ほんとにごめんなさい。

リチャード・マチスン?

2006-07-17 17:08:20 | Weblog
昨日は近所の飲みメンバーと軽く飲んで花火をやったりして
(平均年齢34歳オーバー)
さっくりと夏モードになったワタクシでした。

ってことで、下駄箱から2シーズンぶりにサンダルを出してきて
冷蔵庫補充を目的として近所のスーパーに出かけたのです。

家から出てほんの数分、やけに緩いサンダルに「おかしいぞ?」
と思い始めたのです。
だってね、足首のストラップはきちんと締めたし、
サイズがベストフィットだということは知ってたし。

がしかし、歩けば歩くほど、どんどん緩くなってくるんですよ。
何? 『ウルトラQ』の「1/8計画」? オレが小さくなってるの?
そういえば「縮みゆく男」って小説があったなぁ。

とか思ってたら、歩くたびサンダルが崩壊していくんです。
一歩踏み出す、サイドが千切れる。
一歩足を上げる、靴底が割れる。
あれよあれよと言う間に、サンダルが「元サンダル」と化していき
気が付けばワタクシ、休日の昼下がりに裸足で困ってるオジサン(路上にて)、に
なっておりました。

精神的に半ベソをかきながら、裸足で引き返し、足を洗って
玄関先で証拠写真撮影。

ゴムの劣化は恐ろしゅうございます。


「自分探しの旅」続報

2006-07-06 12:41:48 | Weblog
書き逃げにするつもりだったんですが、続報です。

中田くんの引退表明文が教科書に載るかもなんだそうです。

もうね、詳しいこと述べたくないです。
ただ、こんな文を「よし」と思った「小中学校の教諭」が多数いる、
という内蔵が痒くなっちゃうような事実に愕然としてしまいました。
小中学生をお持ちのお父さんお母さん、
自分の子どもの通う学校の担任がこんなことしてないかどうか、
電話して確認してみることをお勧めします。
その彼(彼女)は、熱心な教諭かも知れませんが、少なくともセンス無いっす。
ここはひとつ、止めてあげましょう。


……しかし、教科書って。

その行動には賛同

2006-07-05 18:12:17 | Weblog
電撃的に引退表明をした中田英寿。

彼(の努力、行動、実績を鑑みて)だからこそ感じた「やりきれなさ」が
よく分かる引退表明文でした。
引退は多分、残念なことなのだけど、大の大人がきちんと考えた結果の行動なので
オレごときが言葉を差し挟むことではありますまい。

でも、しかーし。

人生を旅にたとえたり、「自分探しの」とかくっつけちゃうのは
お願いだからやめてほしかった……。


そりゃあ中田英寿だからこそ納得できるたとえなのだけど、
なんというか、えーと、もう、お願いだからやめて。
事務所スタッフは、こういうときこそ
「レトリックとして、旅はやめようよ」って、
クールに忠告してあげるべきだったんじゃないかな……。

オレは「旅」というものに大きな意義を認めないタイプの人です。
というか、ひとつところに根を張って、でも日々の生活に潰されず
自問自答を繰り返し、世界に思いを馳せる、
そんな人の価値や毎日を、
たったひと言の「旅で新しい●●を見つけた」的な言葉が
台無しにしてしまう気がするからです。

旅に出て見聞が広がることを否定しません。
旅に出ることで、自分がないがしろにしてきたものの価値を
改めて気づくこともあるでしょう。
でも、そういう「いい側面」だけをクローズアップするような文脈が
どうにもこうにも、好きになれないんです。

得るモノと失うモノはきっと同量。
旅に出ることで失ってしまうモノは、得るモノと同じ量である気がします。
旅に出る前の自分が所有していたすべてが、
旅から帰ってきたときも「そこにある」という大前提での旅なんて
何があっても認めたくないし。


旅に出るからには、それなりの覚悟の上か、
あるいは旅を本当に日常茶飯事(移動距離が長いだけ)としてこなすか、
のどちらかじゃないと、なんだか、そう気持ちが悪いんです。

ですから、中田英寿の「引退>新たな旅」は、
正しいレトリックではあるのです。

が、やっぱりやめてほしかった……(しつこい)。

あのニュースを見て、別の意味でやりきれない気持ちになったロイなのでした。





大井の夜

2006-06-26 23:54:35 | Weblog
出入りしている出版社の、超先輩社員の方がお辞めになるってことで
そしてその方が素敵にギャンブラーなので、
本日は大井競馬場のゴージャスな一角(ここのXってところ)にて
送別会イベントが決行されました。

参加者も主賓も、適当に酔っぱらい、馬券の買い方で声高に語り合い
差せタレろ当たった外れた、と叫び
とても楽しい時間を過ごしました。

オープン席なんかはとても安いし、大声出しても叱られないし
なんならちょっとだけ高い席にデートで行ってもイイ感じ。
馬のことなんて分からなくても、十分に楽しいもんです。

思い起こせば、競馬なんて10年以上ぶり。
前の彼女の父親がJRAの職員だったので、何度か府中に行ったなぁ
とか思い出したりしつつ、
3連単を2レース的中させ、収支はとんとん。
「当たればでかい」的な買い方ができないあたり、ギャンブラーにはなれないようです。

で、なんでこんなまるで「日記みたいな記事」をアップしたかと言うと
個人的に馬券の買い方を忘れないように、というメモ代わりです。


馬体重に増減の無い馬を狙う
4頭に絞って3連単
5頭なら1着3頭のフォーメーションで3連単




軽い業務連絡

2006-06-19 19:43:39 | Weblog
お父様

あのう……親戚に宣伝するのは
ココ(無料)ではなく、本(有料)が出たときだけにしていただけると
とてもありがたいのですが……。


※現在のロイ家「親バレ」集計結果
1~2親等(父親、妹):2名
従兄弟        :1名


今日のロイさん

2006-01-19 20:05:14 | Weblog
振り返れば、12月10日から元旦を挟んでほぼ40連勤だったのですが
(っていうか、会社員じゃないんだから毎日通う意味が分からないけど)
本日、とうとうダウンいたしまして、自宅におります。
が、バイク便でゲラが来ましてですね、直しました。
で、これからも1本、原稿やっつけます。

意外としぶといようです。
死んでませんから(笑)。


オムライス、食いたいです。

人違い

2006-01-09 03:58:18 | Weblog
今、盛んにテレビでCM打ってますが。
1/9にOAされるフジテレビの『トゥルーラブ』の番宣CM。

そこに 主人公・新垣結衣の義理の父役で出てるらしく
CMにもカットバックが入ってるんですけど。




あの方は、庵野秀明氏であって、
ワタクシではございません。


っていうかね、
嫁の安野氏の方は2回ほど取材したことあるんですが
潤んだ瞳とかで見つめられなかったので
きっと、たぶん、やっぱり
男はルックスじゃないんですよ!
うえーん。


ってことで、溜めに溜めたコメント
レスしました。
本年もよろしく。


FとA

2006-01-06 12:12:14 | Weblog
2人は、幼い頃からの友人でした。
彼らの住んでいた国は、
冬に外で遊ぶことなど出来ないほどに寒く
2人はお互いの家を行き来して、部屋の中で遊んで過ごしました。

一通りの少年らしい遊びを経て、
彼らは「創作」というものに興味を持ちました。

どちらからともなく「合作をしよう」ということになり
2人は作品を作り始めました。
飽くことなくその情熱を注いだ結果、
彼らの作品は高い評価を得るようになりました。

ある作品では、取り柄のない駄目な主人公を中心に据え、
その純粋な気持ちが周囲の人々に与える影響について物語りました。
ある作品では、殺人者を主人公に据え、
人の尊厳について物語りました。

彼らの作品は、世界中に翻訳され、
そして長年愛されました。

しかし、彼ら2人にも別れの時期がやってきます。
それぞれ、自分の名前で、自分の力だけで、
作品を作りたいと思うようになったのです。

でも、その頃には彼らの使っていたペンネームは、
あっさり捨てるにはあまりにも大きくなりすぎていました。

「じゃあ、それぞれの頭文字をミドルネームのように
名前の真ん中に挟もう」

こうして、彼らは独自の道を歩むようになり、
過去の作品も、そのときに主導権を取って執筆した1人が
その名前を作者名として明記するようになったのです。







『白痴』
『罪と罰』

作者:ドスト・F・スキー






……って誤解してる人いるかしら?










って思ってまたもやググったら、結構いた(笑)。
打海文三氏の言うとおり、もう世界にはオリジナルは存在していないのだな。
うん。

お誕生日おめでとう

2005-12-25 01:00:09 | Weblog
日付が変わり、誕生日ですね。
おめでとう。

2004回目の誕生日です。
あなたのお陰で生きる希望を見つけた人は、何億人もいるでしょう。
でも、あなたのことをダシにして、他の国の人を殺した人も大勢います。
これまでもそうでしたが、これからもそうでしょう。
きっと、救った人と同じ数だけ、あなたのせいで死んでいくのです。

でも、あなたのせいだけじゃありません。
すべては、言葉を受け取る人の心のあり方です。

言葉は怖いです。
でも、強いのです。

無条件に受け入れる愚かさも、
無神経に発する軽率さも、
きっとオレから完璧になくなることはないでしょう。

だから、こんな日くらいはあなたのことを思い出して
ちょっとだけ神妙になってみます。
ハグもキスもセックスもアルコールもケーキもチキンも無しで。




メリークリスマス。

進みません

2005-12-22 17:44:04 | Weblog
現在、某雑誌の編集作業と某書籍の執筆作業をしているのですが、
これがまたどうにもこうにも、進みません。

ので、最近お知り合いになったTHE STRIPESのノリヤス氏の文章目当てに
彼らのオフィシャルブログのバックナンバーなんぞをつらつら見てたのですよ。
そしたら、まぁバックナンバーなので、「愛・地球博」のネタなどがありまして。

で、思いついてしまったんです。







「愛・車中泊」


いや!
だから!
面白くないことは重々承知で、しかもタイミングを外したりしてるし
それよりも何よりも、こんなこと日本中で7000万人くらい思いついてるだろうし……
って、本当にそうか? と思いまして
ググッてみました。




いないじゃん!
オレと一緒にピュアなハートを分かち合う
カインドフルなソウルメイトは日本にはいないのね!
かといって、ai,syatuu-hakuとかでグローバルに検索するのは
ぐっと我慢しました。





と、なんだかいろんな意味で物寂しい渋谷の夕方です。



▽▽▽
『教育欲を取り戻せ!』(NHK出版)絶賛発売中。

買っちゃいました

2005-12-22 03:33:51 | Weblog
ほぼ滅多に衝動買いしないワタクシなのですが、
買っちゃいました。

店頭で実物を見て、心は動かされていたのですよ、すでに。
で、本日ネットにて購入。

ビクトリノックス
スイスメモリー・フライト 256MB

カッコイイんだかばかばかしいんだか。
ううーん。
嬉しい。



▽▽▽
『教育欲を取り戻せ!』(NHK出版)絶賛発売中。

渋谷公園通りの奇跡

2005-12-20 01:34:57 | Weblog
ちょっといいことがあったので、ご報告。


今日、取材と所用の間に一瞬時間が空き、
渋谷の某ホテルでコーヒーを飲みつつ打海文三なんぞを読んでいたのですね。
すると、目の前に人の立つ気配。
視線を上げるとボタンダウンのシャツにアスコットタイという
小洒落たいでたちの紳士。
「?」と目で問いながら耳からKOSSのヘッドフォンを抜き取ると……。

「あのぅ、『シネマスク』の取材でお会いしましたよね?」
とおっしゃる。
確かにワタクシ、そのような名前の雑誌の編集をしておりました。
ソニーマガジンズが「出版社」ではなく「ソニーの単なる出版部門」であったがために、
あっさり撤退&廃刊になってしまった、幻の映画雑誌です。
「はい、確かにその雑誌の編集をしておりましたが」
「やっぱり! さっきからそうじゃないかなと思って見ていたんですよ」

そう言われても、かれこれ5年前です。
思い出せません。
なんだか立派な紳士にあんまり知り合いはいないし、
もしかしたらお世話になった映画会社の偉い人かしら……と思いつつ、
「あのぅ、えーと、失礼ですけど……」
と、聞いちゃったのですね。
そしたら。




金子修介です」

んががががが!
失礼つかまつりましたっ!!!

そういえば、誰がどう見ても金子監督じゃないですか!!!
(そういえば、と言ってる時点でダメですが)

金子監督は『クロスファイア』という映画の取材でお世話になりました。

矢田亜希子、伊藤英明、桃井かおりの3氏を取材したり。
もちろん金子監督にも話を聞いたのだけれども、
そういうちゃんとしたインタビューのときだけでなく、
現場でうろうろしているオレたちに声をかけてくれたり、
とってもとっても親切にしてくれたのでした。

「いやあいやあ、綺麗な恰好してたから、気が付きませんでした!」と
失礼に失礼を重ねたり、
「その節は大変お世話になりました」とか、
その後の『シネマスク』の無念のことを話したり。

「記事がとても面白かったので、
あれから本屋とかで探したんだけど、どこにも売って無くてね……」
そう金子監督が言ってくれて、本当に嬉しかったんですよ。


この仕事、読者はもちろん、取材対象者から「記事の感想」を聞くことなんて、
ほとんど無いんです。
そんな珍しいケースな上に、オレの顔まで覚えていてくれて……。

金子監督はこのとき、スタッフの人たちと
来年クランクインするとある映画の打ち合わせに来ていたそうです。
聞けばみんな「えぇ? アレを映画化するんだ!?」と驚くような企画なんですが、
それをオレがココで言っちゃうのも何なんで、ここはひとつ黙っておきます。
こうご期待、ってことで。




しかし。
本当に嬉しかったなぁ。
金子監督、ありがとうございました。
また機会があれば、お会いしたいです。


水に母、とも書きます。雲に母だと、ウンモです。

2005-12-15 18:55:56 | Weblog
いきなり大上段でご無礼つかまつります、なのだけど。

何かの事柄を「知らない」ということは、古来恥ずかしいことでした。
だから「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」と、ワンセットで語られ、
聞く事自体恥ずかしいけどさ、でも、ほら、
知らないで死んじゃうよりはなんぼかいいからさ、
今すぐ聞いときな、と諭してきたわけです。
いや、オレがではなくて先人が、ですけども。

しかしながら無知に対するハードルは、
加速度的に低くなりつつある今日この頃だったりします。
で、本日の本題。
今日聞いた、衝撃の事実。

海の中をふわふわ漂い、最近では巨大化したヤツらが
漁業関係者に深刻なダメージを与えている、あのクラゲ。
皆さんご存じの通り、クラゲは漢字で書くと「海月」です。
ところがですよ。
これを「みづき」と読ませて、子どもの名前にしちゃう親がいるそうなんです。

うわわわわわわ。
あいたたたたた。

遠因は、名前に使える漢字が増えたことだと言えるでしょう。
現在、常用漢字1945字と人名漢字284字が使用可能なのだとか。
たがが外れると侍の首もぽーんと飛ぶくらいですから、
まぁ、規制が解かれて勢いは出ちゃうんでしょう。

しかし、ですよ。
アタマの片隅にでも「海月と書いてクラゲ」という知識さえあれば、
なんつーか、避けませんか?

そりゃ、小学校で「やーい、クラゲクラゲ~」と
正しい読み方を駆使していじめるアカデミックな子がいるとも思えませんが。
しかし、自分の名前がちょっとした腔腸動物だったと気が付いたみづきちゃんの
そのショックたるや測りしれません。



放課後、友だちとのおしゃべりに興じてしまい、
うっかり門限を破ってしまった海月(15歳)。
帰宅すると、既に帰っていた父(43歳)がダイニングテーブルで、
不機嫌さを隠そうともせずにビールを飲んでいた。
父「今何時だと思ってるんだ」
娘「……」
父「こういう小さな約束事も守れなくて、どうするんだ。
大体、真面目に勉強はしてるのか?
こないだの中間テストの結果もいまいちだったし」
娘「……それとこれとは関係ないじゃない」
父「関係はあるだろう! 学生の本分は勉強だ。
毎日の知識の積み重ねが大事だって、父さんいつも言ってるだろ!」
娘「……」
父「何だ、言いたいことがあるんなら、はっきり言いなさい」



娘「クラゲも書けねえヤツが、知識うんぬん語るんじゃねえ!」




恐ろしいことです。




あ、樹理亜、とかももちろんどうかと……。