日々是勉強

教育、国際関係、我々の社会生活・・・少し上から眺めてみよう。

「原爆」に名を借りた間接侵略

2007年05月31日 10時27分46秒 | 社会と教育
  タイトルを見るだけでウンザリしそうなニュースをひとつ取り上げます。

原爆資料館展示見直しに中韓の声
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200705310023.html

--------以下引用--------

  原爆資料館(広島市中区)を運営する広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長は30日、館の展示内容を見直す検討委員会に、中国、韓国人らアジア出身の委員を起用する方針を明らかにした。リーパー理事長は中国新聞のインタビューに、「原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』と肯定する考えが根強いアジアの声に触れながら議論を深め、多民族が共感、納得できる施設にしたい」と述べた。に触れながら議論を深め、多民族が共感、納得できる施設にしたい」と述べた。

--------引用以上--------

>中国、韓国人らアジア出身の委員を起用する方針

  もう、この二つの国名を見ただけでウンザリしてきます。おなじみの粘着コンビです。
  彼らはこの委員起用の理由を「日本の歴史認識を正すため」と吹聴するのでしょう。そういう嘘に対する反論は、私以外にもいろんな方がなさっている(たとえば●こちらの精力的なブログなど)ので、ここではあえてしません。

  それよりも、このブログで強調しておきたいのは、これこそが間接侵略の最も典型的なものであるという点です。

  間接、というからには直接侵略というものがあるわけですが、これはミサイルを撃ち込んだり軍隊が上陸して土地を占領したりということです。強力な手段ではありますが、非常にコストが高く、現地住民の反発や国際的非難の惹起というリスクが常に伴います。
  しかし、「侵略」というものを、相手の意志のコントロールだと考えれば、何もそんなやり方に訴えなくてもいいわけです。
  最も効率がいいのは、相手国に敵国に対するシンパを植え付け、一つにまとまらせないことです。「平和」「多民族共生」などと銘打った組織や活動は、ほとんど全てがこのような狙いを持って設立されたものといっていいでしょう。

  そして、こういった作業は、常識的に考えればその国に被害を与えることは明らかなので、論理的な説明が不要な相手を対象にするのが一番効率的です。たとえば「児童や生徒」など最高のターゲットです。たびたび取り上げていますが、とある名門女子高校はこんなプログラムを実施しています。

「ひろしまの旅」
http://www.joshigakuin.ed.jp/jg_news_bk2002_7-2.htm

--------以下引用--------

  さらに「原爆をなぜ落とされたのか」というお話にも深く考えさせられた。落とした側だけでなく、日本、特に日本政府にも大きな責任があるということだ。日本は原爆を落とされても仕方がないような行為をアジアの国々にしていたし、実際に原爆のおかげでその国々の人々は、日本の侵略から逃れられたのだ。

--------引用以上--------

  おそらく、普段学校の歴史の授業で、似たような思想を教えられているのでしょうね。
  似たような例は、原爆資料館のお膝元にもあります。

平和を祈る週 平和学習
http://www.hju.ac.jp/~gakuhou/146/cyukou.html

--------以下引用--------

  被爆60周年の今年、平和を祈る週の講師としては中学に姜文煕(カンムンヒ)さんを、高校には坪井直さんを迎え、お話を聞きました。新聞やテレビで毎日のように広島の被爆体験が風化していき、核の恐ろしさを知らない若い世代が増えていく世論調査の結果が報道されていますが、本校の生徒にはしっかりと被爆者の方々の思いを継承していってほしいと思います。

--------引用以上--------

>姜文煕(カンムンヒ)さん

  この人は在日朝鮮人被爆者だそうです。どうしてわざわざこんな人選をするのでしょうか。彼女の同胞達が日本でどういう行動をしているか、少し調べればわかる気がするのですが。おそらく、学校側が意図的にそういう人を選んでいるのでしょう。

  面白いことに、上の二つの学校はどちらも「キリスト教」の「女子校」です。さらに言えば、原爆に関する活動に「YWCA(キリスト教女子青年会)」という団体が絡んでいるのも特徴的です。こういう団体が何をしているのかというと、こんな感じです。

韓国訪問にあたっての日本キリスト教界代表の共同声明
http://ncc-j.org/diarypro/diary.cgi?no=114&continue=on#continue

--------以下引用--------

 かつて軍国主義時代の日本は韓国を植民地支配し、この国の人々を極度に苦しめました。当時の日本のキリスト教界が、それをとどめることができず、中でも韓国キリスト者に神社参拝を強制したことは、神のみを神として崇め、隣人を愛しなさいという聖書の戒めに背いた重大な罪でありました。今回訪韓した日本のキリスト教界代表は、神と隣人の前に、この罪を深く悔い、赦しを求めるとともに、これらの犠牲や殉教を無駄にしないことを決意しています。

 しかしながら、今年2001年になって、日の丸・君が代の強制、教科書問題、小泉首相の靖国神社参拝、そして自衛隊の海外派兵という事態が引き起こされてしまいました。過去の過ちを認めようとせず、侵略戦争を美化し、戦争準備へと進むこのような状況の中、日本のキリスト者はできる限りの反対運動を展開してきました。「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書の採択阻止については一定の成果をみたものの、全体としてはこうした新たな右傾化の流れを食い止められなかったことに対して、私たち日本のキリスト者は大きな責任を感じるものです。このような危険な右傾化の流れは益々強まることでしょう。それゆえ私たちは、過去の歴史を直視しつつ平和と和解のために取り組みつづけてまいります。

  (中略)

日本カトリック正義と平和協議会 会長 松浦悟郎
日本福音同盟 常任理事 藤田洋 総主事 稲垣 博史
日本キリスト教協議会 議長 鈴木 伶子 副議長 吉高 叶 総幹事 大津 健一
日本基督教団 総幹事 竹前 昇
日本聖公会 沖縄教区主教 谷 昌二
日本バプテスト連盟 理事 小河 義伸
日本バプテスト同盟 理事長 天野 邦彦
在日大韓基督教会 議長 李 炳球 総幹事 朴 寿吉 前総幹事 姜 栄一
日本キリスト教会 議長 久保 義宣 書記 久野 真一郎
日本キリスト教婦人矯風会 会長 高橋 喜久江
日本YWCA 副会長 ランデス・ハル 総幹事 松下起子

--------引用以上--------

  外国(ここでは朝鮮)とうまく連携して、いろいろやっているということがおわかりでしょう。

  ヨーロッパ伝来の宗教というと、何か仏教や神道よりカッコイイという印象を持つ人が少なくないのではないでしょうか。日本人は舶来の文物に対して過大な評価をしがちです。特に、「クリスマス」だの「バレンタインデー」だのに弱い女性はそういう傾向が強い気がします。
  その中から、学習能力が高く、先生のいうことを素直に聞いてくれる子供を選ぶには、名門学校を作るのが一番手っ取り早いというわけです。親御さんもわざわざミッション系の名門女子校を選ぶような人ですから、反日思想に対して拒否反応を示すタイプではないでしょう。もうこうなったら、学校側はやりたい放題ですね。
  そういう学校にとっては、原爆というのは理屈抜きで感情にダイレクトに訴えることができる最良の「教材」ということなのです。  

  さて、本記事の方に戻りましょう。みなさんは、この部分を読んでどうお感じになりますか。

>原爆投下を『日本の植民地支配から解放した』
>と肯定する考えが根強い

  もちろん、この資料館の理事長であるリーバーというアメリカ人がそう考えているということです。
  しかし、日本が植民地にしていたのは台湾だけだということをこの人は知らないようです。まあ、「合邦」した朝鮮も意図的に含めているのでしょうが、それでも中国人を入れる必然性が感じられません。

  このアメリカ人のバックに誰がいるのかは知りませんが、いわゆる「アメリカ」という国にとっても、上の記事の人選は都合がよいのでしょう。
  理由は二つあります。まず、単純に原爆投下が民間人の核兵器による虐殺であるという事実を隠蔽することができるということです。原爆ドームの世界遺産認定に最後まで反対し続けた国ですから、そのくらいは考えているでしょう。自国の負の歴史を認めたくないということです。
  しかし、もっと大きな理由があります。それは、日本人に対して原罪意識を負わせることによって、国家意思を決定する自由を奪うことです。
  アメリカは、戦後一貫してこのような立場を取っています。端緒になっているのは、戦後間もなく行われたWGIP(ウォーギルト・インフォメーション・プログラム)というGHQの政策です。詳しくは、●こちらのサイトをご覧になっていただくとよくわかりますが、簡単に言うと「大東亜戦争を起こした日本人は悪い人々だったと子々孫々に伝えるための宣伝や情報操作」です。
  このような宣伝にのっかる形で、戦後の左翼政党(社会党や共産党)は政治的主張を行い、日教組が生徒児童を洗脳してきたのです。WGIPの成果の最たるものが、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」などと国家主権の放棄を謳っている「日本国憲法前文」です。
  このことから考えれば、社民党や日教組が日本国憲法を宗教のごとく崇め奉っているのは当然の話ということになります。
  このやり方は、ライバルとなる相手の牙を抜く最も簡単で効率のいい方法です。現状を打開する方法(外交や軍事力)を保持する以前に、そうしようと考える意志を摘んでしまおうわけです。じじつ、日本は60年間に渡って、在日米軍の補完以上の能力を持つ軍隊を保持できていませんし、周辺に核ミサイルを持った国が三つもあるのに、それに対抗するための独自の手段を何も持っていません。
  こういう状況は、在日米軍の価値を高め、アメリカの意志決定に対する日本側の依存を深めることにつながります。このやり方がまずいところは、依存している相手の政策に振り回されてしまうことに尽きます。もし明日、「米軍の再編に伴い、沖縄及び本州の米軍を撤収する」と言われれば、その瞬間から我々は(特に核兵器に対して)丸裸同然の状態になります。
  アメリカとしては、日本はアメリカ抜きではやっていけないと思わせれば十分なのです。これも立派な「間接侵略」ではありませんか?

  要するに、「左を向けば特定アジア、右を向けばアメリカ」という感じで、どちらを向いても我々の自立を挫こうとする勢力が待っているということです。
  
  頭を抱えている方が多そうですね。

  しかし、複雑なようでいて、本当に分かっておかなければいけないことは一つしかありません。それは、

「外国は基本的に敵である」

  ということです。

  日本人を守ってくれる存在は、日本国以外にはありません。アメリカでも、ましてや中国や朝鮮でもありません。「そんな考え、極端ですよ」と思うかも知れませんが、そう思う人は原爆クラスの馬鹿です。世界中のどの国も、自分たち国民を守るのは自国だと普通に考えています。

  そう考えれば、ある物事が最終的に誰に利益をもたらすか、よく想像すればいいのです。その「誰か」が、外国であるならば、危険であると判断すればいいのです。

  これからは、外国の人間や組織から「日本人は・・・」などという言葉が出てきたら、悪い冗談として笑って済ませましょう。嘘を言っていたら、さりげなく指摘するのもお忘れなく。